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2010年5月10日 (月)

平成22年5月9日 明神ヶ岳(日光市)

旧栗山村の明神ヶ岳は以前から登ろうとは思っていたが、タイミングがつかめず先延ばしになっていた。最近は西側の滝倉橋付近から登られることが多いようだ。私の知人も立派な道ができていると言っていた。私は湯西明神と日向明神のどちらかまたは両方を踏んでみたいと思い、当初はマゴリ沢林道から鉄塔経由で登ろうと思っていた。前日夜に気が変わって、東にある前山も登れればと思い、一ツ石から登り山頂から西に下りて林道を進み、前山に登って、舗装道路を歩いて戻ろうと考えた。

明神ヶ岳(1594.5M)

朝起きてから何となく体が重い。幸い腰痛は大丈夫のようだ。登り口に向かって車を走らせる。林道を歩いて前山に行くのなら帰りは近いほうがいいと思い、一ツ石ではなく、フリウギ沢近くのモノレール軌道を利用して登ろうと急に予定を変えた。フリウギ沢の手前に駐車スペースがあり車を停めた。沢の方に探索に歩き出すと駐車地の向かい側にモノレールの軌道が見えた。脇には踏み跡もあるようだ。ここを利用して行こうと決めた。

支度をして歩き出すと、すぐ前に鳥居があり「光龍山龍神宮」と記されていた。踏み跡が山の方に延びているようだったが先に入ってはみなかった。10mほど北に向かうとモノレール軌道があり、この脇を登って行く。いきなりの急登。ミツバツツジがお出迎え。そのうちイワウチワもちらほら見えてくる。モノレールを手がかりに登って行くが、息がすぐに上がり休み休み進んで行く。レール脇は踏み跡がしっかりとしている所と籔っぽくなっている所がある。

すぐ近くに横瀬山が見え出す。高度が上がるにつれて、福島県境の山も見えてくる。おそらく荒海山や大嵐山などだろう。枯木山も見えているのかしら。起床時からの体の重い感じは続いていて、ちょっと登っては後ろを振り返って景色を見て紛らわせる。そんなことを繰り返しながら徐々にではあるが高度を上げていく。左に高原山が見え出す頃、やっと傾斜は緩くなり、1192m地点で方向は西に変わる。少し進んだ所で左下の斜面で何やら気配がするので見ると鹿が5,6頭走り去って行った。1290m付近で一休みし水分補給。今日は水は足りるだろうか。人一倍飲む量が多いので、これからの時期は大変だ。

モノレール軌道は1300m付近?で終わる。膝下丈くらいの笹の中を進む。獣道とも踏み跡ともつかない道を進む。尾根を歩くが木が煩い所は少し北側を巻いていく。シャクナゲも一部見られた。高度があがるにつれ対側に日向明神が近く見えるようになってきて、明神ヶ岳山頂も近くに見える。どうにか1574mピークの湯西明神の北の肩に到達すると特徴のある真っ白な会津駒ヶ岳が目に飛び込んでくる。

ここから進路は南に向かう。このピークには何もない。枝越しに周囲の山々は見える。日光連山も太郎山も見える。明神ヶ岳山頂までの間にはやせ尾根やワイヤーが木に括りつけられた所などもあるが、危険な個所はそれほどなく、尾根を進めない所は西側が巻けるようになっている。所々で好展望で、会津駒、田代山、帝釈山、太郎山、女峰山、大真名子、小真名子、高原山、男鹿山塊等々良く見えた。

Dsc04549

Dsc04537

最後は緩やかに登ると三角点のある明神ヶ岳山頂に着いた。歩き始めてから丁度4時間経っていた。山部さんのと、栃木の山紀行のと定番の山名板がお出迎え。枝越しに日光連山が見える。山頂は伐採されているのだろうか、木はなく笹原になっている。ここで食事休憩。食欲はないが、無理にランチパックを一袋流し込んだ。

Dsc04571

この先は当初の予定通り、滝倉橋に向かって下りることにする。地形図で確認すると、下るべき方向にテープが木に巻かれていて、その先を見ると笹の中にしっかりした踏み跡があった。ここから下ると点々と目印がつけられていて迷いようがない。5分ほど下りたところで日光白根山などが見える絶景ポイントがあった。

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Dsc04589

しっかりした踏み跡というより登山道を下って行くと、中年の2人組とすれ違った。今日会った唯一のパーティーだった。右側から沢の音がはっきり聞こえてきて、傾斜も徐々に急になる。伐採された木が少し邪魔だが道を外さずに歩いていくと右下に堰堤、左に道路が見えて下りて行くと滝倉橋の傍の登り口に下りることができた。さっきの人達のものと思われる車が一台停まっていた。1時間15分で下りた。

ここから林道を北に向かって前山に登るかどうかだ。歩いていって考えようとしたが、あまりにも疲れているのでこの後さらに200m登るのは厳しいと思った。前山が近づくにつれて気分も高揚してこない。今日はこのまま駐車地点まで戻ろうと浄水場の所で決めた。

あとは戻るだけだ。途中で山の方で何か動く気配がしたので見てみると石が落ちてきた。良く見るとその上に猿が2匹認識できた。きっと猿のいたずらに違いない。思わず怒ってしまった。これがいい刺激になったのか、足取りも多少軽くなったようだ。県道に出てからは自動車に注意しながら山側を歩いていった。駐車地に近づくと登ってきた尾根が見えた。最初の急登はかなりのものだった。バテたのも納得だった。駐車地には思ったほど時間がかからずに戻れた。滝倉橋から2時間はかからなかった。

Photo

どうにか明神ヶ岳に登ることができた。この山を滝倉橋からピストンするのはもったいないと思う。この山の大きさを実感するには南北の湯西明神、日向明神と中央の明神ヶ岳山頂をすべて歩くことではなかろうか。今回、愚かな考えから日向明神を歩くことをしなかった。いつの日か別のルートで3つの明神を通して歩きたい。

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コメント

こんばんは。
先週は雨で練習が流れてしまい、一週、間が空くと大分久しぶりな気がしますw
念願の明神ヶ岳へ行ってきたのですね。
それにしても見事な歩きぷりです。
金曜日に詳しく話聞かせてもらいます。

やんちゃオヤジさん。こんばんは。
やんちゃさんのすさまじいまでの歩き方は真似できません。
最近はすぐにバテてしまいます。
夏に向けて不安がいっぱいです。

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