大久保山、石尊山(平成24年1月15日)
(大久保山遠景 中央やや右のピークが山頂)
今回は佐野市にある地形図無名峰ふたつに行ってきた。当初は市営バスを利用しようと画策していたが、予定よりも根古屋森林公園に着くのが早すぎたので、予定とは反対周りのルートをバスを使わずに歩き通した。
大久保山(661.9M)、石尊山(530M級)
森林公園から案内に従って「するすみの道」を進むはずがいきなりルートミス。民家のほうに行ってしまうので引き返して仕切り直し。多高山が正面に見えた。
道が右に折れるところに道標があり、その左に踏み跡があったのでそこから取りついた。
植林地と伐採地の境付近を歩きやすそうな所を探して登っていく。そのうちに落ち葉の堆積した雑木林になって傾斜も急になってきて歩きにくくなってくる。振り返ると昨年登った飛駒三山の一つである要谷山が近くに見えた。稜線に達すると歩きやすくなる。ここから山頂までは尾根伝いに進む。踏み跡かけもの道だかわからないがはっきりした筋がある。所々に動物の糞が見られる。また、樹皮のはがれた木があったりして思わず鈴を鳴らしたり、声を出したりして進む。
なぜ熊やハンターに怯えながらこういう所を歩くのか、自分でも不思議に思いながら歩を進めていった。左手を見ると山並みが見えるが山は同定できない。熊鷹山や宝生山などが見えているのだろうか。大久保山山頂近くになると枝越しに男体山も見えるようになる。北のピークから山頂に向かう尾根は倒木が多く歩きづらかった。予想していなかった岩の目立つ痩せ尾根を過ぎて一部伐採された三角点峰に到達。お馴染みのRK山名板に誰かが黒く大久保山と書いていた。
周囲の山や日光の山がかろうじて見える程度。ここから近沢峠までは踏み跡は明瞭。藪も殆どなく歩きやすかった。峠へ直に下りるのにちょっと難儀した。峠には記念碑と石祠があった。数メーター飛駒側に行くと対面に取りつくことができた。この先は急傾斜でピーク手前は左側を巻いていく。そのまま行くと東側のピークに行ってしまうので右側に登ると石祠のあるピークに到着。
ここからしばらくはほぼ南に進む。太陽に向かって歩く感じになる。後ろを振り向くと登ってきた大久保山から西に延びる稜線が見える。東には大鳥屋山と岳の山らしき山が見える。どちらの山も近くで見るとあまり見栄えがしないように感じるが、このあたりからはともに存在感たっぷりに見えた。562.2三角点手前の鞍部に何やら洞穴のようなものがあった。中を覗いてみたがかなり深そうだった。(家に戻ってしぼれさんのリポートを見たら、熊穴?と書いてあった。熊とご対面しなくてよかった。)
三角点はうっかりすると見過ごしてしまいそう。半ば埋もれていた。RK名板はなかった。この先も踏み跡は明瞭。一部枝の煩いところもあるがそれほどストレスは感じない。石尊山が大分近づいてきた。山頂手前はかなりの急傾斜で掴まるものがあまりない。小さな岩や木の根を掴みながら身体を持ち上げていく。
左のほうでガサガサと音がした。こんな所でかよ。声を上げてみたら、音が消えた。何だったんだろうか。どうにか滑らずに山頂に到着。周囲を見ても名板はなし。ちょっと東側に行ってみたが何もないので戻った。石があるところが山頂なのだろう。石祠の残骸らしきものがあった。西側の眺望はある程度いいようだ。あとで周囲を見まわしたところ、枝に以前は赤だったと思われる布がまかれていた。
(おそらく台座?左が落ちた石祠の一部?)
ここからは南下して峠から西に下る。山頂からちょっと東に進んで尾根を南下。すぐに岩場があり左から巻いて下りた。破線路が地形図には記されているが踏み跡は稜線上にある。しばらく下りて振り向くと石尊山が見えた。
峠のほんの手前で東側に向かう踏み跡らしきものが見えた。峠の先のピークまで行ってみるが引き返して破線路付近を西に下って行く。最初は急な傾斜だがそのうち緩やかになってくる。峠にはお地蔵様がいたらしいのだが見落としたようだ。谷筋の破線路周囲は踏み跡は怪しい。ある程度の大きさの石が落ち葉に隠れていて歩きづらい。どうにか下りていくと道らしきものが出現。ふと傍らを見ると炭焼き跡?があった。
道なりに進んでいくと林道に出合った。そこから先は道路歩き。森林公園までは思ったより時間がかかった。振り返って石尊山を確認したが、よく分からなかった。大久保山はかなりの存在感をしめしていた。
根古屋森林公園(1時間35分)大久保山(25分)近沢峠(40分)562.2M三角点(1時間)石尊山(40分)林道出合(50分)森林公園
休憩込 5時間35分
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