石倉山、大萱山、地蔵岳、勝雲山 (平成23年4月24日)
25000分の1地形図に記載されている栃木県の山で未踏のものがまだ15座ほどある。あちこち目移りしながらの山歩きなので一向に減らない。今回は足尾の山?の4カ所を一気に歩いてみた。大萱山を除いた周回ルートは最近ではたそがれオヤジさんが、数年前には烏が森の住人さんが歩いているのは知っていた。もちろん3つとも未踏。近くにやはり未踏の大萱山があるので、あとでこの山だけ登るのもなあということで、ついでと言っては何だが寄ってみた。どうにかすべての山頂を踏むことができた。
石倉山(1113M)、大萱山(1154.2M)、地蔵岳(1274.3M)、勝雲山(1322.1M)
国道から粕尾峠に向かう道に入り、路肩の広い所に停めた。少し戻って取り付きやすそうな所から登り始める。しばらく急登が続く。鹿の糞だらけ。登るにつれて日光や足尾の山が枝越し見えてくる。988.6M三角点を通過。進むにつれて尾根は右左に折れる。その都度地形図とGPSで確認しながら進む。どうにか石倉山と思われるピークに着くが、布切れのようなものが木に巻かれているだけ。5分くらい先に進むと三角点で、こちらにも名板はなし。名残と思われる緑色の針金があった。
ここからは南の県境尾根に向かう。小さなアップダウンと屈曲がある。ちょっと登って県境尾根に到達。何も目印はない。大萱山を目指して西に進むと3分ほどで三角点。どんどん進む。うっかりすると道迷いしそうなので地形図を頻回に見て進む。1096標点の東の南から来る破線路近くはネットが張られている伐採地。展望はいいが、見える山の名前は分からなかった。標点付近には数カ所カタクリが健気な感じで咲き残っていた。
進路が西から北向きになるあたりで左に作業道が見えてくる。大萱山山頂近くまで続いていた。作業道は通らず、稜線伝いに進む。山頂の東の肩とも言える場所へは岩の目立つ急登。そこを登ると右には男体山やおそらく日光白根山、枝越しに皇海山が見えた。
アンテナ?らしきものの先が三角点のある狭い山頂。山名板がいくつかお出迎えしてくれる。狭く特徴のない山頂だが、雰囲気としては悪くない。天気がいい所為かな?ここで腰をおろしてゆっくり休んだ。
戻りは登りになる所はちょっとだけ作業道を歩かせてもらった。三角点まで戻る途中で少し北に向かってしまい、見た記憶のない伐採地が見えたのでよく確認して元に戻って事なきを得た。石倉山への分岐の先のピークが南に引き込まれやすかった。1143標点から下った鞍部では右に林道らしきものが見えてきた。
尾根はこの先急になるのでここで腹ごしらえの休憩タイムとした。大分疲れたがあといくつかピークを過ぎれば地蔵岳だ。一つ目のピークの先にはワイヤーがあって、うっかり直進しかけたが、右を見たらテープが巻かれていたので、地形図で確認したところ右が正しいルートで、右折。次のピークは苔むしたような岩場で巻いたりしながら登る。登りきると男体山や女峰山が良く見えた。次のピークから北に向かって登って行く。まずは前地蔵岳のピークだが、休み休みの歩行となる。バテバテだ。何とか前地蔵岳を通過。
一旦下りて登り返した所が地蔵岳なのだが、やはりここも休み休みに登って行く。もう歩き始めて6時間以上経っているものなあ。傾斜が緩やかになってお地蔵さまのいる地蔵岳山頂にやっと着いた。東側の展望は良く、横根山と方塞山は分かったが、勝雲山も見えていたのかな?
この先は通常ルートなので問題ないだろうと思ったがそうでもなかった。展望岩の表示につられ登ったが、日光の山は見えなかった。ロープなどもあって急傾斜の所もある。首欠地蔵の先に進んで行くと、道が分からなくなってしまった。結局戻って、広場状になっている所の道標を頼りに進むことにした。道は稜線上にあるものだと思っていたが、北西側に道は付けられていたようだ。地蔵岳の登り口に到着。
ここから勝雲山まで舗装道路を利用して行った。オートバイや車が結構走っている。誰も乗せてくれる人はいませんでしたけど。200mくらいの標高差を登ったのだろうか。結構疲れた。勝雲山山頂は寂しい雰囲気が漂っていた。おまけに雨が降りそうな気配も寂しさを増幅していたようだ。
ラジオでは大雨注意報発令を伝えていたので長居は無用。適当に北西の方向に向かい、都沢沿いの林道を目指す。けもの道らしきものがある。GPSを見て、林道に下りやすそうな所を探して下りて行く。谷の部分は大きな石がごろごろして歩きづらそうだが、時々渡らなければならない。林道が見えてくるとさらに慎重にルートを選んで下りて行った。どうにか無事下りられたようだ。都沢は雪解けの時期だからか水量が多いようだった。結構立派な滝もあった。道沿いに「関東ふれあいの道」の立派な道標があってこの道がそういう道と知った。林道歩きも40分ちょっとで済んだ。駐車地に戻るころに雨が降り出した。いいタイミングで戻れたようだ。疲れた。
駐車地(615)-石倉山三角点(755)-県境分岐(831)-大萱山(944・954)-県境分岐(1101)-前地蔵岳(1236)-地蔵岳(1248・1304)-地蔵岳登山口(1341)-勝雲山(1432・1441)-林道出合(1515)-駐車地(1557)
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