中倉山~沢入山~オロ山~塔の峰(平成25年5月25日)
以前中倉山まで行って強風で撤退していた。なかなか行く気力が起きなかったが、昨年秋にみー猫さんが塔の峰まで行って周回された記事を見てから機会をうかがっていた。寒くもなく暑くもなくそして雪もなくなった今なら絶好の時期かもしれないと歩いてみた。中倉山の先の岩場が懸念材料だったが、南側に巻道が有り特に問題なかった。思いもしなかったアカヤシオに出会えたのは幸運だった。
中倉山(1499.6M)、沢入山(1704M)、オロ山(1821.7M)、塔の峰(1738M)
無料駐車場でお決まりの行動の後、銅親水公園へ向かった。歩き出す準備をしている二人連れがいた。その後5分くらいの間に2台来た。山日和といったところか。
歩き出してすぐに鈴をつけ忘れたのに気づき車に戻って仕切り直しだ。皆さんの歩く橋を渡って対岸へ。当初は前回と同様に上久保沢から登ろうかと思っていたが、826m地点南の高いところに登って山の方を見るとロープが見えた。この尾根はやんちゃオヤジさんが雪の時期に登っていてちょっと怖いところもあるらしい。ハイトスさんによるとバリルートで一般向きではないとのこと。怖がりの小生だとちょっと無理かもしれないが、ダメなら戻ればいいかなと少し緊張した面持ちで取り付いた。ちなみにこの尾根は井戸沢右岸尾根と一部では呼ばれているらしい。(たそがれオヤジさんによる)
ザレた所を登るとロープ有り。ツツジのお出迎えもある。気を付けながら登るとそのうちロープはなくなった。右を見ると石塔尾根だ。こちらはかなりヤバイらしい。その向こうには社山が見えた。少し進むとこれが一番の危険地帯なのか、確か誰かの記事の写真であったような記憶が。歩いてみると大したことなかった。
前方を見ると結構急で木もまばらなザレた登りが続いているようだ。何か気配がするなあと思いながら登っていくとカモシカだ。そういえばフンがこれみよがしに落ちていたよ。マーキングのおしっこの跡もそこかしこにあって臭うんだよね。左の尾根の斜面には鹿が7、8頭いた。右のガレた斜面を気にしがら登っていく。見たことのない白い花が群生していた。
緊張しながら登っていくといつの間にか樹林帯になって一安心。ガレた所も多少あるが長く続かない。ツツジがチラホラとあって和む。だいぶ登って岩のある所から下を見ると岩の上にケルンの積まれているのが見えた。あんな所によく登れるなあ。
だいぶ傾斜が緩んで進むと三角点。以前は近くに山部さんの山名板があったように記憶しているが今日は見当たらなかった。三角点の傍にツツジが咲いていた。
さらに進んで石の積み重なった場所に到達。以前はここに山名板があったのだが今はない。周囲をざっと見回してもないようだ。風が強いところなので飛ばされてしまったのだろうか。
ここで小休止。360度の好展望。男体山と社山が重なって見える。
先が長いので歩きだそう。ここからが本番かな。左右の切れた場所に着く。恐怖感はまったくなかった。南側には巻道もある。これなら問題なさそうだ。
稜線歩きは気持ちがいいが、松木川はガレていてやはり注意は必要だ。
この岩場にも左に巻道がある。
ここを過ぎるとアカヤシオが目立ってくる。予想していなかったので嬉しくなった。アカヤシオを愛でながらの歩きだ。ふと先を見ると見慣れない山が見えた。至仏山か?
白根山もだいぶ大きく見えるようになってきた。沢入山の周囲はアカヤシオの木が沢山。沢入山の山名板は二つ。以前からのものはだいぶ枯れてきている。
もうこの先は危険地帯はないだろう。あとは藪の状態がどうかだけだ。少し進むとオロ山と皇海山が目に入る。
さっき見えた山はやっぱり至仏山なのかな。
この先もずっとアカヤシオは咲いている。だいぶ疲れてきたので立ち止まる時間が多くなる。水分の消費も多い。今日は10時間の歩きに備えて5リットルの水分を持ってきた。これなら十分だろう。1682Pから先は笹の丈が高くなる。といってもせいぜい腰くらいまでか。踏み跡はしっかりしている。
1700m付近は急傾斜で木に掴まって登る。登りきると笹が少し深い。樹林帯を抜けると目前にオロ山だ。
山頂直下の樹林帯は適当に登っていく。山頂近くになるとシャクナゲがあるが、左下に踏み跡があって回避できる。山頂かと思い山頂手前でシャクナゲ藪に突入してしまいいらぬ藪こぎをしてしまった。
山頂はシャクナゲのない空間。山名板が三角点の傍にあった。
ここまで予想通りに歩きだしてから5時間。樹林帯でつまづいて足をすりむいたのでカットバンを取り出して手当。あまり意味はないがズボンが汚れなくて済む。おにぎりをぱくつく。周囲の眺めはいい。皇海山はすぐ目の前だ。この先は尾根の乗り換えがキモだな。
充分休んだので腰を上げようか。踏み跡に従って下りていく、笹の道になるが踏み跡をたどればあまり労力を使わなくて済む。ここにもアカヤシオ。アカヤシオ三昧だな。
ほんの少し残雪があった。笹も腰丈くらいのところもあるが長くは続かない。みー猫さんの記事にあったように少し登り返したあたりで左側を注意して進んで行くと踏み跡があった。ここを進めばいいようだ。
踏み跡がはっきりしない場所もあるが下り過ぎないように注意して進むと塔の峰に至る尾根に乗った。少し下ると前方にピークの見える雰囲気のいい場所に出た。
この先の1750m級ピークはアカヤシオの山だった。
途中の岩峰は左を巻いて進み1662Pを過ぎると笹はだいぶ低くなる。塔の峰の斜面は非常に雰囲気のいい場所。いかんせん体は雰囲気がよろしくない。もうすぐ山頂だが腰を下ろして休憩。ザックをおろしたところは鹿フンだらけだったが後の祭りだ。この斜面にもアカヤシオ。今日は十分堪能したなあ。山頂に着くと山名板があった。そういえばたそがれオヤジさんが取り付けたと書かれていたような記憶が。下の部分をテープで誰かが補強したようだ。これならすぐにはなくならないだろう。
1528Pへの尾根に進むのに少し注意が必要。1528Pの先も所々で要注意。踏み跡を辿れば問題ないのだろうが、見失いがちで右往左往してしまう。机上の予習が必要だったようだ。どうにかこうにか目印を発見。ああ良かった。多分舟石新道だろう。
少し進むとはっきりした道型に合流。この道が舟石新道だろう。思ったより道が悪い。何箇所がガレたところをトラバースした。ここが本日一番の難所だったような気がする。落ち葉の堆積したツツジ街道を通過。
そのうち新道が崩落している場所になり訳がわからなくなる。適当に登ったり降りたりしていくと作業道まで出てくる。ますます分からない。下に進んでいくと舗装道路が見えたのでそこを目指していくと道路に出られた。そこから駐車地までテクテクと歩いて行った。峠からの下りの道も足に堪えたが、銅親水公園までのダラダラとした登りも微妙に堪えた。これからは自転車の活用が必要かな。(前にも書いたような気がする)
水は4Lの消費で済んだ。これから暑くなるとさらに必要になるだろう。長時間の歩きもできなくなるかなあ。
銅親水公園駐車場(558)-取り付き(627)-中倉山三角点(828)-沢入山(939・948)-オロ山(1053・1110)-尾根乗り換え部オロ山側(1139)-1750m級P(1200・1205)-塔の峰(1250・1258)-舟石新道出合(1423)-船石林道出合(1458)-銅親水公園駐車場(1617)
みー猫さんの記事がなければ歩けませんでした。有難うございました。
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