8月22日に男体山に登ってから、ソフトボールや野球、そして腰痛などで山から遠ざかってしまった。9月に少し歩いたが雨で途中退場。10月になってすぐにまた腰痛が再発。あまり重症化はしなかったようで、どうにか歩けそう。万一を考えて近場にということで、半ば恒例化しているこの時期の那須の紅葉狩りに出かけた。
隠居倉(1819M)、スダレ山(1880?M)
那須のお山は紅葉の最盛期で混雑必至。今回は裏街道というようなルートを選んだ。那須湯本温泉神社の近くの駐車場に着いたのは5時40分頃。流石にこの時間では空きスペースは沢山ある。スピードを出した車がひっきりなしに上に向かって行く。
温泉神社の参道から裏に廻り、道標に従って進んで行く。山道や舗装道路をつなぎながら行き、最後の民家を過ぎると木の階段があり、そこからは山への道になる。階段の途中で牛が首までの間に出会った唯一の人と言葉を交わして追い抜いていく。1時間弱でスキー場への分岐。さらに登り視界が開けた所にある小さな岩場に登ると、これから進む方向の景色がよく見えた。
(アップする時に初めて気づきました。虹がかかっているようです。牛が首方面です)
飯盛温泉跡を過ぎて沢筋を登って行く。一部水っぽい所があるが、問題ない。樹林帯を抜け、牛が首には本来の道ではなく直に登って行く。振り返ると紅葉がきれいだ。
ここからは沢山の人だ。牛が首に出た途端に容赦ない風の洗礼を受ける。ここからは姥が平へ向かう。ここも本来の道ではないような所を下りて行ったら、大勢のカメラマンがこちらを向いてシャッターチャンスをうかがっていた。
(姥が平方面)
姥が平の一角で本日初めての休憩。ハイドレーションバックがあると休憩の回数はだいぶ減るようだ。このあたりの紅葉の最盛期はちょっと過ぎているのか、南側はくすんでいた。
三斗小屋に向かうべく西に進む。梵天岩と呼ばれる岩が牛が首などから見えるが、今日はちょっと様子を見ようと注意しながら進む。岩を見据えふと近くを見ると踏み跡のようなものがある。ここを辿って行くとしっかりした踏み跡が岩まで続いていた。途中で岩を見ると人がいるようだ。
(梵天岩)
岩へは北側から廻り込み西側から登る。最初は途中で眺めていたが、先客(3人もいた)がてっぺんまで登っていて、簡単に登れるというので西側から登って行くと、難なく登れた。ここからみる景色は初めてということもあり、新鮮で通常では見られない光景で、余裕があればしばらく留まっていたい場所だった。
(梵天岩から茶臼方面)
(梵天岩から隠居倉方面)
(梵天岩から西方面)
(梵天岩の最上部のマーキング?)
名残惜しいがいつまでいても仕方ない。下りて三斗小屋温泉に向かう。この辺りは黄色と緑が主体で総じて明るい雰囲気。人がいないと熊でも出そうだといつも思うが、今日の人の多さなら熊さんも隠れているだろう。三斗小屋温泉で2度目の休憩。ここでお水を補給させてもらった。
隠居倉まで300m以上の登り。何回か下ったことはあるが、記憶にある限り登ったことはない。急だった印象があるが、周囲の紅葉を眺めながら登ったおかげかそれほどきついとは感じなかった。でもピークの手前はやっぱり急だったかな。
(隠居倉手前から振り返った所。大佐飛山塊が遠くに見える?)
隠居倉で3回目の休憩。休みがちょっと多くなる。生憎ガスが上がってきて三本槍岳方面はまったくの乳白色で残念ながら何も見えなかった。朝日岳の分岐に向かう。この辺りの紅葉は結構いいようだ。途中で男性とすれ違う。どこかで見た顔で、間違えたら悪いと思い、ホームページのと言うと期待した答えが返ってきた。「栃木からの山旅Ⅱ」の管理人さんでした。こちらは名乗らずじまい。すみませんでした。今度お会いしたらこのブログのことをお話します。沼原からここまで来たとのことでした。
(熊見曽根から南方面をのぞきこむ)
朝日岳への分岐に来るとここも物凄い風。すれ違った人が飛ばされちゃうよと話してました。まったくその通り。清水平方面に向かう。名もなき1900Mピークも強風真っ只中。帽子は持って進んだ。清水平へも人はいっぱい。北温泉への分岐を過ぎて、スダレ山への取り付く所を探す。踏み跡らしき所から入る。木々の丈が低いのが救いで、何とか進める。裸地が2か所(しぼれさんのレポ通りです)あり、そこからちょっと進むと一番の高みだった。高いと思われる所をうろうろする。ここもガスっていて何も見えない。長居は無用と戻るが、途中から全然違う方向に進んでしまい、登る時よりも時間がかかってしまった。
(スダレ山の高いと思われる場所)
北温泉の分岐では休憩している大勢の人を横目に北温泉に向かう。スダレ山の東のピークの岩陰で風をよけながら休憩しようと廻り込むと同じ考えの人はいるようで既に二人休んでいた。こちらが休んでいると何人かやってきた。時々ガスがとれ遠望がきくことがあったが、お目当ての赤崩山はついぞ見えなかった。
あとは下って行くだけ。朝日岳北斜面の紅葉は終焉を迎えつつあり、鬼面山あたりは見られる状態。赤面山はまあまあといったところか。
(朝日岳から鬼面山への稜線)
中の大倉尾根もマウントジーンズのゴンドラの恩恵にあずかったと思われる人がいっぱい。道が南へ向かうようになると途端に人は少なくなる。しばらく下って行くと後ろから声をかけられる。どうやら三本槍岳からの帰路、清水平と北温泉の分岐を北温泉方向に来てしまったらしい。車がロープウェイの山麓駅方面にあるとのことで、戻るよりも北温泉に下りた方がいいと話した。若者は足早に下って行った。
北温泉からの登りは織り込み済み。バス停からは那須自然研究路を辿り、矢隠岩、なす高原自然の家、つつじ吊り橋、殺生石を経由して駐車地まで戻った。歩き出してから9時間以上が経過していた。十分に紅葉と山歩きを満喫した1日になった。
駐車地(553)-牛が首(813)-姥が平(832・843)-三斗小屋温泉(954・1005)-隠居倉(1158・1108)-スダレ山(1202・1204)-北温泉P(1353)-駐車地(1505)
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