雷電山~寅巳山~高へら山~本山(平成25年1月26日)
巳年の今年、寅巳山には1月のうちに行かなくてはいけないと思っていた。しぼれさんやノラさんが今年既に訪れているのはブログで拝見していた。寅巳山には3年前(寅年)にたまたま登っているので、今回は違うルートで登りたいと地形図を見ていたら気がついた。高へら山が近いじゃないかと。寅巳山の北尾根を下って宇都宮市と日光市(旧今市市)の市境を辿れば高へら山まで行けそうだ。そういえばななころびさんが高へら山から本山まで歩いたような記憶があったので、それに倣ってついでに本山まで足を延ばして周回しようかと計画した。
寅巳山、雷電山、浅間山はセットで歩かれることが多いようで、3年前には野球親爺も3つを周回している。今回は浅間山は省いていいだろう。高へら山も本山も歩いているが、できればあまり重複するルートは歩きたくない。歩行時間は場合によっては9時間超になるかも知れない。冬の日照時間の短い時期に9時間はきつい。暗くなってからでも問題ないであろう道路歩きが最後になるようにルートを考えると、雷電山東の鳥居マーク辺りに車を停められればうまく周回できそうだ。そんな考えで行ってみた。
雷電山(386M)、寅巳山(445.8M)、高へら山(432.8M)、本山(561.6M)
今朝はかなり冷え込むとの予報。予報通り実際冷たい。幸い雪は降らなかったので良かった。少しだけ早起きをしてこどものもり公園駐車場には7時半前に到着。別にここを出発地にするわけではなく、お約束の行動。トイレの水も凍っておらず、洋式トイレでちょっと冷たい感触があったが滞りなく朝の儀式を済ませてすっきりとした状態で雷電山方面に向かう。神社の鳥居の前には「上小池第三自治公民館」があり、鳥居の横には3,4台ほど車の停められるスペースがあった。ラッキー。支度をしているとおじいちゃんが歩いてきて少し話をした。車を停めることも問題ないよとのことだった。
この鳥居をくぐって歩き開始。社の左から登っていく。初めは藪っぽいがそのうちに踏み跡も出てくる。テープが鬱陶しい。30分ほどで雷電山に到達。ここから風の冷たさを感じるようになる。
前回は327P方向から登ってきたのだが、寅巳山に行くには山頂の北西の360m級ピークを通過しない訳にはいかない。そのピークに何かあるかと見てみたが何もないので戻って歩きやすい所を適当に下る。ここからは前回と違うルート。ちなみに今日はできるだけGPSに頼らずに地形図とコンパスと勘で歩いて行くつもり(だった)。下って行くと作業道に出て少し行くと舗装道路に出た。作業道は「入日向線」とあった。
向かい側に道があったのでそこに行こうかと思ったが、鎖が張られていてその先に建物が見える。ちょっと失礼という訳にもいかず、少し北側の方から進むと池を発見。ここで自分のいる位置が分かった。思ったよりも南に出たようだ。北の高みを目指していく。作業道が結構ある。尾根伝いに西に向かう。途中で振り返ったら高へら山が見えた。遠い。前回登ってきた430m級ピーク南尾根がこれほど急だったかと思いながら進んで行くと寅巳山山頂。誰もいません。寒い。
前回は一般ルート?を辿ったが、今回は市境の北尾根を行く。東の斜面を意識して下って行くが、いつの間にか谷に下りている。目の前にはピークが見えるので考えていたルートよりも東に下りてしまったのかと思った。このまま進めばいずれ北の道に出るので進んで行く。
谷を進んで行くと道に出た。東に行きすぎたかと思っていたので西側に少し行ってみると立ち入り禁止。ゴルフ場のようだ。ほぼ計画していた所に出てきていたようだ。ここからは北の市境尾根を歩く。道があるのかどうかは分からないが、以前336Pには来ているのでそこまでは分かっている。ゴルフボールが飛んでこないかと少しゴルフ場から離れた方向から登っていくと、見覚えのある石祠。明治16年とある。絵馬が散乱している。
前回は東へ下ったが、今回は北。アンテナがあった。踏み跡はあるがやはり下りが分かりづらい。少し下って前方にピークがないことに気づいてルートを修正することを何回か繰り返した。そのうち木に「狩猟」なんて書かれた許可証のようなものが見られたり、有刺鉄線の残骸のようなものが見られたり、よく分からない建造物も見られたりした。
尾根の途切れる所まで行くつもりは当初はなかったが、罠など仕掛けられているかもしれないと疑心暗鬼になり、踏み跡もあったことから崖マークの所まで行き、そこから下っていった。斜面にはロープが張られていたが、進入禁止のものか、補助のものかは不明。林道に降り立ち、ここから高へら山へ向かう。今歩いてきた尾根はアップダウンがあって大分消耗した。
道路も一部凍っていて注意をしないと滑るので慎重になる。大きな道路を越えて高へら山方面に入る。
ミラーの脇から入り、林道を越えたところで大分疲れたので休憩。ここから高へら山まで標高差150mくらいか。ちょっとつらいな。大して回復もしないまま歩き出す。稜線にのるまでが藪っぽい。岩がやや目立ってくる。なかなか着かないね。枝越しに歩いてきた低い稜線が見える。何とか無事に山頂に到達。RK山名板は健在のようだ。
ここで大休止。食欲なし。握り飯1個だけ。お湯を沸かす気にもならず。15分ほど休んだら身体が冷えてしまった。ここからは南東尾根を下る予定。道路歩きを短くしたいので358ピークからも東に下るつもりだ。前回はこの尾根を少しだけ歩いている。少しわかりにくい所もあったが358峰に到達。石祠あり。
ここからさらに東に向かう。自分では東に向かっているつもりが太陽が真後ろにある。北に向かっているようだ。修正して下って行く。舗装道路手前では下りやすそうな所まで北側に進んで道路を渡って向かい側に取りつく。作業道を辿り楽をする。途中で力を入れたら左ふくらはぎが攣りそうになった。やばい。ゆっくり歩く。作業道はいつの間にか藪状態になり、格闘しながら進む。痛い。
沢を渡り道に出、さらにもう1か所沢を渡って本山の北尾根に取りついた。少しの藪を過ぎると作業道があったのでこれを利用する。しばらく楽をして作業道を進むが、360m級ピーク手前から尾根を進むようにした。疲れるのでこのピークは北側を巻いて東の尾根に進んだ。帰ってきてネットで調べたらこのピークに神社があったようだ。ななころびさんが報告して、ハイトスさん、しぼれさんが訪れている。野球親爺も神社の記事の記憶はあったが、歩いたルート上には石祠すらなかったので、皆さんとは違ったルートを歩いていたのかと思っていたほどだ。間が抜けている。
歩いていくうちに残雪が出てくる。北尾根なので融けにくい。一人分くらいの踏み跡はあったが、幸い凍ってはいなかったのでそれほど歩きにくくはなかった。
やっぱりかなり疲れていたので460m付近の鞍部で山用の羊羹を食べてみた。心理的な効果もあったと思うが、これで大分元気が出たようだ。足が攣らないように用心しながら進んで、少し視界の開けた所から振り返るとを高へら山だ。てっぺんが特徴があって分かりやすい。
本山山頂には男女4人組がいて、徳次郎から登ってきたそうだ。少しお話をした。先に4人組が出発してから休憩。2個目のおにぎり。ここでもお湯を沸かしてカップめんという気分は出なかった。近くの山は見えるが、日光の山は見えない。高原山はかろうじて見えた。
男山への登りの途中で一瞬左ふくらはぎが攣った。でもすぐに治ったようだ。力を入れすぎないように歩く。榛名山から雷電山と寅巳山が見えた。
こどものもり公園へは道標に従って降り、そこから舗装道路を駐車地まで戻った。戻る途中に公民館が見え、そこには車が6,7台停まっているようだ。路駐までしているわ。まずいなあと思いながら戻るとちょうど何かの会が終わったようだ。皆さんご高齢なので老人会の新年会でもあったのだろうか。責任者らしき人に駐車したことを詫びると、全然問題ないとのお言葉。車に乗っているおばあさんたちはこちらに手を振ってにこにこしている。お辞儀までしている。恐縮してしまった。今日の歩きが暖かいものになった。
駐車地(30分)雷電山(50分)寅巳山(2時間40分)高へら山(2時間10分)本山(1時間)こどものもり公園P(25分)
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