飛駒三山(多高山・のこぎり山・要谷山) (平成23年2月27日)
未踏の多高山。老越路峠から1時間足らずで往復できそう。しばらくぶりにちょっと長めに歩いてみたかったので、以前ネットで見かけた飛駒三山を辿った。報告は「あにねこ」さんのものと「ハイトス」さんのものがあるだけ。我が敬愛するしぼれさんものこぎり山を歩いているが、報告では飛駒626m無名峰となっている。歩くにあたっての懸念材料はふたつ。まずはのこぎり山の岩尾根。臆病者の野球親爺に歩き通すことができるか。ふたつめはあと2日しかない狩猟期間内に精を出すハンターさん方。兎に角のこぎり山の行ける所まで行ってみて、だめなら峠からの往復でお茶を濁すことも考えて、根古屋森林公園Pまで行ってみた。
要谷山(401M)・のこぎり山・多高山(608.0M)
公園駐車場に停め歩き出す。要谷山の案内図に従って「いけづきの道」を進む。
階段状の道を登り、金毘羅宮を見てさらに進むと方位盤と木のベンチのある要谷山に到達。
ここからは北に向かう「するすみの道」を行く。歩きやすい道を進み、途中で南西に折れる。この辺りでガサゴソと音が聞こえ、左手から右の方に向かって黒っぽい動物が2頭走って行った。鹿ではなさそう。猿?まさか熊じゃないだろうな。ちょうど進行方向だったが、行かない訳にはいかず進んで行ったが、既に過ぎた後で何かは分からず仕舞いだった。林道?に出て数分で右の道に入り、沢沿いを歩いて鳥谷戸の集落に出た。
ここからはのこぎり山を見据えながら永台寺に向かう。天然記念物のクロマツがお出迎え。
お寺の境内に入ると梅が咲いていた。
コウヤマキのある所から山に向かうと鹿のワナに注意の案内が木に貼ってある。進むと踏み跡が上に向かっている。尾根を登って行くと伐採地になり、振り返ると集落が見えるが逆光になっていまいちすっきり見えなかった。さて、ここからがのこぎり山になるのだろうか。数分で岩と半ば枯れかけた木の斜面になる。結局野球親爺はここが一番緊張した所だった。
500mから520mにかけてのあたりだろうか。ゆっくり木に捉まりながら身体を持ちあげて行く。写真ではあまり分からないが、振り向くとかなりの傾斜だ。何とかクリアして進路は左になって、また登ると「山神宮」の石祠のあるピークに着いた。(この時は文字に気付かず、あとでPCに落としてよく見たら文字が見えた。)
その先にも祠の残骸のようなものもあった。ここから少し行った所が鋭鋒で左も右も切り立っている。登るしかないので岩と木を頼りに登る。
どうにか登りついた所には松の木があるだけで何もない。
ここで緊張をほぐすために水分補給。まっすぐ進むと断崖のようだ。尾根は左(西)につながっているようだが、鞍部も見えない状態。ちょっと偵察がてら西に行ってみると踏み跡があり、下の方に枝越しに鞍部らしきものが見えた。ちょうどGPSの電池が切れたので電池交換してから歩き出した。
左に行きすぎると岩場になってしまう。ちょっと戻って少し右の踏み跡を行くと、下の鞍部まで辿れるルートが描けた。かなりの急傾斜だが、木や岩を利用して行くと思ったほどのこともなく鞍部に下りることができた。
(下る途中で振り返った所)
この先のピークは巻き道があるようだが、登れそうだったのでそのまま直登。登って行く時にピークから鹿と思われる動物が勢いよく南の斜面を駆け下りて行った。この時は鹿になりたいと思った。ピークから先も特に問題なく通過。もう大丈夫だろう。一気に気が楽になった。
626地点を過ぎ、その先にも石祠があった。鉄塔を過ぎると624.6M三角点の尾根に乗らなくてはいけない。何とかうまい具合に乗りかえられたようだ。ここからは下り基調の尾根を進む。この辺りから発砲音が近くに聞こえ出した。尾根道には明らかに鹿のものと思われる足跡がある。なんだがいやな予感が。
尾根に沿って進んで行くと、三角点は踏み跡から数m離れたところにあった。ここで発砲音を聞きながら腹ごしらえ。まあ、ここまできたらじたばたしても仕方ない。県境の尾根まで行けば大丈夫だろうと楽観的に考えた。
再び歩き始め、鉄塔を越え、一旦下って登った所の南端が県境。とりあえずここまでくればハンターさん方は大丈夫かな。県境の尾根はアップダウンがあって疲れる。ただ、歩くほどに多高山が近づいてくるのが分かるのでうれしくなる。509地点まで行かないように注意してその手前のピークで左に折れる。ここにも「535m」板があったのを見落としていたが、あとでPCで見たら端っこに写ってました。
450m鞍部には西と東から道が上がってきていて峠になっていた。この先ピークへの登りが急でした。左を見ると歩いてきたのこぎり山の連なりがちょっと遠くに見えた。
あとは尾根伝いに多高山に向かうだけ。結構疲れているので歩みは遅い。老越路峠からの道を合わせると5分と経たないうちに山頂に到達。石祠と控えめな山名板と以前よく見かけた「山は・・・森は・・・自然は・・・」の板があった。北に向かう踏み跡があったので行ってみたら、行き止まりの板と石祠などがあった。
山頂に戻って残りのおにぎりを食べて、ゴルフ場に向かう踏み跡を進んで行く。すぐに展望地があるが霞んでいてあまり眺めは良くない。右から廻りこんで下の展望地からロープのある岩場を下りて行くと踏み跡はしっかりする。ゴルフ場まで続いていたが、駐車場手前で金網があったので乗り越えた。あとは森林公園までテクテクと歩いて戻った。今日登った山々が見えて、今日の充実した歩きを思い返した。途中で大腿部が痛くなったりしたので、日頃のトレーニングが足りないと思った。
駐車場に着くと犬を連れたご婦人が坐っていて、土地の言葉で話していた。野球親爺の生まれはこの近くなので「・・・だがね」の言葉を懐かしく思いながら聞いていた。もう自分はそういう言い方を30年以上していないなあ。
今回の山歩きに際して参考にさせていただいた「あにねこさん」、「ハイトスさん」そして「しぼれさん&Pさん」に感謝です。
根古屋森林公園P(737)-要谷山(759・805)-永台寺(836)-のこぎり山主峰(937・943)-尾根転換点(1033)-三角点(1108・1119)-多高山(1311・1325)-ゴルフ場P(1351)-森林公園P(1425)
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コメント
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野球親爺さんこんばんは。
飛駒三山、懐かしく拝見しました。
それにしても野球親爺さんは快速ですね。
と言いますか、藪山のエキスパートの方々は皆さん健脚の方が多いですが。
この周回路ではやはりのこぎり山が主役ますになりますでしょうか。
そうですか、624.6m三角点は縦走路から少し離れたところに有ったのですね。
自分は見逃してしまい通り過ぎたようです。
それにしてもやはりハンターの発砲音は気になりますよね。
今回の様な山域では歩いている人の方が希なので、熊除けならぬハンター除けに鈴等の鳴り物が必須でしょうか。
投稿: ハイトス | 2011年3月 3日 (木) 00時32分
ハイトスさん。早速のご訪問有難うございます。
のこぎり山のような岩尾根は早く通過してしまおうと、いつもより速足になってしまうようです。
三角点はハイトスさんの報告を見て、道からは外れた所にあると考えて、注意していたので気づきました。
今の時期に限らず、人が歩かないような場所に行くことが多いので、ラジオと鈴は必携です。これからの季節はやはり熊さんですね。
投稿: 野球親爺 | 2011年3月 3日 (木) 21時07分