高土山と大笹山(平成26年11月16日)
地形図に記載のある栃木県内の当初自分の考えていた全山をやっと登り終えた。最後が栗山の山だったのは自分の来し方を振り返ると良かったかもしれない。
高土山(1128M)
明神ヶ岳トンネルを抜けてすぐに左折し、少し下った所に駐車スペースがあったので車を停めた。すぐ傍には巡視路用の階段があったが、これは多分986Pの鉄塔に向かうものだろう。ネット情報から南に少し歩くと巡視路を示す柱がありここから入っていった。
右には堰堤がありその手前で渡りやすそうな所から進むと巡視路ははっきりする。谷筋をジグザグに登っていくと後ろの山に雪が見えた。ふと考えたら明神ヶ岳だと気がついた。
尾根に乗って少し行くと鉄塔に到着。横瀬山が近い。
右の方に目を転じるとダム湖の先に高瀬山方面が見えた。
後ろを向くと多分日向明神、明神ヶ岳、湯西明神と見えていたと思う。
下を見ると鹿の糞だらけ。だいぶ個体数も多いのだろう。今回目にすることはなかったが。ベストを脱いで先に進むと、すぐに林道に出た。これもネット情報でおなじみのロープと立てかけられた木を見て、木に足を乗せ取りつくが余計な力が入ったようで股関節辺りが痛くなってしまった。
後は尾根伝いに登るだけ。笹は密ではないので問題なく進む。何となく踏み跡のようなものがある。1080m付近で北東からの尾根と合流する。下りで間違わないようにしないとと思っていたが、結局下りで間違えてちょっと北東側に下ってしまった。山頂まで激藪区間は皆無で良かった。
少し下って最後の登りを進むと山頂。山名板があるかと思ったが、残骸と思われる針金が木に巻きついていたが板はなし。木に赤いテープが巻きつけてあった。
枝越しに明神ヶ岳が近くに見え、遠くには高原山が見えた。長居しても仕方ないので下りる。下りる方から良く見えるマーキングがあった。でもやっぱり間違える所は間違えてしまうなあ。
右往左往しながら下りて行くと下の方に鉄塔が見えてきたので、そこを目安に進んで行くと林道に下りられた。多分どう下りても林道にぶち当たるのだろうが、法面がどんな高さになっているかは分からない。後は間違えようのない道を下って行った。
駐車地(20分)鉄塔(5分)林道(30分)高土山(25分)鉄塔(15分)駐車地
まだ12時半を少し回った所なので、日の短いこの時期でも大丈夫だろうと大笹山を目指して車を走らせる。登り口の場所がよく分からなかったが、ネットから大笹山の真西の路肩の広い場所と情報を得ていたのでそれらしき場所に到着。GPSで確認するとこの場所で良さそうだったので駐車して支度をする。さっき汗を掻いてそのままでいたため寒くなってしまったからベストをまた着てから歩きだす。
(写真右の尾根に適当に進む)
踏み跡は何となくあって適当に尾根に向かって進む。傾斜のきつくない谷の方から進んで尾根に乗る。笹はせいぜい膝下。木もあるが歩行していくには支障はない。踏み跡は薄いが、どこからでも歩ける。
右に崩壊地を見ながら進んで行くうちに尾根は広くなってきた。下りでは間違うこと必至である。振り返ると赤薙山から女峰山の山並みが見える。逆光なのが残念だ。上に行くに従い帰りは分かりづらくなるなあと思い、赤い手袋を片方ずつ適当な所に置いて登っていった。ピンクテープもあった。傾斜が緩くなって山頂に到着。三角点あり。山名板も今は完全形を見ることが少なくなった栃木の山紀行さんのものがあった。
枝越しにも夫婦山はくっきり見えた。月山はぼやっと見えただけ。ここも長居は無用だ。自分の置いた赤い手袋がいいメルクマールになる。やや南の方向にピンクテープが付けられているのが見えた。手袋を置いておかなければ間違いなくこのテープに導かれてえらい目に会う所だった。それでも下るにつれて少し南に行きそうになるが、どうにか修正し最後は登りとちょっと違う所を歩いて戻った。
駐車地(35分)大笹山(20分)駐車地
目標に向かって邁進できるタイプではないので、だいぶ月日がかかったがどうにか当初考えていた山は登った。厳密にいえばまだあるにはあるといえるが、まあいいでしょう。到底一人では登ることのできなかった山もあった。同行して下さった皆様に感謝です。
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コメント
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野球親爺さん こんばんは。栃木の山一応けじめがついたようでおめでとうございます。ほんとにお疲れ様でした。私も通算思い立ってから6年ぐらいはかかってます。その前の適当に登っていた時期も入れたら10年はかかっているかと。私もそうでしたが,大体終わると薮山もかなり登れるようになって行かれたと思いますが,どうでしょうか?いい思い出という感じではないかと推察しますが,これからもぼちぼち登って記録を公開して下さい。
投稿: ノラ | 2014年11月18日 (火) 22時41分
ノラさん こんばんは。 有難うございます。
思い立ったのは5,6年前でした。それまでは適当に登っていました。まあ思い立っても適当に登ってますが。
最初に茶臼岳に登ったのが、1998年ですから16年かかってます。
藪山はまだまだだと思います。これからも‘ぼちぼち‘歩いていきます。
最近はノラさんから刺激を受けているからでしょうか、福島の山に惹かれています。
投稿: 野球親爺 | 2014年11月19日 (水) 20時51分
野球親爺さん こんにちは。
栃木の全山おめでとうございます。小生最初は1991年の茶臼岳のロープウェイハイクもどき、倉持さんの273山初刊本で意識して・・・、やっぱり15年かかっていますね。
ほんとにお疲れ様でした。
投稿: しぼれ | 2014年11月20日 (木) 11時59分
しぼれさん&Pさん こんばんは。 有難うございます。
しぼれさんも茶臼岳からでしたか。
私も何故か倉持さんの第1刷を持っておりますが、当初はまったく意識していませんでした。
何となく急に思い立って歩きだしました。
「しろうと山ヤ」さんの影響も大きかったです。
また地形図無名峰の記事をお願いいたします。
投稿: 野球親爺 | 2014年11月20日 (木) 21時54分
こんばんわ、野球親爺さん。
なんと、栃木全山達成でしたか!おめでとうございます。良いお年を向けられますね(まだちょっと早すぎでしたね!)・・・しばらく余韻を楽しんでいただいたら、また刺激のある歩きをと、リクエストしておきます!自分のほうは、まだまだたくさんですので楽しみも無数か?山頂の赤いテープはあちこちで見かけるやつですね。お疲れ様でした。
投稿: みー猫 | 2014年11月21日 (金) 20時31分
みー猫さん こんばんは 有難うございます。
刺激のある歩きのご期待に添えるかどうか?
いつもみー猫さんの精力的なお歩きに圧倒されています。
赤テープのこういう使い方はいいかも知れませんね。
今日歩いた山には山名板も赤テープもありませんでした。
投稿: 野球親爺 | 2014年11月22日 (土) 18時18分