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2013年10月13日 (日)

剣桂から赤面山、三本槍岳、須立山、甲子山(平成25年10月12日)

2年前の6月に烏ケ森の住人さんが甲子山から三本槍岳、赤面山と周回された記事を見て、紅葉の時期に歩いてみようと思っていた。ルート上にある山はそれぞれ複数回登っているが、須立山と甲子山の間が未知の世界。昨年は足の怪我もあって紅葉を楽しむ歩きはできなかったので今年こそはと時機を伺っていたところ、烏ケ森の住人さんが赤面山に登られた記事を見た。これを見てモチベーションが上がった。10月6日は昨年肉離れをした同じ野球の大会で山はおあずけだったので、12日に行ってみた。

赤面山(1701.1M)、前岳(1702M)、三本槍岳(1916.9M)、須立山(1720M)、甲子山(1549M)

先人の教えに従い剣桂神社の駐車場に停めた。5時を少し過ぎたばかりなのでまだ暗い。夏日だと騒いでいても秋分の日からもう3週間も経っているのだ。駐車場には男女用にトイレが設置されていたが、今日は家ですっきりしてきているらしくお世話にならずに済んだ。

烏ケ森の住人さんのとは反対回りの時計回りの予定。まずは舗装道路を東へ向かう。リードをつけてなさそうな(少し暗いので良く見えなかった)犬を連れた男性が前方からやってくる。犬が吠える。大きい犬ではないが気分は良くない。リードをつけてないだろうと指摘したら大丈夫だと、何が大丈夫なのかよく分からなかったが、初っ端からテンパってもしょうがないので吠える犬を睨み返してやり過ごした。国道289号線を渡りすぐ正面に道が見えたのでここから入っていった。

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多分ここを適当に進めば大丈夫と木屑の敷かれた道を西方向に進む。半信半疑で数分進むとハイキングコースの表示があってそこから入る。下を見ると国道から階段が伸びていた。木の根の露出した所や倒木などもあるが傾斜もきつくなくしっかりとした道を歩く。しばらくすると建物が見えてきて、「自然の家」だ。道はいくつか分岐していて適当に歩いていくと、施設内には入らずに西側に出た。前方に見えるのが赤面山だろうか。少し下って行くと案内があり赤面山へのハイキングコースに入る。1合目を示すのか「1」と書かれた案内板を見て進む。「2」は展望台になっている。今の「ウォッちず」では記載のない1052.9Pだ。逆光で見えにくいが東側が開けている。雲海が見えるだけだった。

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先に進むと、りすコースやらうさぎコースやらの案内があるが意味不明。沢歩きコースを分けて赤面山方面に進み、「3」を過ぎて下ると渡渉地点。靴は濡らさずに渡れた。

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(渡ったのは写真の右よりさらに右)

数分進むと階段があってここから山歩きになる感じ。

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「4」で休憩。ここからの道は岩くずがあったり、深掘れがあったりする。紅葉も少ししているようだ。

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「6」を過ぎて左に行く道があったので行ってみたら旧ゲレンデに出てしまった。戻るのも面倒なのでそのままゲレンデトップまで歩いた。「入口」の案内で進むと直ぐに「8」。山頂も近いな。ここからもそれなりに紅葉している。

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茶臼岳方面に目を向けると朝日岳から鬼面山にかけて紅葉しているように見えた。「9」を過ぎると山頂はすぐそこ。木がなくなって風が強いかと覚悟していたが、この山にしては弱いと思われる風(それなりの風)しか吹いていなかった。北側に行ってみたが猪苗代湖は見えたような見えないような。旭岳も須立山も雲の中。下を見ても紅葉は殆どなしだ。山頂へ向かう。

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休憩している間に須立山が顔を出した。旭岳の山頂は雲の中だ。

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(須立山その1)

ここまで想定通りの時間だ。ただちょっと左のふくらはぎに違和感あり。先に進もう。ここから中の大倉尾根まで歩くのは久しぶりだ。だいぶ下って振り返ると赤面山も尖っている。

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道は部分的に両側から笹が覆い被さっている。通過点に過ぎない前岳を過ぎて右方向を見ると旭岳のお出ましだ。

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(旭岳その1)

天気は持つだろうか。中の大倉尾根に到達するまでに5人に出会った。思ったよりは少ない。中の大倉尾根からはさすがに人が多くなる。スキー場のゴンドラも動いているのだろう。子供も歩いている。団体さんの後ろをついて歩いていくと先に行くように促されること数回。三本槍岳の登りにかかったところで左足のふくらはぎが攣ってしまった。マズイな。すぐに治まったがちょっと手当しないと。道の広くなった所で立ち止まり、テーピングをしようとしたがハサミの類がなく切れないのでできなかった。取り敢えず芍薬甘草湯を飲んだ。気分の問題かも知れないが効いた気がした。さあどうしようかな。戻るにしても進むにしても遠い。丁度三本槍岳あたりが中間地点だ。戻るにしても登り返しが何ヶ所もある。三本槍岳を登りきればその先には登りはそれほどないだろう。あっさり先に進むことに決定。しばらく牛歩で進む。目の前の団体さんに先に行くように促されるが遠慮させていただく。気づくと周囲はガスの中だ。登る日を間違えたかな。極めてゆっくりと歩いて三本槍岳に到達。大混雑状態。今までで一番多かったかな。

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周囲も見えないし人も多いので休まずに須立山方面に進む。どこかで休んだほうが良かったかも知れないが結局須立山まで歩き通しだった。

下っていくうちに雲がなくなってきた。景色も見えるようになって良かった。1ヶ所あるガレ場は土留めが作られていて以前歩いた時よりもかなり安全に下りられた。展望のいい場所に来ると下に鏡ヶ沼が見えてきた。ホント晴れてきて良かったよ。

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(左下鏡ヶ沼、右須立山その2)

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鏡ヶ沼の分岐からは登り返しだが急ではないのでゆっくり行けば足も大丈夫でしょう。紅葉もほんの少しあり。ニガナもまだ咲いているのか。

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登りきった山頂は360度の好展望。古い山名標識は倒れていた。

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流石山から三倉山へと続く稜線も見える。いつも見る方向と違うから新鮮味もあるような。

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勿論、旭岳は圧倒的だ。本日の目的のひとつがこれ。ここから見る旭岳は最高。このタイミングで晴れてくれたのは運が良かった。

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(旭岳その2)

腰を下ろして水分補給。もうここまで来たなら登りは殆どないだろう。足も力を入れなければ大丈夫そうだ。ここからの下りが急傾斜らしい。下を覗いてみると本当に急だ。慎重に行こう。降り始めてロープを手に取るとなんだかテンションがかかっているぞ。下を見たら男性がロープを持っていた。こんな所で人に会うとは。まあ向こうもそう思っているだろうが。聞くと今日の目的は須立山らしい。甲子山との間が未踏だったようで、こちらと同じだ。しばらくお話をして失礼した。ガレ場の急降下はロープがあるので問題なしだった。

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(降り始めてみるこれから進む道)

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(降りてきたガレた道を振り返る)

鞍部から登り返して振り返ると山頂にさっきの男性が立っているのが見えた。これから戻るのだろうか。思わず手を振ったが見えただろうか。こちらから見る須立山もまたいい眺めだ。

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(須立山その3)

登りきると笠ヶ松の標識。向かいに松があったのでこれが名前の由来か。

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稜線上を進んで行くと徐々に旭岳の眺めも変わってくる。近づくにつれまた雲が出てきたようだ。この辺りでまたひとり単独行の男性とすれ違った。物好きはどこにでもいる。

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(旭岳その3)

標高1600m付近で道は避難小屋方面にゆるく曲がる。ここから笹刈りが充分でなく歩きづらくなるがそれほど長い距離ではないのが救い。

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難儀しながら進み綺麗な道になると避難小屋への案内がありそちらへ向かう。分岐から数分で小屋。

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中に入って昼食休憩。暖かい。お腹がすいたわ。しっかり足も揉みほぐしケアをする。それにしてもよく攣る足だ。漢方薬は手放せないな。十分に休んだので再出発だ。このまま先に進める道もあるだろうが、よく分からないのでさっきの分岐まで戻る。後ろに須立山で出会った人らしき姿が見えたが、追いついては来ないようだった。休んでいるうちにガスってきたため観音沼も全体像がつかめなかった。水が道の近くまできていたが水没することもあるのだろうか。

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少し進むと避難小屋からの道と合わさる。やはり直に来る道があったようだ。幾分道がぬかるむ事が多いようで飛び石伝いに歩くように石が置かれている場所も多々あった。ロープの助けを借りる急な下りもあり気が抜けない。紅葉もしているようだがこの天気ではねえ。

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水場は気がつかなかった。いつの間にか旧道との分岐に到達。甲子山ももう近い。

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ここからの登りをやり過ごせばもう登りはないだろう。この辺りは多少色付きがいいようだ。

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甲子山山頂も何にも見えない。おまけに風が強い。早く風裏に入りたいわ。

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ここで休む理由はない。すぐに降り始める。しばらくは滑りやすい岩の下りだが、ロープや鎖が設置されているので大丈夫。

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このあたりのブナの黄葉を期待していたが、それなりに色づいているようだったが何せこの天気では映えるものも映えない。猿ヶ鼻を過ぎてただひたすら下るだけ。大黒屋にだいぶ近づいた頃、雨が強くなってきたので傘を差しての歩きになった。大黒屋はリニューアルされているようだった。おそらく甲子山から下ってきて雨宿りしている人が数人いた。旧道を進むと2ヶ所崩落している場所があった。

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駐車地に近づく頃ふと見ると虹がかかっていた。

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これも予想通り大黒屋から40分くらいで駐車地に着いた。すぐ後ろから若い男性がやってきた。甲子山ピストンとのことだった。さっき雨宿りしていたうちの一人だったようだ。

今日は攣った足のためにピッチを上げずに歩いたためか、息が切れる場面は少なかった。山の気温がそれほど高くなかったためかもしれない。

ザックを車に置いて剣桂を見に行ってみた。なかなか立派な桂の木のようだ。

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いつものことですが、烏ケ森の住人さんに感謝致します。

剣桂P(35分)那須甲子少年自然の家(2時間45分)赤面山(1時間35分)三本槍岳(45分)須立山(55分)坊主沼避難小屋(50分)甲子山(1時間15分)大黒屋(40分)P

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コメント

おはようございます。なかなか面白い感じの周回コースですねぇ。
烏ケ森さんの記事にも記憶があります。
機会があれば歩いてみたいものです。
しかし、那須の紅葉は、相変わらずの絶品ですね。鏡ヶ沼の周辺写真なんかいいですね。ため息ものですよ。

たそがれオヤジさん おはようございます。相変わらず朝がお早いですね。
今年は紅葉の時機を逸したかと思いましたが、滑り込みセーフでしたかね?
裏那須の紅葉も最盛期は圧巻らしいです。

野球親爺さん  こんばんは。

紅葉の写真素晴らしいですね。今年は行きそびれてしまいましたが,写真をみてますます行きたくなりました。来年にでも。
昨日はニゴリ沢分岐付近から皇海山の東尾根を直登してきました。標高1750から山頂までの急斜面には参りました。この間は針葉樹の小籔がありますが、1750以下は殆ど藪はありません。今年の紅葉は1週間は早いとのことで期待していたのですが、これからのようです。

烏ケ森の住人さん こんばんは。
いつも参考にさせていただき恐縮です。いいコースでした。
紅葉も楽しめました。有難うございました。

皇海山の東尾根とは思いつきもしません。地形図を見ると確かに1750mを越えたあたりから山頂近くまで等高線が蜜になっていますね。
さすが烏ケ森の住人さんですね。
皇海山で幕営されたのでしょうか。ご自身には珍しく日曜山行ですが、15日あたりから天候が崩れるのを見越しての歩きだったのでしょうね。
当たり前ですが、この山行は私には後追いできません。

こんばんわ。
毎回、色の美しさに見せられますが、登山のエッセンス全て散りばめたみたいですね。御運がいいというか、変化がせわしいというか(笑)・・・ありがたく今回のルート、ストックに入れときます。烏ヶ森さんと同じく来年かな?団体さんに譲られずペースが下がったり、譲られすぎてペースが上がるのもたいへんですよね。お疲れ様でした。

みー猫さん こんばんは。
旭岳を須立山からスッキリ見られてラッキーでした。
時間がずれていたら全く何も見えなかったのですからね。
足の攣るのはもうクセになっているみたいで厄介です。
みー猫さんならついでに旭岳も登れると思いますよ。

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