那須連山めぐり (平成23年6月12日)
中の大倉山あたりのシロヤシオが見頃らしいとの情報があった。北温泉からシロヤシオを観賞し、三本槍岳、朝日岳、茶臼岳、南月山、白笹山と歩いてみた。黒尾谷岳も思ったがそこまで体力が持たなかった。花はシロヤシオ以外にも結構楽しめました。
三本槍岳(1916.9M)、朝日岳(1896M)、茶臼岳(1915M)、南月山(1775.8M)、白笹山(1719M)
例によって、北湯入口のバス停脇の空き地に駐車して歩き出す。北温泉駐車場の傍には駒止の滝の展望台ができていたので、滝を見てみた。林道出合いから中の大倉尾根に行くまでシロヤシオを愛でながら歩く。北湯の駐車場で話しかけられた人があっという間に抜き去って行った。
スキー場の一番高いところにちょっと寄ってみた。早い時間なのでゴンドラも動いていないため人はいない。このあたりもシロヤシオがきれい。中の大倉尾根の途中までシロヤシオが見られた。
登るにつれて、ムラサキヤシオやシャクナゲなどが目につきだす。ミツバオウレンやヒメイワカガミなども見える。
尾根の高いところに着くと、前方に会津駒ヶ岳の山並みと燧ケ岳が目に入る。
さらに上ると右手近くに旭岳そのはるか後ろに残雪の豊富な飯豊連峰がうっすらと見える。右手のほうには会津磐梯山のようだ。猪苗代湖は見えない。
清水平の分岐からは人に会うようになる。スダレ山の山腹はシャクナゲが多い。三本槍岳山頂の手前にはミネザクラが咲いていた。
すぐに山頂。数名が休んでいた。眺めは360度。日光連山や男鹿山塊や高原山も見える。この山頂で眺望に恵まれるのは半分くらいかな。風もそれほど強くなく、この時点では絶好の日和。
少し休憩して次は朝日岳だ。やはり人が多い。清水平から1900m峰に登るといたるところに人が見える。朝日岳にも人が見える。
朝日岳の肩にザックを置いて山頂に行く。おとといの日付の着いた山名板が設置されていた。
またザックを背負って先に進む。剣が峰に寄ろうかとも思ったが、人が多いので好奇の目にさらされるので自重。雪渓はほんの数mに縮小していた。峰の茶屋から茶臼岳。明らかにいつもよりペースは遅い。仕方ないな。水分もだいぶ消費している。いつもとは逆回りの反時計回りでお鉢めぐりして祠にご挨拶。
チップの埋め込まれている三角点を確認してロープウェイ方面に降りていく。ここも結構歩きづらい。だいぶ水分は背負ってきたのだが、この後の行程が長いのでさらに水分補給をと山頂駅によって1L水分を仕入れてきた。おかげで余分に歩く羽目になったが仕方ない。野球親爺は半端ない水分摂取量なので。
牛ヶ首までは少し登りなのでもうつらい。途中にはイワカガミが大分咲いていた。もう太陽は完全に消えていて、風も少々出てきている。雨は降らないだろう。牛ヶ首から日の出平に向かう途中ではミネザクラは見当たらなかった。オオカメノキが目立つ。
南月山の手前で休憩している人が多いので不思議に思ったが、山頂では記念撮影の長蛇の列が。聞いてみると茨城から82人のツアーだとか。4台の小型バスに分乗してきたそうだ。歩くのも小分けしてもらいたいものだ。こちらは記念撮影できず、白笹山の帰りに撮影した。
当初の予定では黒尾谷岳にまず向かうつもりだったが、時間もかかりそうだし、何よりバテているので今回はパスにあっけなく決定。白笹山なら何とかなりそう。記念撮影の脇を強引に抜けて行った。横断幕を持って記念撮影していた。ご苦労様。
白笹山への道はぐっと寂しくなる。周囲はガスっているので雰囲気は良くはないが、シロヤシオとシャクナゲが多く、疲れも軽減するように感じられた。
白笹山は山名板がひっそりとたたずんでいるだけのところ。およそ山頂らしくない。山部さんの山名板も大分年季が入ってきているようだ。
勿論長居するような場所ではなく、ここで食事をしようという気も起きない。すぐに引き返す。白笹と南月の往復で3パーティー7人ほどとすれ違った。この時期にしては少ない気もするが、時間がちょっと遅かったからかも知れない。まだ咲いてはいないマイヅルソウが目に入った。
南月山に戻って、本日初めての食事休憩。もう到底黒尾谷には行けない。おにぎりもかろうじて2個を流し込む。水分はかなり摂った。1時間ちょっとしか経っていないのに100人以上いた山頂付近には他にだれ一人いなかった。別に寂しくはないが。
予定では峰の茶屋経由で戻ろうと思ったが、喧騒に巻き込まれるのもなんだなあと、昨年秋に登りで歩いた殺生石と牛ヶ首を結ぶマニアックルートを下ることにして南月を後にする。結局牛ヶ首まで誰にも会わず。無間地獄からの噴煙が茶臼岳の斜面に沿って這い上がっていくのが印象的だ。
殺生石への道にはベニサラサドウダン?やイワカガミ?が目立っていた。
飯盛温泉跡のちょっと手前では今回の地震の影響か斜面が崩落している場所があった。地震の時に歩いていたら巻き込まれているよ。
いい加減飽きるころに分岐に着くが、分岐の手前で右のほうから何やら物音が聞こえる。ちょっと気味が悪いのでしばらく前に追い抜いた4人組が来るのを5分ほど待って後ろにつかせてもらった。でも、こちらは休暇村方面、あちらは殺生石方面とすぐに別れた。
ここから少し登り返し、休暇村那須から弁天温泉方面に行く。弁天吊橋を渡って、右に行くべきところを左に行きちょっと難儀する場所もあったが、どうにか駐車地に戻れた。
久しぶりの長歩きとなったが、水分摂取の多さはどうにかならないだろうか。また、大分バテた。これもどうにもならないな。
駐車地(518)-三本槍岳(801・814)-朝日岳(908)-峰の茶屋(939)-茶臼岳(1009)-ロープウェイ山頂駅(1032・1036)-南月山(1134・1139)-白笹山(1208)-南月山(1244・1300)-牛ヶ首(1332)-休暇村分岐(1432・1438)-駐車地(1513)
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野球親爺さん、こんばんは。
今回の山行、地図を広げ、コースを追いながら拝見いたしました。コースタイムの歩きとはいえ、ざっと10時間ではないですか。那須とはいえ、コースのとり方によっては、随分と歩けるものですね。
それにしても、那須はすごい賑わいですね。少し遅い感じはしますがミネザクラがお目当ての人達でしょうか。
同じ日に、私も女峰山で10時間の苦痛歩きをしていましたが、那須の喧噪さからすれば、女峰山の方がましだったかもしれませんね。私も、人が多いのはダメですわ。追い立てられる感じがしてしまって。
それにしても、野球親爺さんのブログを拝見していていつも感じるのですが、草花にすごく詳しいですね。うらやましい限りです。一時、図鑑を持ちながら、山歩きをしたことがありますが、これだけは、向き、不向きですね。覚えたつもりでも、さっと忘れてしまう。今は、見て、写真を撮っては後で調べるだけにしていますが、3割も解決はしませんね。好きな人には、一瞬にして覚えてしまうのでしょうね。
投稿: たそがれオヤジ | 2011年6月14日 (火) 22時17分
たそがれオヤジさん。こんばんは。
那須は人が多いのを承知の上で歩いています。時間があるときは適当にコースを考えて歩いています。最近は比較的人の少なそうなコース取りになってしまうようです。ただ、紅葉の時期だけは混雑を覚悟で歩きますね。
女峰山は大変だったようですね。でも女峰山まで登りきるのはたそがれオヤジさんだからできることでしょう。
草花にはまったく詳しくはないのです。結構間違っていると思います。歩いていて疲れた時に休憩の口実代わりに花の写真を撮っているようなものですから。
投稿: 野球親爺 | 2011年6月15日 (水) 20時25分