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2010年5月

2010年5月29日 (土)

平成22年5月29日 弥太郎山

明日は仕事で山には行けない。今日も午前中は仕事。午後は天気次第だが、何とか持ちそう。近場で短時間で登れる所を検討すると、弥太郎山が浮かんだ。福渡から北に向かう破線路が地形図にはあるが、今回はあまり時間もないので定番の土平から巡視路を利用して登ることにした。

弥太郎山(1292.0M)

仕事は定時に終了した。着替え始めたらズボンを忘れたことに気付く。仕方なく雨具をじかに履いて行くことにした。塩那道路は所々工事をしていた。土平に着くと車は2台停まっていた。

支度をして巡視路に入る。ヤマツツジが少し咲いていた。ジグザグに登って行き分岐を9号鉄塔へ向かう。ちらほらとシロヤシオが見え出す。鉄塔に着くが生憎の空模様で遠望はまったく利かず、景色を楽しむことはできなかった。先に進むとシロヤシオの群落があった。これを見ただけでも来た甲斐があったというものだ。1290m級ピークの西側斜面にもシロヤシオが群生していた。巡視路から少し北に入って行かないと気づかないかもしれない。

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Dsc04812

8号鉄塔に寄ってみるが相変わらずの天候ですぐに巡視路に戻る。一旦下ってつづら折りの道を登って行くと7号鉄塔が見えてくる。反対側に道がありそこを進んで行くと弥太郎山の山頂だった。以前登った時にあった山部さんの山名板はなく、栃木の山紀行のものも落ちていた。北側に踏み跡が伸びているので行ってみると、ここにもシロヤシオが群生していた。

Dsc04834

まだ、時間も早いので7号鉄塔から6号鉄塔への巡視路を適当なところまで辿ることにした。南に下って破線が西から南に屈曲するあたりまで行き、道がないかうろうろすると、巡視路のほんの南側に道型があった。その付近にもシロヤシオが群生していた。トウゴクミツバツツジも見られた。この道を南に辿れば福渡に通じるのだろうが、果たして今も道は残っているのだろうか。今後の宿題になる。

道を東に戻って行くと、ちょっと怪しくなる部分もあるが、所々に文字の読み取りにくい道標がある。道がなくなり適当に下ると巡視路に合流した。あとは巡視路を大人しく戻るだけ。天候は相変わらずなので鉄塔で景色を見る気もおきず、駐車地に戻った。 往路1時間12分。復路1時間3分。

Photo

2010年5月23日 (日)

平成22年5月23日 前山(塩原)(743.1M峰)

今日は午後は天気が崩れるらしい。当初の予定では日光の社山あたりを考えていたが、前日の天気予報から早立ちしないと雨に降られる可能性が高いので、近場で早起きしなくてもよさそうな所を探した。しぼれさんから情報をいただいた塩原温泉ビジターセンターの南にある三角点峰に行ってみようと地形図をプリントして出かけた。

前山(743.1M)(塩原)

ビジターセンターで何か情報を仕入れられないかと開館時間の9時の10分ほど前に到着。今日はイベントがあるらしく、山登りの恰好をした人たちがセンターに入って行く。駐車場は満杯で置く所がない。入り口近くに停めて、ビジターセンターに入ってみたが、目新しい情報はなかった。きちんとどこかに停めないといけないと車に戻ると、タイミング良く出る車があって、奥の方のスペースに停めることができた。

前山八方ヶ原線歩道入口の標識に従って進む。すぐに立派な案内板があり、その脇から踏み跡があったので、歩道を進まずに踏み跡に入って行く。ヤマツツジが咲いていた。ちょっと進むと歩道に合流。歩き始めて5分ほどで歩道は右に行くが、踏み跡というより山道が正面についていてそこに入って行く。

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ヤマツツジを見ながら登って行くと、三角点峰手前の突起に「山火事用心」の看板のちょっと左に御料局の三角点がむき出し状態であった。そこから1分ほどで国土地理院の三角点のあるピークに到達した。ここまで25分もかかっていないのでもう少し先に進む。

Dsc04736

左(東)に進路を変え一旦下る。地面にシロヤシオの花が落ちていたので、上を見るとまだ落ちずに残っているものも見られた。次のピークでまた進路は右(南)になる。ちょっと岩っぽい所を登った800M級ピークには1本のシロヤシオが存在感を示していた。

Dsc04763

ここから先は踏み跡は極端に薄くなる。833ピークを目指して進む。少し籔っぽくなるが、下ると左に林道が見えてくる。林道に下りこれを利用して833ピークへ到着。何もないのでそのまま引き返した。帰りは林道をあまり通らずに戻った。東側が結構急傾斜だった。

結局雨に降られることなく、ビジターセンターに戻ることができた。登り55分、下り45分だった。シロヤシオを見られたのはラッキーだった。

Photo

2010年5月17日 (月)

平成22年5月16日 茶臼岳

那須の鬼面山に登ろうと思った。藪山なのでできるだけ登りやすそうなルートをと検討すると、栃木の山紀行のルートが比較的楽かもしれないと峠の茶屋に向かった。

茶臼岳(1915M)

峠の茶屋に到着し鬼面山の方を見るともうすでに残雪はほとんどない。地区の用事で朝早くは来れず、11時を過ぎてしまった。最初からあきらめムードである。

栃木の山紀行の報告を見て、階段を登って右の柵を越えていく。管理道と思われる道が続いていて、進んで行くと日蔭にショウジョウバカマが咲いていた。さらに進んで沢を渡り、対岸の道を進む。堰堤まで行くと道は終点になった。堰堤を渡った所に赤い布が巻かれていて、ここから取り付くのがいいらしい。取り付いたものの笹はそれほど気にならないが、ツツジ?の木が煩わしい。ほとんど先に進まずに気分的にも萎えてしまって、早々と撤退を決めた。軟弱すぎる。秋か残雪の時期か別の機会にしよう。どうも藪は慣れていないのでダメみたいだ。

そうと決まればすぐに戻る。このまま家に帰るのもなあということで、取りあえず峰の茶屋まで目指した。樹林帯に入るころには残雪があってやや滑るが、殆ど問題ない程度。樹林帯から抜けると道が整備されていて、脇に入りこまないように石が積み上げられている場所もあった。その先も進入禁止みたいになっていて、歩く場所が大分制限されていた。混雑時は渋滞になりそうだ。

峰の茶屋が見えるようになると剣が峰のトラバースの雪渓が2か所見える。朝日岳は今日はやめよう。またまた軟弱。峰の茶屋の少し上の所も入りこめないようになっていた。結構管理が厳しくなっているようだ。少し休んで茶臼岳に向かう。天気がいいので眺めがいい。男鹿山塊、会津駒、燧ケ岳が良く見える。山頂には全部で20人ほどがいたようだ。西の一角で眺望を楽しみながら腹ごしらえ。火口をぐるっと回ってあとは峠の茶屋までピストンした。

鬼面山に登れる日は来るのだろうか。あきらめやすい性格はどうにかならないものだろうか。

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2010年5月10日 (月)

平成22年5月9日 明神ヶ岳(日光市)

旧栗山村の明神ヶ岳は以前から登ろうとは思っていたが、タイミングがつかめず先延ばしになっていた。最近は西側の滝倉橋付近から登られることが多いようだ。私の知人も立派な道ができていると言っていた。私は湯西明神と日向明神のどちらかまたは両方を踏んでみたいと思い、当初はマゴリ沢林道から鉄塔経由で登ろうと思っていた。前日夜に気が変わって、東にある前山も登れればと思い、一ツ石から登り山頂から西に下りて林道を進み、前山に登って、舗装道路を歩いて戻ろうと考えた。

明神ヶ岳(1594.5M)

朝起きてから何となく体が重い。幸い腰痛は大丈夫のようだ。登り口に向かって車を走らせる。林道を歩いて前山に行くのなら帰りは近いほうがいいと思い、一ツ石ではなく、フリウギ沢近くのモノレール軌道を利用して登ろうと急に予定を変えた。フリウギ沢の手前に駐車スペースがあり車を停めた。沢の方に探索に歩き出すと駐車地の向かい側にモノレールの軌道が見えた。脇には踏み跡もあるようだ。ここを利用して行こうと決めた。

支度をして歩き出すと、すぐ前に鳥居があり「光龍山龍神宮」と記されていた。踏み跡が山の方に延びているようだったが先に入ってはみなかった。10mほど北に向かうとモノレール軌道があり、この脇を登って行く。いきなりの急登。ミツバツツジがお出迎え。そのうちイワウチワもちらほら見えてくる。モノレールを手がかりに登って行くが、息がすぐに上がり休み休み進んで行く。レール脇は踏み跡がしっかりとしている所と籔っぽくなっている所がある。

すぐ近くに横瀬山が見え出す。高度が上がるにつれて、福島県境の山も見えてくる。おそらく荒海山や大嵐山などだろう。枯木山も見えているのかしら。起床時からの体の重い感じは続いていて、ちょっと登っては後ろを振り返って景色を見て紛らわせる。そんなことを繰り返しながら徐々にではあるが高度を上げていく。左に高原山が見え出す頃、やっと傾斜は緩くなり、1192m地点で方向は西に変わる。少し進んだ所で左下の斜面で何やら気配がするので見ると鹿が5,6頭走り去って行った。1290m付近で一休みし水分補給。今日は水は足りるだろうか。人一倍飲む量が多いので、これからの時期は大変だ。

モノレール軌道は1300m付近?で終わる。膝下丈くらいの笹の中を進む。獣道とも踏み跡ともつかない道を進む。尾根を歩くが木が煩い所は少し北側を巻いていく。シャクナゲも一部見られた。高度があがるにつれ対側に日向明神が近く見えるようになってきて、明神ヶ岳山頂も近くに見える。どうにか1574mピークの湯西明神の北の肩に到達すると特徴のある真っ白な会津駒ヶ岳が目に飛び込んでくる。

ここから進路は南に向かう。このピークには何もない。枝越しに周囲の山々は見える。日光連山も太郎山も見える。明神ヶ岳山頂までの間にはやせ尾根やワイヤーが木に括りつけられた所などもあるが、危険な個所はそれほどなく、尾根を進めない所は西側が巻けるようになっている。所々で好展望で、会津駒、田代山、帝釈山、太郎山、女峰山、大真名子、小真名子、高原山、男鹿山塊等々良く見えた。

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最後は緩やかに登ると三角点のある明神ヶ岳山頂に着いた。歩き始めてから丁度4時間経っていた。山部さんのと、栃木の山紀行のと定番の山名板がお出迎え。枝越しに日光連山が見える。山頂は伐採されているのだろうか、木はなく笹原になっている。ここで食事休憩。食欲はないが、無理にランチパックを一袋流し込んだ。

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この先は当初の予定通り、滝倉橋に向かって下りることにする。地形図で確認すると、下るべき方向にテープが木に巻かれていて、その先を見ると笹の中にしっかりした踏み跡があった。ここから下ると点々と目印がつけられていて迷いようがない。5分ほど下りたところで日光白根山などが見える絶景ポイントがあった。

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しっかりした踏み跡というより登山道を下って行くと、中年の2人組とすれ違った。今日会った唯一のパーティーだった。右側から沢の音がはっきり聞こえてきて、傾斜も徐々に急になる。伐採された木が少し邪魔だが道を外さずに歩いていくと右下に堰堤、左に道路が見えて下りて行くと滝倉橋の傍の登り口に下りることができた。さっきの人達のものと思われる車が一台停まっていた。1時間15分で下りた。

ここから林道を北に向かって前山に登るかどうかだ。歩いていって考えようとしたが、あまりにも疲れているのでこの後さらに200m登るのは厳しいと思った。前山が近づくにつれて気分も高揚してこない。今日はこのまま駐車地点まで戻ろうと浄水場の所で決めた。

あとは戻るだけだ。途中で山の方で何か動く気配がしたので見てみると石が落ちてきた。良く見るとその上に猿が2匹認識できた。きっと猿のいたずらに違いない。思わず怒ってしまった。これがいい刺激になったのか、足取りも多少軽くなったようだ。県道に出てからは自動車に注意しながら山側を歩いていった。駐車地に近づくと登ってきた尾根が見えた。最初の急登はかなりのものだった。バテたのも納得だった。駐車地には思ったほど時間がかからずに戻れた。滝倉橋から2時間はかからなかった。

Photo

どうにか明神ヶ岳に登ることができた。この山を滝倉橋からピストンするのはもったいないと思う。この山の大きさを実感するには南北の湯西明神、日向明神と中央の明神ヶ岳山頂をすべて歩くことではなかろうか。今回、愚かな考えから日向明神を歩くことをしなかった。いつの日か別のルートで3つの明神を通して歩きたい。

2010年5月 5日 (水)

平成22年5月5日 旧塩原町868.2M三角点峰(戸倉山)、832M峰(根本山)

5月4日は身の回りの片付けなどをしていた。変な体勢をとっていたら何となく腰に違和感を覚えた。それから4日は一日中すっきりしなかった。5日には長丁場の歩きを予定していたが、この調子では厳しそうだ。5日の朝の状態で山に行こうかどうか決めようと考えたが、その時点で近場の山に行くことになると思っていた。

5日、起床したら腰の状態は万全ではないが、近場ならどうにかなる状態。前日のうちからこういう事態に備えて、最近しぼれさんが登った塩原の鳥居山近くの山を登ってみようと考えていた。連休の最終日なので、塩原の道は例によって混雑するだろう。裏口入学するしかない。塩原ダムの金沢側には園地があるらしい。そこまで行って林道を利用して、鳥居山南東の868.2M三角点峰に登ることにして車を走らせた。

868.2M三角点峰、832M峰

塩原ダム園地手前の空きスペースに駐車。林道にはゲートがあり進入禁止になっている。自己責任で足を踏み入れた。右にダム湖を見ながら進む。ミツバツツジが咲いていた。湖にかかる橋を渡る。ここからは安戸山や白倉山が見える。前方から釣りの恰好をした3人組が現れた。湖のほうを見ると1人釣りをしている人がいた。その後ももう1人釣り人とすれ違った。林道の分岐を右に見て直進。下を流れる沢が気分を落ち着かせてくれる。そのうち爆音が聞こえてきて、ライダーがすれ違って行った。

さらに登ると、773M峰の山腹の林道屈曲点の手前で、もみじ谷大吊橋とさっき渡った橋が見える場所があった。そのすぐ先にミツバツツジが咲いていて、屈曲点には山神の石碑があった。徐々に高度を上げ、何カ所かのカーブを過ぎ林道分岐に着く。ここから直登するか西に向かう林道を利用して南側から登ろうか検討する。腰の状態が心配なので、林道で多少高度を稼いで緩斜面を登ろうとさらに西に林道を進んだ。

林道が一旦南に向かい、少し西に進みさらに北に方向転換し南西に向かう場所がある。その場所から取り付くことにして周囲を探りながら歩いて行く。屈曲点はなだらかで三角点に向かうには適当と思われた。ここから三角点峰と西のピークの鞍部を目指して進むと、初めは倒木などがあるが、そのうち踏み跡らしきものが出てくる。それを利用して三角点峰に到達した。歩き始めて1時間45分が経っていた。山頂はICタグのある三角点と低いポールがあるだけで山名をあらわすものは何もなかった。

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枝越しに安戸山や白倉山とその北にある三角点峰も見える。これからどうしようかと考える。時間もあるので、北に向かって832M峰に行くことにした。向かう頂は見えないので、コンパスで方向を定め下りて行くと、頂が見えるようになり、そこに向かう薄い踏み跡も見えるようになってきた。しばらく下りて行くと右から林道が合わさってきたので林道に入る。多少崩落している部分もあったが通過には問題ない。鞍部では少し籔っぽくなるがすぐにしっかりした踏み跡が出てくる。832M峰に登って行くと右の斜面から谷に向かって何やら下りて行く音が聞こえる。すわっ熊か?おそるおそる右の斜面を見ると黒いが熊とはちょっと違う動物が見えた。カモシカだ。すぐに下りて行ってしまった。

林道はかなり上まで延びていて適当に尾根側に上がる。倒木が多いが、うまい具合にそれを避けるように何となく道がついていた。最も高いと思われる場所に着いた。周囲をうろうろするが、何もない。このピークは東の尾根か西の尾根か北西の尾根のどれかを利用して登るのがいいだろう。

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長居は無用。ここからは林道を歩いて戻る。林道は三角点峰北東の谷筋で一部崩壊していたが、歩行には殆ど影響はなかった。その先にはアカヤシオが結構咲いていた。ここからは少し登りになるのだが、アカヤシオのお陰で苦にならなかった。

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その後はショートカットできる所はショートカットして進んだ。最後はゲートを通らないように山側に踏み跡があったのでそれを利用して進むと駐車地の所に出た。予定では2時間半くらいの歩きにしようと思っていたが、腰の状態がそれほど悪くなかったので、ちょっとだけ長く歩いてしまった。あと少しで3時間半になるところだった。

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付記:しぼれさんにお尋ねしたところ、868.2M峰は戸倉山、832M峰は根本山と言う山名だと判明いたしました。タイトルに山名を追加いたしました。しぼれさん、誠に有難うございました。(5月6日)

2010年5月 3日 (月)

平成22年5月3日 日加倉山、葛沢山

旧栗山村は山の中である。面積としては広いが人の住める地域は限られていて、殆どが山だ。それだけに名のある山が多い。まだ登っていない山がまだ10山以上あると思う。少しずつ登ろうと色々考えていた。

今回は土呂部地区にある日加倉山と葛沢山を登ろうと計画した。昨年、烏が森の住人さんがオホッパ(オッパタ)沢南の尾根から日加倉山に登っている。このルートを登りに使い、日加倉山山頂から北に伸びる尾根を進み、1261標高点の手前で林道と尾根が合わさる部分があるので、そこへ向かうことにした。そこから、林道と県道を歩いて、北進し葛沢山に登り、あとは林道と県道を利用して土呂部に戻るルートを考えた。

日加倉山(1368.6M)、葛沢山(1540.0M)

土呂部地区に入り登り口の林道を過ぎて、駐車する所を探していると大分上がった所に地区の公民館があって、空きスペースに駐車させてもらった。引き返す形で林道に向かい右折し少し進み、橋を渡って適当に取り付いた。少し笹が煩いが支障はない。尾根に乗ると左には赤薙山から女峰山にかけての山並みが枝越しに見えた。さらに進むと太郎山が見える。尾根には獣道というより踏み跡がつけられていた。1330ピーク手前ではワイヤーが一部むき出しになっていた。ピークから下り鞍部から登り返すと前方で動物が横切り下へ向かうのが見えた。おそらく鹿だろう。そこかしこに糞があったから。

歩き始めてちょうど2時間で1360m級ピーク(キノコノ峰?)に着いた。テープが色々な方向にあってうっかりすると間違えそうだ。西のほうには枝越しに川俣湖が見えた。日光連山、県境の山、高倉山なども枝越しに見えた。

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葉の落ちたこの時期でも見通しがあまり良くなくここからの下りは難しそうだ。しっかりコンパスを合わせると下りるべき方向にテープが付けられていた。急降下すると右は深い谷になっている。右の急斜面を意識しながら進む。鞍部から緩やかに登って行くと日加倉山山頂に着いた。いつもの山名板がお出迎えしてくれる。枝越しに周囲の山々が見える。ここで少し腹ごしらえをして、当初の予定のルートを確認する。

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ここからの藪の程度は不明だが、今までの様子ではあまり大したことはないだろうと考え、予定通りに北へ踏み出した。薄らと踏み跡はあって、尾根が分岐する所では逐一地形図を確認した。2か所ほどカタクリが咲いているのを見かけた。このルートの途中には明らかに人の手が入っている道型が見られる部分もあった。左下に崩壊したような林道が見えると林道との合流部も近い。進路がやや東に向かうと林道に出合った。下り立った林道にはふきのとうが3,4個あった。

ここからしばらくは林道歩き。10分ほど行ったところから振り返ると太郎山から於呂倶羅山、高薙山?などがよく見えた。ここで少し休んで景色を堪能した。ここから山に取り付く踏み跡もあったが、大人しく林道を進む。左の斜面はおびただしく崩壊していて危険だった。県道に出合い、舗装道路を10分ほど進むと、道が二手に分かれ、ともにゲートで通行止めになっていた。ワゴン車が停まっていて、もしかしたら葛沢山に行ったのかもしれない。右の道のゲート左をすり抜けて先に進んで行った。

林道からの眺めも良く、女峰山、帝釈山、小真名子、太郎山、於呂倶羅山、高薙山などが見えた。さらに進むとおそらく県境の帝釈山系の山々が見えていた。しっかりと同定はできなかった。ゲートから25分くらいでカーブミラーがある。その向かいにピンクのテープが見え、踏み跡がついていた。ここから取り付いてみた。

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取り付いてすぐに標石とポールがあり、その先は踏み跡は怪しくなったが、委細かまわず高みに向かって尾根に乗った。ここからは北に向かい葛沢山山頂を目指す。カタクリが群生と言うほどではないが咲いていた。

さらに北に進んで行くと徐々に傾斜はきつくなっていく。ゆっくり進んで行くと傾斜も緩やかになり、東に進むと葛沢山山頂に着いた。歩き始めてから5時間15分経っていた。山名板は栃木の山紀行のものともう一つごく小さい板に葛沢山と白いペンキ?で書かれたものがあった。あとで調べたら山部さんの書いたものらしかった。

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ここでしばし休憩。今日はだいぶ暑いようだ。日差しも強い。水分は2.3リットル持ってきている。この分ならどうにか持ちそうだ。これから季節的にはどんどん暑くなるので背負う水分が多くなってくるので大変だ。

帰りは10分ちょっと下った鞍部から林道に出た。残雪がとけて沢になっていた。景色を見ながら戻って行く。ゲートの所にあったワゴン車はなくなっていた。車の主とは行き違いになったのだろうか。ここから駐車地までどのくらいかかるかは分からなかったが、14時前には着くだろうと予測した。ショートカットできる所はショートカットして進んだ。途中でサルに出会ったが、1匹だったのでこちらが威嚇したら逃げて行った。群れでなくてよかった。

沢の音を聞きながら歩くのは気持ちいものだ。単調な舗装道路歩きもそれほど苦にならなかった。ドロブックルという名のキャンプ場を過ぎて間もなく駐車地の公民館に着いた。右足首に軽い痛みがあり、サポーターを着けて歩いたが、痛みは殆ど感じなかった。もう少し時間がかかるかと思ったが、林道に下り立ってから1時間半弱で到着した。全行程で7時間10分弱だった。

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Photo_2

土呂部公民館には分校跡の碑が建っていた。昭和49年3月に閉校したと記されていた。昭和30年代か40年代前半か不明だが、NHKでこの分校のことを題材にある番組が制作されていた。そのことを知ったのはもう20年以上前のことになる。               

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