石尊山から関の田和峠(平成26年3月2日)
雪が降るかも知れないとの予報だったが、それでもやはり山歩きはしたい。結局は近場になる。花瓶山から八溝山も考えたが、だいぶ時間もかかりそうだし、雪の場合は途中までしか行けないかもしれない。それならと今は地理院地図からは名前の消えてしまった旧黒羽町と大子町の境にある石尊山に登り県境尾根を北上しようかと考えた。地図を見ると米梨沢に温泉マークがあり、気になる。ここも歩いてみようかと当初は思っていた。以前「高原山探訪」のYoshiさんがこのルートを歩かれていたような記憶があったので、氏のサイトを見てみると、温泉マーク付近を山歩き後に探索され、老婆から胡散臭そうに見られ、はたまた犬にまとわりつかれたと書かれていた。こりゃ近寄らない方がいいわい。それなら県境尾根を北上し、帰りは林道を南下するルートにしようかとなった。小雨が降ったりやんだりのこんな日にこういう所を歩く人間はまあいないわな。天気のいい日でもいないか。
石尊山(420.8M)
石尊山は2回目。1回目は県道沿いにある商店の近くからピストンだった。今回も同じ場所に停めて歩き出す。南に10分ほど進むと県境を示す場所があり、ここから作業道のようなものを利用して山に入った。
数分進んで左側の斜面に取りつく。県境尾根に乗ると踏み跡らしきものがあり、これを辿っていく。小雨が降って鬱陶しいので傘を取り出して差しながら進んだ。351Pで境界標を見る。これらはしばらく見られることになる。この辺りでも少し雪が降ったようだ。
右下(東側)に作業道のようなものが見えだし、しばらくすると石尊山山頂。殆ど記憶なし。山名板はあとで気がついた下に落ちていたものを含めて5個。山頂らしからぬ所にしては板が多い。山部山名板、RK山名板、黒羽山の会山名板、その他となる。
少し休んで先に進もう。山頂から北上したすぐのところで、前回は多分なかったと思うが、西側斜面は伐採されていた。県境尾根は微妙に屈曲しているので小まめな確認が必要。そのうち笹も出だす。十分注意したつもりでもまったく違った方向に行ってしまうこともあり、漫然と歩くと痛い目にあう。そうこうしているうちに笹の登り斜面だ。こりゃ合羽を着ないとだめだな。404Pの北の390m級への登りがそれ。
ここまで傘で露払いをしていたが、もう限界かな。だいぶズボンも濡れてきだした。以前八溝山に行った時に途中でパンツ1枚になってズボンをしぼったことがあったが、あれは多分6月ごろで暖かった。今は3月で寒い。完全に濡れる前に下だけでも履くことにした。383P手前で装着。歩くとちょっとぎこちない感じだ。仕方ないな。
分岐の多い複雑な(地形図を眺めるとそれほどには感じないが)県境尾根を地形図、コンパス、GPSを使って進んで行く。ちょっとした藪の斜面を下りていくと地形図には立派な道路になっているはずの道に出た。茨城県側も栃木県側も藪化していて今は往来があるようには見えない。 Yoshiさんによると「馬頭観世音」の石があった。良く読めなかった。
ここで休憩しても仕方ないので先に進む。358Pを越えていくと今度は狭いながら舗装された道に出た。これは多少なりとも車の行き来はありそうだ。12時を30分以上過ぎたのでここで腹ごしらえ。石尊山からここまで、レインウェアを着た時しか腰を下ろしてなかったわ。
(茨城県側を見るの図)
目指す峠までひと踏ん張りだ。少し登ると車の音が大きく聞こえるようになる。いくつかのアップダウンを繰り返し何年か前に来たことのある峠に到着。前回はここから高戸山に登ったんだな。これで花瓶山の北の727Pまで繋がった。
(関の田和峠)
またここで休憩だ。あとは戻るだけだけど、さっきの登り返しがまだあるのね。
さっきの舗装林道に戻る途中でルートミスあり。普通は間違えない所だけど。林道に無事着地。林道を南下。件の温泉マークが気になるが老婆から変な目で見られるのはまあいいとして、犬に吠えられたりまとわりつかれたりするのはご勘弁。車に逃げ込むこともできないため後ろ髪惹かれながらも自重した。分岐から下ってすぐに廃屋あり。人が住んでいたのかねえ。
さらに少し下がると立派な墓石のあるお墓。違和感ありだ。まさかYoshiさんが遭遇した老婆のではないですよね。何々家の墓と書かれているのが見えたが、近くまで寄ってみることはしなかった。大道沢の上流は殆ど水がなかったが、人家が近くに見えだす頃にやっと水流を見た。
県道に思ったよりも早く出た。あとは駐車地まで戻るだけだ。朝よりも出合う車の数は少なかったようだ。小雨で済んでよかった。我ながらこんな日にこういう所を歩くなんて物好きだわな。
駐車地(10分)県境部(50分)石尊山(2時間半)藪化林道(20分)舗装林道(35分)関の田和峠(35分)舗装林道(1時間)駐車地
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