平成22年8月1日 会津駒ガ岳(バテバテ山行)
この週末も大気が不安定とのこと。屋外で雷に会うだけで怖いのに、まして山で遭遇したら生死にかかわってしまう。実際数年前の冬に里山でえらい目にあった。その後日光白根山で山頂に到達した途端に遠くで雷鳴を聞き、脱兎のごとく駆け下った。そんな時でも悠然と登ってくる人たちがいた。自分が臆病なのか、他の人が勇気があるのか分からないが、山で雷様にご対面するのはご勘弁願いたい。
天気が崩れるのは午後のようなので、栃木の未踏の山を検討したが、長時間歩行になる山と、標高が低くこの時期に登るのはちょっとなあという山しか残っていない。ネットで会津駒のレポートがいくつかあったので、もう4,5回登っているが、久しぶりに花を愛でようと会津駒ガ岳に決めたのは土曜の午後10時過ぎだった。
会津駒ガ岳(2132.4M)
前日11時過ぎに寝たが、当日3時過ぎには目が覚めてしまったのでそのまま起きて、食事をして出発。いつも車を停めるテニスコート脇に6時前に着いた。例によって、林道を車で行きたくないのでここから歩き出す。階段のある登山口までに車は2,30台は停まっていただろうか。最近、山で人に会うことがないのでちょっと不安?になる。
のっけから急登。顔から身体から汗が噴き出す。団体さんが前を歩いていて、道を譲られるが、いつもの元気はなく後ろについてしばらく登って行った。団体さんが休憩したので仕方なく先に進む。水場までまだかまだかと進んでやっとのことで到達。水は2.5L用意してきていて、水場で補給すればいいと思っていた。水場に行って1Lペットボトルに冷水を満たした。
10分ほど休んで歩き出すが、まったく足が前に出ない。左右のふくらはぎが交互に攣りそうになり、慎重に歩いていく。ズボンは去年の9月頃に買ったものだが、何故かびしょびしょで雨に降られたかのよう。絞ると水滴が滴る。これは速乾性ではなかったのかと今更ながら思ってしまった。重い足取りで進み、やっと木道が出てきた。ベンチのある展望台は近いぞ。
展望台に着くとワタスゲ、イワイチョウなどがお出迎え。この時点では会津駒山頂は見えていた。ここでまた休憩し水分補給をしていると年配の男性がやってきて、すごい汗ですねとこちらを見て驚いている。元々汗は人一倍かくが、今日はそれにしてもすごい。タオルを何回絞ったことか。元気は出ないが先に進むしかない。ここからは花が多少とも気を紛らしてくれる。チングルマ、モウセンゴケが沢山見られる。ニッコウキスゲがほんの数株あった。
駒ノ大池の近くにはチングルマとハクサンコザクラが見られた。会津駒の山頂に向かう所ではコバイケイソウが群生していた。名前の知らない黄色い花、咲き残ったマイズルソウ、ゴゼンタチバナ。写真を撮ることが休憩になっている。どうにか山頂に到達。パノラマガイドなるものが設置されているがまったく周囲は見えない。三角点の傍のベンチに腰を下ろすと疲れがどっと増したような気がした。当初の予定では中門岳まで行く予定だったが、天気もあまりよくないし、なにせ体調が良くないのでこのまま大人しく帰ることにした。
帰りは展望台の所でおにぎりを食べて腹ごしらえ。幾分元気が出たようだ。シャリバテだった?滑りやすい道を慎重に進み、水場は帰りはパスした。下る途中で何かが崩れ落ちるような音を聞いて、傍にいた人となんでしょうねと思わず顔を見合わせてしまった。なんだったのだろうか。登山口から駐車地までトボトボと戻って行った。登りに比べ下りはまったく問題なかった。
家に帰ってきて前回のタイムなどを見比べたが、あまり大きな違いはなかったようだった。あの登りでのバテかたは暑さのせいか、体力の低下のせいかは分からない。とりあえずズボンは違うのに変えた方がいいかもしれない。
登り3時間25分。下り2時間15分。
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