追想 錫ヶ岳(西ノ湖入口から山部ルート) (平成21年8月23日)
まだ傷癒えず、過去の山行のレポートです。
前週に女峰山で会った人が湯元から錫ヶ岳に行く予定と聞いた。その時点で錫ヶ岳に行こうと決めた。菅沼からピストンで2年前に登っている。今回は別ルートがいいだろう。まだ、乗ったことがなかった低公害バスを利用して、西ノ湖入り口からいわゆる「山部ルート」を歩いて錫ヶ岳まで歩こうと考えた。
錫ヶ岳(2388.0M)
赤沼車庫からバスを利用して西ノ湖入り口まで行く。ここで下りたのは野球親爺のほかに1人だけ。話をすると大岳に登って、その後中山に登る予定とのこと。栃木の山を全部登ろうとしているようだった。塩那道路から大佐飛山へのルートを聞かれたが、実際に歩いたことがないので、無雪期は藪で厳しいかもとしか言えなかった。大岳南尾根取り付きの所で別れ、しばらく歩いていくと柳沢川の渡渉地点に着いた。渡る場所を探すと少し戻ったところに心もとない橋もどきがあってこれを伝って渡った。
川の右岸に沿って歩き、赤岩滝の分岐を過ぎて山に入って行く。
ちょっと行くと、今しがたしたばかりのような動物の糞があった。思わず鈴をかき鳴らした。
尾根を歩くとシャクナゲの煩い所もあり、左側を巻いて進んだりしながら行き、シャクナゲ藪の真ん中の踏み跡を突き抜けると林道に出て、少し西に進むと終点に到達した。林道からは日光の主だった山が良く見えた。ここから目印に従って南に進む。
1874ピークは巻いて西に進む。ここで道を間違えたのか笹の海に入り込んでしまう。右往左往しながらどうにか尾根に乗ったようだ。ここからは尾根伝いに2077ピークに向かう。木に打ちつけられた目印を追って進む。2077ピークの北の鞍部に出て、南のピークに向かう。東側以外は眺望がいい。遠くの山は分からないが、これから向かう錫ヶ岳、白根山、白根隠山や皇海山も近くに見える。
(真ん中奥が錫ヶ岳、手前は2241ピーク)
(白根山、おそらく白檜岳、白根隠山)
ここからは錫ヶ岳まで県境尾根を進む。目印を追えば問題ないが、時々右往左往しながら行く。疲れて休み休みのゆっくりペースになる。ふと後ろを見ると林道終点が見えた。
錫ヶ岳手前で笹の急斜面を笹をつかみながらよじ登る。段差がきつい。
(真ん中の窪んだところが踏み跡)
登りきった所はまだ山頂ではなく、もうひと登りした所が山頂だった。
山頂では二人休んでいて、この人たちは湯元からとのこと。ともに単独行だった。ここでしばし休憩し歓談。そのうちに北側から団体さんが登ってきて、果たせるかな先週に女峰山で会った人がいた。こちらから挨拶すると何とか覚えていてくれたようだ。また歓談。30分以上休んでしまった。中禅寺湖と男体山の写真を撮って、先行した二人の単独行者に続いて山頂をあとにした。
錫ヶ岳に登るからには白錫尾根を歩かないと意味がない。錫ヶ岳自体は何もない所だ。極論すれば奥深い場所というだけのように思う。あくまでも私論だが。ここを歩くのも今日の目的のひとつ。ここからの道は下り一辺倒ではない。むしろ白根隠山の方が標高が高いのである意味登り基調。苦しいが景色を見ながら紛らわそう。
水場によってみたら、少しだけ流れていた。涸れてなくてよかった。
お気に入りの構図。四郎岳と燕巣山との間に燧ケ岳が見える。
帰りのルートで一番の難所は白檜岳の登りだ。
ここを喘ぎながら登って白檜岳に着いたが、以前あった山名板はなくなっていた。白根隠山で先の二人が休んでいて大休止。以前とは違う山名板がついていた。
(バックは白根山)
ここからは前白根山から外山尾根を下って湯元に行き、バスに乗って赤沼車庫まで戻った。かなりバテたが、天気が良く、眺望に恵まれ充実した山行になった。
西ノ湖入口(558)-柳沢川渡渉地点(645・650)-柳沢林道終点(802・814)-2077P(920・921)-2241P(1015)-錫ヶ岳(1057・1133)-白檜岳(1316)-白根隠山(1338・1408)-前白根山(1445)-湯元温泉BS(1623)
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