仕事や天候の影響でしばらくぶりの歩き。週のはじめから日留賀岳に登ろうと思っていた。ネットで検索するとヤマレコにshaminekoさんの記録があった。その後9日に烏ケ森の住人さんが登られているのを見て、これを参考に歩くことにした。久しぶりに烏ケ森の住人さんのルートマップを印刷して携帯した。山行前にアクシデントがあったがこのおかげで無事に歩き通すことができた。
日留賀岳(1848.4M)
烏ケ森の住人さんは林道から歩いておられるが、記事の最後に小山氏宅に駐車したほうがいいと書かれていたので、それに従い小山氏宅を目指し車を進めたが、到着間近で例の兆候あり。引き返してうまい具合に公衆トイレを見つけ一安心。さっぱりして車に戻り、ふと考えた。小山氏駐車場に行って準備するのも早い時間なのでまずいだろうと。ここで登山靴やゲーターを装着し、GPSの電源を入れてみたが入らない。電池の出し入れを何回かするが全く反応がない。電源を入れる部分が壊れたようだ。仕方ない。藪山でもないし、烏ケ森の住人さんのルートマップがあるのでなんとかなるだろうと小山氏宅へ向かった。
まだ6時前でおとなしく支度をして歩きだそうとしたところ家の人がおられて記帳するように促された。農機具を出すのに車の停めた位置が良くなかったので移動しに戻り再出発。ここでもルートマップをいただいた。
小山氏手作りと思われる道標に従って登っていく。予想していたより風が冷たく寒い。山頂に行く頃には風も弱くなっているだろうと楽観して進む。雪もなくショートカットもせずに鉄塔に到達。この先は林道歩き。道はうっすらと白くなっていた。遠くに日留賀岳と思われるピークが見える。林道終点には歩き出して1時間ほどで到達。ここから山道に入る。
夏道を進んでいく。進むうちに道は雪に覆われるが低いところではうっすらと。トラバース道は少し歩きにくい印象。尾根に到達し進行方向が変わる。
ここから1510mピークまで登りが続く。雪の下に石や木の根が隠れているので注意が必要。少しずつ雪が多くなってきたような気がしつつ登る。右手に日留賀岳方面が垣間見える。1450m付近から烏ケ森の住人さんの記録通り夏道がはっきりしなくなる。稜線の北側に道はあるように思えたが稜線伝いに笹薮を進んだ。途中で笹の途切れる部分が出るので夏道と交錯しているのだろうか。1510mピークには南側から登り着いた。ピークを越えて進むと夏道発見。その先にこのルートのシンボルの一つ(唯一?)である二連の木の鳥居に着いた。
鳥居をくぐって少し進んだ残雪のあるところで、結局は履かなくてもよかったかもしれない10本爪アイゼンを装着した。2年前に買って今日初めて使った。半ば試し履きだ。装着法も昨日練習済み。滞りなく履けた。
ここから先、夏道は稜線の西側につけられている。残雪は東。夏道を歩く分にはアイゼンは不要。でも練習。雪の下にある木の根っこや石の上を歩くのに却って邪魔だったかもしれない。それも練習。夏道は雪の深い部分もあって笹のところを歩いたりするが、夏道をずっと歩いたほうが労力を使わなかったかもしれない。
雪の深い部分に閉口しながらも徐々に進んでいく。左手に木の間から白根山が見えたりして撮影しながら休むといった感じ。
新雪の夏道を進んで行くと尾根が細くなり、残雪部と合流?する。1630m付近だろうか。後ろを振り向くと高原山や日光連山が見える。ここからは残雪歩きが始まる。結構な急傾斜。
右に寄り過ぎると滑り落ちそうでなるべく左側のヤブ近くを歩いて行った。
時々振り返って見る。
(高原山)
また少し登って振り返る。
(赤薙山から女峰山、帝釈山)
登っている途中で自分の鈴の音と違う音が聞こえた気がした。立ち止まり耳を澄ますと確かに聞こえる。「おーーい」と声を出してみたが応答はない。空耳かミステリー?さらに登ると夏道と合流。ここで先行者のトレースを発見。空耳ではなかったな。耳はかなりいいと自分では思っていたが証明された?南の肩に着くと山頂の一角まで見通せる。でも山頂直下はちょっと急そうだ。
少し進んで先を見ると先行者が見える。登り方が力強い。みー猫さんならあんなふうに登るのだろうななどと勝手に思いながら見ていた。
(先行の方。小さくですが、ちょうど真ん中あたりの木の左に写ってます)
登るにつれて右手には黒滝山から大佐飛山に続く稜線や塩那道路が山腹を走る長者岳などが見えるようになる。左手には会津の山。燧ヶ岳や会津駒ケ岳など。山頂からの景色が楽しみだ。
人のトレースを辿るのがちょっと癪なのでわざと左側を歩いて行った。こういう所はまっさらなところを登っていきたいがそうもいかない。
山頂の一角からは軟雪の歩きになる。少し進むと山頂。男性が休んでいた。話すと一時間半以上遅く歩き出して、20分くらい先についていた。野球親爺よりも2時間も早く登り着いた計算になる。聞けば栃木百名山が残りふたつだと言う。黒滝山と大佐飛山だそうだ。明日登れますねと話したらそれは無理だと。この人ならできなくもないと思われたが。だいぶ山のことを話した(殆ど一方的にこちらから話しかけていた)。長居をさせてしまったようだ。野球親爺より先に降りていった。来週辺り栃木百名山完登させていることだろう。みー猫さんではなかったみたいだな。
山頂からは眺めを堪能し写真を撮りまくる。燧ヶ岳を至仏山と間違って教えてしまったといま気がついた。嘘を教えてごめんなさい。
(中央に1846m峰、左に男鹿岳の山頂部、右に大佐飛山のてっぺんが少し写っている?)
(控えめな山名板)
(左燧ヶ岳、右会津駒ケ岳、手前は荒海山?)
(会津駒ケ岳から三岩岳方面)
(七ヶ岳、奥は飯豊連峰?)
腹ごしらえも済み下山。
(再び男鹿山塊)
(手前中央左寄りに長者岳、その右に小佐飛山、左奥は黒滝山か)
(山頂の一角から奥に高原山、南の肩まで雪堤、その下の左右に歩いてきた尾根が見通せる)
少し下って右手には今年は断念してしまった枯木山らしき山が見えた。
(中央奥に燧ヶ岳、左奥の白いのは至仏山か、その右は帝釈山?中央が枯木山か?)
南の肩まで降りてここからの下りは急だ。残雪部分を歩き始めたがかなり滑るので夏道を進むことにした。無用の長物と化したアイゼンもここで脱いだ。夏道は眺めが良くないが仕方ない。ここも急な下りだ。先人のトレースを拝借。さらに下っていくとだいぶ雪も溶けてきたようだ。そういえば朝強かった風も殆ど感じないほどだ。
でもまだだいぶ雪の残る夏道もあった。
二連鳥居の手前では完全に夏道の出ているところもあった。1510mピークは先人が東側をトラバースしていたのでそのトレースを辿って行くと、登ってきた時の自分のトレースと出合い笹薮を抜けていくとだいぶ雪のなくなった夏道に出た。その先ではもう殆ど雪はなくなっていた。
(夏道屈曲部から上を振り返る。雪は消えている)
雪の消えた道は歩きやすい。ほとんど乾いていた。小山氏駐車場まで長かった。天候に恵まれ満足。GPSをまた買わないといけないかな。痛い出費だ。
小山氏宅P(551)-林道終点(650)-二連鳥居(847)-日留賀岳山頂(1119・1205)-二連鳥居(1316)-林道終点(1423・1426)-小山氏宅P(1507)
そんな訳でマップはありません。
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