大日尾根(ショートカットルート)から社山(平成26年5月11日)
社山に大日尾根ルートから登った。登り口は色々あるようだが、取りつきが最も近く藪のないショートカットルートを選択した。展望地からの景色はまさに絶景だった。うっすらとだが富士山も見えた。アカヤシオも所々で咲いていた。
社山(1826.6M)
前日、シロヤシオなどを見に2時間ちょっと歩いた。夜に11日はどこに行こうかなあと、再検討しているうちにいつものように億劫になってきた。11日朝に何時に起きるかで決めようと相変わらずの優柔不断な親爺であった。11日朝起きたのは5時ちょっと前だった。まあそれほど遠くには行けない。大日尾根から社山にしようと決定。食事したり、山の準備をしたりと1時間以上かかって出発。歌が浜の駐車場には7時半ごろに到着。だいぶ空きはあったが思っていた以上に車が多かった。釣りの人たちが多かったように思う。
快晴でまさに山歩き日和。日光白根山が幾分大きく感じた。男体山は大分雪は消えているようだ。開山祭が先日行われたとニュースでやっていた。社山方面を見る。いつ見てもきれいな三角形。大日尾根を意識して見たのは今日が初めてのような気がする。
(たぶん中央より少し左から登ったと思う)
湖岸を歩いていくと釣り師がいっぱい。トレランと思われる人に抜かれたが、その他には前にも後ろにも山歩きの人はいなかった。アカヤシオがそれなりに咲いていた。狸窪近辺では結構きれいだった。
阿世潟峠への分岐に1時間程度で到着。ここから先の湖岸の道は初めてだ。漫然と進むと道は山の方に向かう。こりゃ違うと地形図を見て適当に湖側に戻ると正規の道に出た。二つ目の橋を渡ったすぐの所が取りつきだ。最初は勾配が緩やかでなかなかうまくできている。
地形図は嘘をつかない。そのうちに傾斜がきつくなってくる。例によって鹿の落し物が沢山。鹿道もあるような感じ。
喘ぎながら登り、上野島ルートを合わせる。ちょっと下を見るとシャクナゲがありそうだ。 さらに進み、 大日崎からの尾根を合わせると日光白根山も見えてくる。シャクナゲの南側にルートがあり、少し下って登り返すと松ヶ崎からの尾根と合流する1557P。
(シャクナゲの左から進む)
ここからは雰囲気が変わって穏やかな歩きが約1530mの鞍部まで続く。 社山がいつもとは違った見え方をしてある意味新鮮。この先の登りは丈の高くない笹の道。鹿道が落し物とともについている。登るにつれて笹の丈が高くなってくる。そのうち残雪が出てきたので、こちらの方が歩きやすそうなので雪の方を歩いて行った。
1720m付近からは笹も低くなり、日光白根山方面が開けた好展望地になっていた。ここで大休止だ。
周囲を見渡す。天気が良くて本当に良かったわ。ここだけ木がなくなっているのは足尾銅山の影響なのかな。そうだとすればちょっと複雑な気持ちもする。
(説明いらず)
(於呂倶羅山、山王帽子山、太郎山)
(温泉が岳、根名草山?高薙山? 手前左は高山)
(日光白根山、手前に白根隠山、前白根山)
(錫ヶ岳)
(黒檜岳)
ここで昼寝でもしたい気分だが、落し物だらけで気がひける。先に進もう。ここからの社山は見慣れない形だ。
5分ちょっとで黒檜岳と社山の縦走路に合流。
黒檜は遠いので社山に向かう。 鞍部に下りて行く途中で富士山が見えないか目を凝らしてみると、見えた見えた。今日は本当に最高だわ。
(中央付近にうっすらと見えますかねえ?手前の中倉山の斜面)
鞍部で年配の男女に会った。どこから来たのかと聞かれ、こちらは登ってきた方向を指し示した。聞けば大平山まで行くという。戻ってきて社山に登り返すのも疲れるので私が登ってきたルートを下りようかとおっしゃっていた。かなりの健脚だ。社山に登ってから黒檜への縦走路を見るとお二人が歩いているのが見えた。帰りはどういうルートをとられたのだろうか。
(木に邪魔されているが登ってきた尾根が見えている)
社山への登りの樹林帯には残雪あり。当たり前だよな。予想してなかった親爺は間抜けている。
登り切ってすぐに休んでもいいのだが、とりあえず山頂に。誰もいない。西の休憩適地にもいない。いい時に来たと思ったが、休んでいる間に東の方から計10人くらいがやってきた。
足尾の山々を眺めながらまたまた大休止。昨年同時期にここに登った時にも眺めた風景だが、その後に中倉山、沢入山、オロ山を登ったので、また違った目で見ているようだ。中倉山へ登った斜面があれほど急だったとは今更ながら驚く。
ここから見るとオロ山は庚申山と重なっていてはっきりと見えないのが残念。十分に休んだので下りよう。阿世潟峠から下りようか半月峠まで行こうか考えたが、半月峠から狸窪に下った記憶がない。登りは2,3回歩いているはずだが。まあ、最初の藪漕ぎを回避したので少し余計に歩こうか。体力的にはちょっときついけどね。阿世潟峠までは定番の男体山と中禅寺湖の眺めを見ながら下る。雨量計付近にはアカヤシオが咲いていた。
(男体山の手前が登った尾根の最初の部分)
阿世潟峠から中禅寺山への240mの登りはやはりつらいものがある。途中で大人数の団体さんとすれ違った。皆軽快だったなあ。ここにも所々にアカヤシオが咲いていた。中禅寺山への登りで振り返って足尾の山を見ると、庚申山とオロ山が離れて、オロ山の存在感が増して見えた。
目を転じると白根山方向も見えた。
(日光白根山、手前は登った尾根の平坦部分、左上に虫)
喘ぎながら登って中禅寺山。先の標石近くで休憩。あとは下るだけだな。半月峠からはさすがに半月山に行く気は起らず狸窪へ。途中、まだ雪の残る部分もあった。アカヤシオがここでも咲いていた。これからはシロヤシオの季節だな。狸窪から駐車地までは微妙に登りの所もあり、歩行速度が極端に低下。思ったほど時間はかからずに戻れた。
大日尾根の好展望地は何度でも訪れたいと思う場所だ。また天気のいい時に再訪しようかな。
歌が浜駐車場(1時間5分)取り付き地(40分)1557P(45分)好展望地(35分)社山(1時間35分)半月峠(25分)狸窪(30分)駐車場
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コメント
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はじめまして。
いつも楽しく拝見させていただいています。
野球親爺さんの精力的かつワクワクな山行に魅せられて、衰えつつある体力にあがないつつも、細々ながら栃木の山を徘徊している者です。
昨年、上野島ルートで社山へと歩きました。
枯れ木の展望地の写真を見て思わずコメント入れさせて頂きました。
投稿: まっちゃん | 2014年5月12日 (月) 23時25分
まっちゃんさん はじめまして。コメント有難うございます。
私の方もいつもブログ見させていただいております。
実は今回の大日尾根もまっちゃんさんの記事を最も参考にしました。
ルートも不等号の一番下のショートカットルートを選びました。
シャクナゲの藪漕ぎはちょっとと思いまして。
写真は載せませんでしたが、あの展望地で同じように三脚を立てて撮ったんですよ。
本当に素晴らしい眺めでした。有難うございました。
まっちゃんさんのコース取りは共感できるものが多く、今までも勝手に多々後追いさせてもらってました。
今後ともよろしくお願いいたします。
ちょっと虫が良すぎますね。すみません。
投稿: 野球親爺 | 2014年5月12日 (月) 23時56分