平成22年7月19日 大岳、中山
他の山を考えていたが、前日に気が変わって急遽日光の大岳と中山に登ることにした。ともにシャクナゲの藪があるらしいが、梅雨も明けたことだし濡れることはないだろう。大岳の存在を意識したのは1年ほどまえ。昨年8月下旬に初めて低公害バスを利用して、2077M峰から錫が岳に行った時から。西ノ湖入口で一緒に下りた人がこれから大岳に登るのだと話し、落石注意の標識のあたりから山に取り付いていった。その人は大岳から下りたら中山に登るのだとも言っていた。別にその人を真似たわけではないが、結局同じように両方の山を登った。
大岳(1843.4M)、中山(1519M)
赤沼車庫からバスに乗って西ノ湖入口で下りる。5人が下りたが、カメラマン2人と散策?3人。山へ行くのは1人。西ノ湖の分岐の所から山に取り付く。散策の3人が怪訝そうな表情でこちらを見ていた。急であるがしっかりした獣道だか踏み跡があり歩きやすい。
三角点ピークからはやや右寄り方向が変わる。木の根元に、時間があまり経っていないような糞があり、思わず鈴をかき鳴らす。その先のピークは好展望で男体山や太郎山などが見えた。1577ピークから先は倒木が目立つ。急登を進むとシャクナゲが現れるが西側を巻いたり、中央突破したりしながら進む。
1741ピークからは向きが変わる。尾根上を強引に行くが、鞍部近くではたまらず左に逃げた。右の谷の方向から水音が聞こえていた。大岳北峰は藪のピーク。行く必要もなかったが、どんな様子か見てみた。まず中には入りたくない。ここからは南に進路を変え尾根の東を巻くように進むと三角点のある山頂に着いた。ちょっと手前からは男体山と中禅寺湖が、山頂からは大真名子、小真名子、女峰山が見えた。ここまで取り付いてから丁度2時間。三角点以外は何もない。定番の山名板も一つもなかった。
腹ごしらえがすんで南尾根を下りる。地形図で見るほどしっかりとした尾根になっていない部分もあったが、どうにか1605mの突起に到達。ここのシャクナゲは左から巻いて回避した。ここからは適当に歩きやすそうな所を下って行くと林道に下りられた。落石注意の標識より東寄りに下りたようだ。45分ほどかかった。
次は中山。西ノ湖の方から行ってみようと西ノ湖まで行く。このところの降水で西ノ湖は満々としていて、ほとりといったものがなく、廻り込めなかった。
仕方なく柳沢川を越えて中山の北西から取り付こうとそちらに向かった。柳沢川は思いの外水量が多い。飛び石伝いでは渡れない。渡れないかあちこち行ってみるが無理のようだ。仕方なく浅そうな所を靴の中をビショビショにして渡渉した。少し西に廻り込むと取り付きにピンクテープが巻かれていた。靴を脱ぎ靴下をしぼって履きなおして気合を入れなおす。
取り付くと道はある程度しっかりしている。シャクナゲがあるが、うまく見極めれば難儀する所はそれほど多くない。大岩がすぐ現れる。中央を進もうと思ったが、しぼれさんたちは右を巻いたような記憶があったので右側から大きく巻いた。緩急はあるが概ねきつい傾斜。近くで鹿の警戒音が聞こえた。バテバテになりながら進んで、傾斜が緩くなったと思う頃山名板が目に入った。御料局の三角点のある山頂に到達。シャクナゲは思ったほどは酷くなかった。取り付いてから45分だった。
ここで水分補給。当初用意した3Lの水はもう500mlしか残っていない。人の倍は飲むのが常だが、今日はこれほど飲むとは予想していなかった。帰りは東側の尾根を選択。こちらは地形図からはそれほど傾斜がきつくないように見えたが、下りて行くと結構急斜面があり、シャクナゲもルートファインディングが悪いと厄介だった。それでもどうに涸れ沢に下りられた。約30分。
ここからは柳沢川右岸に沿って歩きやすそうな所を進む。20分ほどで林道?遊歩道?に出合い、中禅寺湖畔まで行って男体山を拝んでからバス停に着いた。水はもうすっかりなくなっていた。あわよくば高山を経由して赤沼車庫まで歩いて帰ろうかと思っていたが、1滴の水もない状態で、この暑さでは情けないことだが無理できなかった。 全行程で6時間20分。
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