庚申山、鋸山(平成23年7月18日)
皇海山まで行くつもりだったが、銀山平からの歩き出しが5時を過ぎていて、途中で雷もなりそうな天候になり鋸山までで帰ってきた。というか、よく鋸山まで行けたと言うほうが正しいかな。
庚申山(1892M)、鋸山(1998M)
家を出たのが3時半ごろで明らかに出遅れ。かじか荘の先の駐車場で支度をして歩き始めたのは5時を回っていた。この時点で庚申山までだなと思った。駐車場にはワゴン車が1台だけ停まっていて車中泊のようでこちらが準備している時に起きだしてきて、寝坊したので皇海山には行けないねと言っていた。
駐車地からは1時間弱林道歩き。一の鳥居から山道になる。しばらくは川沿いに歩くので、水の音がうるさい。ラジオで「なでしこジャパン」の優勝を伝えた時、鹿が1頭前方を駆けていった。気分があまり乗らないので足取りも重い。鳥居から1時間ちょっとで庚申山荘に着いた。
二人組が泊まっていたようで、前日に鋸山まで行って、六林班峠経由で戻ったとのこと。笹藪は全く問題ないようだ。野球親爺は5L近く水を持ってきていたが、すでに1L近く消費していたのでここで水分を補給させてもらった。
少し戻って案内に従って歩いていくと咲き残ったクリンソウ?か。
右に行く踏み跡もあるが左が正解のようでそちらに進む。岩から水がしたたり落ちているような所もある。登りは比較的急で、いろいろな梯子がある。しばらく登っていくと展望が開け、近くに袈裟丸連峰が見え、その左に富士山らしきものが結構大きく見えた。見えるとは思ってなかったのでラッキー。
なかなかつかない庚申山も予定の1時間をかなりオーバーして到達。無愛想な山頂。
先に行けば展望地があるのですぐに向かう。正面には鋸山への稜線と皇海山。右には男体山から錫が岳まですっきり見える。天気が良くてよかった。
ここで休憩してこの後どうしようかと思案する。このまま鋸山へ向かうか、来た道を戻ってお山巡りでもして帰るかだ。折角だからちょっと先まで進んでみようと決めた。
踏み跡に従って下っていく。展望のいい所もあり、この尾根でも富士山は見えた。
尾根筋をたどっていけばいいが、アップダウンがあり笹丈の高いところもあり、倒木もあったりしてちょっと疲れる。
薬師岳で休んでいると鈴の音が聞こえた。鋸山方面から男女2人ずつのパーティーがやってきた。聞けば松木渓谷から国境平で幕営し、皇海山、鋸山と歩いてきたようだ。野球親爺がこれから辿るルートについて尋ねるとかなり怖いとのこと。これから先が思いやられるなあ。仕方ない。行くしかないので再び歩き出す。薬師岳でルートは少し屈曲するので要注意か。白山のピークでは日光連山がよく見えた。
この先からいよいよ難所に突入か。まず下りの鎖場が現れるが、何となく鎖を使わなくても左側に行けば下りられそうだ。それでも鎖を頼りに下りる。途中でヒメシャジン?を発見。
ここを下りると写真でよく見る崩壊地だ。斜面に鎖もあり、足場もそれほど悪くないので濡れていなければ問題ないようだ。梯子を登ってロープを伝ってさらに登る。ピークからちょっとした岩の下りがいやらしかったが、もっといやらしいのはその先に見えるガレた斜面とロープだ。ここが一番緊張したところだ。
ただ歩いてみると思ったほどではない。短い梯子と長い梯子で上り下りする。
ここからさらにひと登りして緩い登りを行くと鋸山山頂。手前に一人いて挨拶を交わす。
ここですでに10時半を軽く過ぎている。何となく雷も鳴りそうな雰囲気だ。今日のところはここまでにして皇海山はまたにしようと決定。やんちゃオヤジさんにドヤされるのは仕方ないな。相変わらずの軟弱ものですねえ。
ここで少し腹ごしらえ。先着の人は同じルートから皇海山まで行って戻って来た所らしい。六林班峠への道を行こうとしているようで、野球親爺もこれから戻るので、ご一緒することにした。島根から来られたIさんで結局庚申山荘までご一緒しました。
六林班峠への道は笹刈りがしっかりされていて全く問題なかった。ある程度の藪を覚悟していたがまさに拍子抜け。
六林班峠には難なく到着。ここからは単調なトラバース道を2時間以上かけて庚申山荘まで歩いた。少しガレてロープの張られた沢やルートを見失いそうになる場所もあった。途中でやはりゴロゴロと雷がひっきりなしになる時間帯もあったが、本格的に鳴らずに済んだ。
(沢で水を汲むIさん)
庚申山荘でIさんとお別れした。日光白根山、男体山、燧ケ岳、至仏山などをこの後登るつもりとおっしゃっていました。また、東北にボランティアにも行くとも。実際もう何回か行っていらっしゃる様子。頭が下がります。
山荘からは朝歩いてきた道を戻るだけだ。歩くにつれて足の裏が大分痛くなってきた。最後までスピードは上がらないようだ。一の鳥居からの林道歩きも長く感じた。疲れよりも足の裏の皮のむけた痛さが堪えた。
皇海山までは行けなかったが、しばらくぶりの10時間を超える歩行はそれなりに満足のいくものだった。鋸山で引き返したのは雷の所為にしたい。
銀山平P(502)-一の鳥居(556)-庚申山荘(702・710)-庚申山(827・850)-鋸山(1047・1054)-六林班峠(1133・1141)-庚申山荘(1345・1353)-一の鳥居(1437・1439)-銀山平P(1527)
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