大真名子山~小真名子山~帝釈山~女峰山(平成25年8月14日)
お盆休みも猛暑らしい。1日くらいは山へ行こうか。気象情報からは14日が良さそうだ。標高の高い所がいいなあ。日光白根山は行ったばかりだし、この暑さの中で道のない所を歩くのも気が進まない。前から歩きたいと思っていた大真名子山から女峰山の周回コースにしようか。志津乗越は駐車禁止になったらしいので梵字飯場跡の駐車地に置いて歩くしかないなあ。往復2時間は余計にかかる予想だが、まあ仕方ないだろう。
優柔不断で前日に予定変更になることが多い今般だったが、今回はどうにか早起きもできてバテバテにはなったがどうにか周回することができた。駐車地から乗越までの往復2時間超の林道歩きは虚しかったなあ。
大真名子山(2375.4M)、小真名子山(2322.9M)、帝釈山(2455M)、女峰山(2483M)
家を4時前に出て、5時半頃には歩き始められるだろうと車を走らせたが、途中で2度ほど恒例行事のため30分ほど余計な時間を費やしてしまった。梵字飯場跡の駐車場には1台の先着車があり、もう出かける寸前だった。挨拶だけした。一人だと思ったが二人だったようだ。戻ってくるまでに道中で見かけなかったので、男体山か太郎山かはたまた女峰山だけだったのか。飯場跡にはこの先駐車禁止の看板が出ていたが、そんなものに従う人は稀のようだ。志津乗越まで歩く間に8、9台の車が抜き去っていった。
志津乗越まで舗装道路歩き。途中大真名子山や小真名子山や太郎山が見える場所もあり。予報通り良い天気だ。太郎山への分岐手前では橋の付け替え工事が行われているようだった。(帰りに重機で一人が作業していた。) 男体山が見えると乗越は近い。
志津乗越周辺には車が6、7台ほど。思ったほどは止まっていなかった。左に進む。
笹が覆いかぶさっているが濡れていないようで良かった。数分で八海山神像。
以前に来た時に右の方に行ってしまったのだが、そういう間抜けな人がいるらしく今はロープが張られている。ルートを辿ると徐々に傾斜は急になってくる。後ろを振り返ると男体山も見えてくる。さらに登ると白根山も見えるようになる。もうひと登りで三笠山神像。
眺めは秀逸。日光白根山、温泉ヶ岳、皇海山、戦場ヶ原等よく見える。この先から数は多くはないがオヤマリンドウやアキノキリンソウなどが目につきだした。かつては難所だったという「千鳥返し」の手前に眺めのいい場所があった。
(だいぶ近い男体山)
(日光白根山)
(左:金精山、奥の突起:多分笠ヶ岳、中央:温泉ヶ岳、右:根名草山?)
「千鳥返し」を過ぎるとまもなく大真名子山山頂。祠や銅像がお出迎え。
三角点は少し北にあるので行ってみた。シャクナゲ藪の下に踏み跡有り。片道5分弱。途中で皇海山を見たら遠くに富士山が見えた気がした。
三角点ピークも好展望。
(三角点の向こうに大真名子山)
(右に太郎山、中央奥に燧ヶ岳)
(小真名子山、左奥は飯豊山?)
(帝釈山と女峰山)
大真名子山山頂に戻り小真名子山を目指す。この時点で既にニアヘロヘロ状態。どうなることやら。鷹の巣までは下りなので問題なし。そこから小真名子山までの登りのきついこと。地形図から分かってはいたが・・・。数歩歩いては立ち止まるの繰り返し。とにかく小真名子山まで登りきらないとえらいことになる。後ろを見ると大真名子山が見える位置までどうにかやってきた。
(大真名子山のうしろに男体山)
傾斜がゆるくなって小真名子山山頂。
ここでは休まず、1分ほど先に行った反射板のあるところで大休止。ここも好展望。眺めを楽しんでも疲れを忘れるということはなかったな。栃福県境の山がよく見えた。帝釈山と女峰山は近い。この状態で帝釈山まで登れるかどうか。まあダメなら途中で引き返せばいいだけか。
小真名子山から富士見峠まではガレ場の急降下。ロープなどに頼りながら降りていく。極めてゆっくりとだ。傾斜が緩んで安心したら滑って尻餅をつきそうになった。危ない危ない。自分としてはここは登りには使いたくない所。ガレ場を過ぎて平らになると富士見峠。ここから林道を戻ることは考えなかった。
(峠から野門方面:いつか歩いてみたいところ)
帝釈山への道はだいぶ掘れている。左右に踏み跡がついているのでそちらを歩いたほうが歩きやすい。傾斜はそれほどキツくないのだが、いかんせんバテバテ。牛歩状態が続く。思わず腰掛けてしまう。まあゆっくり行けばいつかは着くでしょうと進む。だいぶ登った頃、上から二人連れ、そのあとに単独行者が降りてきた。志津乗越から始めて人に会ったよ。山頂手前で女峰山が見えた。だいぶ急だなあ。
帝釈山山頂には二人連れが休憩中。挨拶だけ交わす。
ここも好展望。今日はどこでも好展望。男体山方面は雲がかかってきていた。少しだけ休んで進む。
途中に専女山の名板。
すぐ先に鎖のかかる岩場があるが使わなくても進める。痩せ尾根が続くが裸尾根ではないので大丈夫。女峰山ももう少しだ。こちらから見る女峰山が一番かっこいいな。
危なそうに見える最後の登りも実際に歩けばそれほどでもない。山頂には無線に夢中な御仁が一人。
ここまでで7時間以上か。歩いたなあ。と言うかなかなか進まないなあというのが実感。
(右:帝釈山、左:小真名子山、大真名子山、男体山は雲の中だった?)
長居もしたくない気分で10分も休まずに唐沢小屋へ向かった。ガレ場のトラバースは気を遣う。唐沢小屋でも休まずに進む。水場が楽しみ?小屋から10分とあるが、今日の歩きでは無理。もう少しかかって水場に到達。今日はたっぷり水は持ってきているが、ここの水をたっぷり頂いた。
馬立までダラダラ下りが続く。今日は下りも遅いなあ。どうにかこうにか馬立に着く。左に行くと裏見の滝方面。直進する。沢を渡ると木の梯子あり。ここから林道まで登りか。うっかりしていた。まだ登りがあったんだ。(林道でも微妙な登りが続いた。)
林道にやっと出た。ここからも時間がかかった。おまけに足の指に肉刺ができたようで痛い。早く歩けないよ。曇ってきたが天気は持ちそうだ。志津乗越には車がまだ数台あった。ここから駐車地までの歩きも適当にショートカットして進んだのだが、行きと同じくらい時間がかかってしまった。もう当分歩きはご勘弁をと言った感じです。
梵字飯場跡駐車地(1時間5分)志津乗越(1時間40分)大真名子山(5分)三角点(5分)大真名子山(1時間10分)小真名子山(35分)富士見峠(1時間20分)帝釈山(35分)女峰山(30分)唐沢小屋(1時間)馬立(1時間10分)志津乗越(1時間5分)駐車地
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コメント
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おはようございます。ご苦労さまでした。
取りあえず気になるところから。恒例行事2回30分とは、諸手続き込みの時間かと思いますが、回数もさることながら、要タイムが多過ぎません?余計なお世話かもしれませんが、体調不良とか?出発前のこと、えらくもったいない時間の使い方ですねぇ。これでは3時半には出ないと。
さて、このくそ暑い中、10時間歩きですか。何ともはやですよ。写真見ている限り涼しげですけど、そのコース、日陰の歩きなんて、あまりないじゃないですか。恐れ入ります。
ところで、野球親爺さんも、富士見峠から野門ルート、お歩きになったことないですか。私、てっきりと済みかなと思っていたのですが。布引滝に行った際、近々、歩いてみようと思っていたのですが、すぐに忘れてしまいました。貴記事で思い出しましたよ。野球親爺さんに先行させていただこうかな。と、思いはしても、そう簡単にはねぇ。こんなにバテバテになるんでは…。
投稿: たそがれオヤジ | 2013年8月16日 (金) 08時52分
たそがれオヤジさん こんにちは。
1回目はともかく、2回目は光徳の駐車場で、なかなか腹痛がおさまらず相当時間がかかりました。家に帰ろうかと思ったほどですが、何とかなりました。今後はこれらの時間も考慮しないといけませんね。ますます行ける範囲が狭まりますわ。
やはり標高2000m超の世界は暑さはそれほどでもありませんでした。単に鍛錬不足でしょう。ここ2、3年でだいぶ弱くなりました(元々かも)。これでまた範囲は狭まりますね。
たそがれオヤジさんの布引滝の記事を見て羨ましかったですよ。私はそんなに近くに行けませんからね。まだ遠くからも見たことはないのですが、一度見てみたいとは思っています。野門から富士見峠、帝釈山も歩きたいのですが、この体たらくでは無理でしょう。来年の宿題にします。
投稿: 野球親爺 | 2013年8月16日 (金) 17時06分