赤城山外輪山周回(平成26年5月24日)
いつものお決まりの前日になっての急な目的地決定。夜の9時過ぎに赤城山に行くことにした。以前にやんちゃオヤジさんが周回していたような記憶があったので、氏のブログをざっと見て軌跡を印刷した。寝る直前になってちょっと古い「山と高原地図」の「赤城・皇海・筑波」を持っていたことを思い出して、周回のコースタイムを計算してみると10時間は軽く超えている。ありゃりゃ、大丈夫かいな。やんちゃオヤジさんは健脚だからさらっと歩かれているだろうが、どうだろう。まあとりあえず行ってみるかと出かけてみた。
黒檜山(1827.6M)他
(左:黒檜山 右:駒ヶ岳)
(中央:鈴ヶ岳 手前:五輪尾根らしい 左 たぶん鍬柄山)
(手前;五輪尾根らしい ちなみに奥は左に四郎岳、右に日光白根山、皇海山が続く)
(地蔵岳)
(左:小地蔵岳 右:長七郎山)
時間的なロスなく周回するにはどこから歩くのがいいかと地図をみた。赤城道路を登っていくと一番手前にある鈴ヶ岳の登山口(これも現地で知った)近くがよさそうだ。
赤城道路は日光のいろは坂より大分カーブが多いようで書いてある数字が70以上になっていた。いろは坂と違うのは小さなカーブもきちんと数えている所だ。この数え方が正しいよな。いろは坂はかつては第1、第2と二つもなく、一つしかなかった。あの狭い道を対面通行していた訳だ。元のいろは坂のカーブが48あったので(数は正確ではないだろう)「いろは坂」と命名された。今は二つのいろは坂のカーブを48としているから小さなカーブは数に入れていないのだ。無理やりこじつけなくてもいいと思うけど。
赤城道路を登っていくうちにお腹がこなれてきたのだろう催してきた。当初停めようと思っていた駐車場にはトイレがないようだったので、先の方に見える施設まで車を走らせたが進入禁止になっていた。その先にも駐車地はあったがトイレなし。さらに先に行った大洞駐車場で無事完了。鍵が閉まってなくて良かった。また当初予定の駐車場に戻るのも面倒なので、さらに先に行ってみた。鳥居峠(現地で知る)まで行ってみたが、車をどこに停めていいやら分からない。北の斜面に取りつく場所が不鮮明で岩が多くごつごつしているぞ。ここもダメそうだ。手前にビジターセンターがあったので結局そこに停めた。
ビジターセンターから大沼寄りに行ったところに駒ヶ岳登山口があるようなので、そこを行ってみようかと歩き出した。5分ほどで登山口。ジグザグに登っていくとそのうち鉄製の階段が出てくる。忠実に登山道を歩き、いくつかの階段を登ると稜線に出た。桐生市側(写真撮影の男性にお聞きしました)には雲海が広がっていた。南の方には遠く富士山が見えた。今日もラッキー。駒ヶ岳方面に歩き出すと、たぶん袈裟丸連峰の上にいつもと違って見える男体山らしき山が見えた。ミネザクラもほんの少し咲いている道を進んで行くとちょっとしたピークに着いた。男性が休んでいる。桐生市方面の雲海を見てすぐ先に進んだ。
木の階段を下りて行くと道標があって、黒檜山何Kmと書かれている。あれ?そうすると今のピークが駒ヶ岳か。GPSを見ると確かに駒ヶ岳から下りているわ。戻ろうかと思ったが、別にどうでもいいことなのでそのまま進んだ。時々振り返って富士山を見たり、地蔵岳などを見たりして登る。急な傾斜が緩むと鳥居や石祠のある場所に到着。ここが黒檜山かと思ったら違うようだ。何せ情報は殆ど仕入れていないからなあ。ここからもくっきりと富士山が見えた。
すぐに黒檜山登山口からの道を合わせ、数分で黒檜山に到達。あまり人はいなかった。
後から来た人がさらに北の方に消えて行った。何かあるのかと行ってみると、なんと展望台のような素晴らしい景色の見える場所があったのだ。石祠の傍の岩に登って周囲の山を見渡す。絶景だなあ。今日はこれだけでも満足といった感じ。 ちょっと西側の場所に移動してこちらからも眺めてみた。
(左:皇海山 中央奥は女峰山とその右は男体山)
(中央やや右に日光白根山)
(中央に燧ケ岳 その右は会津駒)
(左:上州武尊山 中央:笠ヶ岳 その右:至仏山)
?
?
(奥に多分浅間山 その手前は榛名山か)
いつまでも見ていたい気分だが先に進もう。黒檜山からの下りは急で歩きにくい所もある。ひっきりなしに老若男女が登ってくる。黒檜山登山口に着いてもこれから登ろうという人が何人かいた。
ここからはしばし舗装道路を北に進む。沼田市との境の峠(五輪峠と呼ぶらしい)からまた山道に入る。登りだしは笹が道を覆い隠している状態だが、すぐに道と分かる状態になり、大沼からの道を合わせるとすっかり笹もなくなった。新たに刈り払われた登りを進むと陣笠山に到着。東側が開けていてさっき登った黒檜山が近い。
舗装道路歩きが堪えたのか、少しばてたので休憩。だいぶ早いがおにぎりを食べた。この先はあまり起伏の大きくない尾根を進む。五輪尾根と呼ぶようだ。薬師岳を通過して、出張山の手前でフデリンドウ?発見。
出張山(でばりやま)からの下りにはロープや鎖が付けられていた。滑りたくなければ掴んで歩いたほうがいい。出張峠から役に立っていない木の階段を下る。関東ふれあいの道らしいが、もう少しうまいお金の使い方を考えた方がよさそうだ。思いの外下って川を渡りちょっといやらしいトラバース道の付近で単独行の男性とすれ違う。五輪峠からここまで薬師岳の手前辺りで出会った人と 2人にしか会わなかった。黒檜山とはだいぶ違う。鈴ヶ岳の 登り口で休憩。やっぱり疲れたなあ。ここから鈴ヶ岳まで400m以上登らないといけないようだ。
大ダオまでの登りは徐々に傾斜が急になって辛い。途中で単独の男性と話した。軽く離されてしまった。やっとの思いで大ダオに着いてまたまた休憩。のどが渇く。今日は3L背負ってきたが足りなくなりそうだ。スポーツドリンクは甘さが口に残って余計にのどが渇くように感じる。さっきの人がシャクナゲが咲いているようですよと教えてくれた。重い腰を上げて進もう。岩っぽい道になり、ロープが下がっているがあったほうがいいかな程度。
ミツバツツジも少し咲いているが、蕾も多い。シャクナゲも数株あった。
鈴ヶ岳は信仰の山のようで登山道には石碑などが何個もあった。思ったほどバテバテにならずに(と言ってもやや年配気味の男性に軽く追い抜かれたが)到着。
立派な碑が建てられている。木の間から霞んで榛名山の向こうに浅間山が見えた。また休憩。食べる気は起きず水分補給だけ。どんどんなくなる。下りは早い。コケないように慎重に下りて行った。大ダオの手前で会った男性にまた会い、水分が足りなくなりそうだと話すと地蔵岳の手前には売店があると教えてくれた。いいことを聞いたぞ。水の残量を気にしなくて済むのだから。
大ダオからの登り返しは急な所はそれほど長く続かなかった印象。鈴ヶ岳を振り返って見ながら登る。
登りきったところが鍬柄山。大沼周囲の山々の眺めがよろしい。日光白根山や皇海山も見える。この先は緩やかな尾根道。途中から左手に有刺鉄線が見える。牧場のようだ。降り切ると当初駐車しようと考えていた鈴ヶ岳登山口。売店があるのは多分観光案内所の所だろうとそちらに進む。やはり自販機あり。ここで1.5Lの飲料を買った。天然水500mlを飲み干して再スタートだ。
見晴山は木の階段を登っていく。うっかりして山頂標識の先に行ってしまい、下り気味になったので戻って確認。すぐに下りて次は地蔵岳。道路の向かい側に進む。徐々に掘れた道になってくる。アンテナ群が見えてくると山頂は近い。山頂がどこかよく分からなかったので道標で確認。少し進むと眺めのいい場所に出た。そこが山頂だった。
首のかけたお地蔵さんがいくつも並んでいた。ここも眺めは良好。外輪の山々は勿論だが、おそらく谷川岳、上州武尊山、笠ヶ岳、至仏山、燧ケ岳、会津駒ヶ岳、四郎岳、男体山が霞みながらも見えていた。水分補給しこの先のルートを地図で確認。あと1時間半くらいかな。
少し降りると長七郎山から小地蔵岳への稜線が見えた。木の階段を下って行くと八丁峠。ここから小沼に向かう。小沼の西縁を歩いて長七郎山の西尾根末端から登っていく。山頂の手前は草木のない裸地になっていた。端の方にはケルンが高く積まれていた。少し登って三角点のある山頂。木には微妙な山名板がぶら下がっていた。付けた人の名前だろうか。
さらに北に向かって行くと、右手に地蔵岳からは見えなかった日光白根山と皇海山が見えた。小地蔵岳への分岐を過ぎるとちょっと笹が張り出してくる。歩く人はあまり多くはないのか。手前には奥ゆかしい石祠があった。山頂には多分一部欠けた名板あり。傍にはミネザクラが咲いていた。
後は下りるだけ。分岐に戻ってからは鳥居峠まで下りだ。途中木の階段もあった。鳥居峠からは道路を歩いてビジターセンターに戻った。
観光案内所での水分補給が良かったようで、そのあとの足取りはそれほど重くなかった。急な登りがなかったのも良かったかもしれない。調査不足で多少バタバタした歩きになったが、十分に調べていたら周回は躊躇していたかも。とにかく歩き通せて良かった。
ビジターセンター(5分)駒ヶ岳登山口(45分)駒ヶ岳(40分)黒檜山(45分)黒檜山登山口(15分)五輪尾根入口(1時間)出張峠(1時間15分)大ダオ(20分)鈴ヶ岳(15分)大ダオ(25分)鍬柄山(30分)鈴ヶ岳登山口(30分(見晴山往復含む))地蔵岳見晴山側登山口(40分)地蔵岳(15分)八丁峠(15分)長七郎山登り口(15分)長七郎山(10分)小地蔵岳(20分)鳥居峠(10分)ビジターセンター 休憩込み 9時間35分
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コメント
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こりゃまたロングかつワイドな縦走ですね。
お疲れさまでした。でも充実されたのではないでしょうか。
赤城山は未踏で憧れですが、宇都宮からだと少し遠いのがたまにきず。
日帰りだと黒檜山と駒ヶ岳だけでお茶を濁すのが精一杯のような気がします。
帰りの運転のことを考えると何処かの温泉にでも浸かって一泊したいところ。
そうなると家内も黙っておらずに『温泉だけ同行』になりそうです(笑)
投稿: まっちゃん | 2014年5月25日 (日) 23時24分
まっちゃんさん こんばんは。
本当に疲れました。最後の方は意地でした。水分の補充が良かったような気がします。
私も赤城山を登ったのは初めてでした。やはり遠いので逡巡してました。
宇都宮からでも遠いですね。温泉などと絡めてゆっくり歩くのがいいかも知れません。
投稿: 野球親爺 | 2014年5月26日 (月) 21時39分