釈迦ヶ岳は毎年のように登っている。2年前には4月の残雪期に登った。今回は狩猟期間明けを待ってもう少し早めに登ってみた。
釈迦ヶ岳(1794.9M)
2年前と同じように守子神社経由で登ろうといつも駐車する場所まで行ってみたが、工事現場用のプレハブが建っていた。日曜日なので仕事休みの可能性が高いが、万一ということもあり、トラブルは避けたい。林道を山側に進んでみると凍結していて無理。下の方に戻って駐車地を探すが、適当な場所がない。2度ほど往復して結局だいぶ下の方の路肩の広いスペースに停めた。往復で1時間半近く余計にかかりそうだが仕方ない。
道路歩きは慣れているが憂鬱だ。途中で前方にこれから登る釈迦ヶ岳が見えた。天気は大丈夫だろうか。
結局1時間弱で登山口に到着。最初の予定の駐車地までは40分かかった。木の階段があるが凍っていて登れないので脇から登った。
登山道にはうっすらと雪があり、下は凍っている。しばらくは緩やかな道。守子神社に到着。
この先から雪道が続く。徐々に足が沈むようになったので今日持参のワカンを履く。1年ぶりでしかも装着の仕方も忘れ、予習もしていなかったので手間取ってしまった。どうにか履くことができたが、歩いている途中で外れかけ締め直した。それほど寒くない日だったので良かったが、この間の赤面山の時のようだと凍えてしまう。
雪庇の発達した所もあるが、高さがないのであまり神経質にならずに進む。ほんのうっすらとしたトレースもどきがある程度。
林の中を進む感じ。夏道かどうかは不明。前山の手前は急登で、雪がゆるく滑りやすい。木を掴んで身体を持ち上げていく。それにしても遅々として進まない。緩やかになって少し進むと道標に到達。ようやく着いた。
少し進んだところから左側の視界が開けるが、遠くは霞んでいてよく見えなかった。少し下って緩やかに登り返す。右手に頂が見えるが、おそらくは矢板最高点だろう。こちらと高さを比べながら進むが一向に同じ高さにすらならない感じが続く。標高1500mくらいから徐々に傾斜が急になっていく。登りやすいところを登るだけだ。だいぶ登ったのだろうか、釈迦ヶ岳の山頂が近くなってきた。
上に行くに従って傾斜は増してくる。滑る身体を低い木につかまりながら持ち上げることが多くなる。木のないところは強引に進む。ストックも邪魔なほどだ。さらに上に行くと木に氷がついている。いい光景だ。少し息抜きをする。
だいぶ上に登り、中岳も下に見えるようになってきた。遠くを見ると日光連山が見える。
南の肩へ登りきると日光の山が近くなったように見えた。
(男体山と女峰山)
(中央奥に日光白根山)
少しだけ北に進むと山頂。雪はそれほど多くはなさそうだ。風も強いが凍えるほどではない。想定内といったところか。
御岳山方向に向かうトレースがあったが、おそらくは景色を見るために移動したものだろう。先の方へは続いてはいなかった。
お釈迦様も埋もれていない。
ここで大休止。いかんせん食欲なし。水分でコロッケパンをやっと流し込む。周囲の景色が素晴らしい。残念ながら燧ヶ岳や会津駒ケ岳や那須連山は見えない。そのほかの県北部の山は殆ど見えているのではないか。山名の分かるものも分からないものもあるが、とりあえず写真に収める。後でカシミール3Dで同定しようか。
(大嵐山、荒海山方面)
(手前鶏頂山、左奥日光白根山、右奥は栗山の山)
(手前前黒山、中央長者岳? 奥大佐飛山)
(おそらく中央左 大嵐山 中央右 荒海山)
景色を堪能できた。登る途中で何度も引き返そうかと考えたが、休み休みでゆっくりとどうにか登ることができた。そのご褒美かな。
下りは山頂直下が急で2度ほど尻餅をついたがご愛嬌。概ね自分のトレースを辿って戻る。前山は登っていく時にはピークといった感じはしないが、下る途中から見るとピークになっている。
(中央やや左のピークが前山)
前山からの下りも少し急だが釈迦ヶ岳の直下よりは緩やか。上りに比べると下りはあっという間だ。いつの間にかワカンを履いた場所を通過。西平岳への分岐でワカンを外した。雪はだいぶ溶けた印象。
(行き)
(帰り)
登山口の階段の凍結もなくなっていた。工事用プレハブの所から釈迦ヶ岳の山頂が見えるのを確認。あとは道路歩き。結局1時間15分ほど当初の計画よりもかかったことになる。それにしても疲れた。山頂まで行けて良かった。
駐車地(55分)登山口(30分)守子神社(1時間45分)前山(2時間)釈迦ヶ岳(50分)前山(45分)守子神社(25分)登山口(45分)
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