鷲子山から尺丈山(平成26年12月27日)
栃木茨城県境にある鷲子山と尺丈山はそれぞれ歩いたことはあるのだが、今回県境尾根を辿って両山とも歩いてみた。とても静かな歩きができて楽しめました。
鷲子山(468M)、尺丈山(511.4M)
ネットで調べると「高原山探訪」のYoshiさんが新田山近くから尺丈山、鷲子山と歩かれていた。その記事を見て、最初はその後追いをと考えていたが、新田山と尺丈山の間は歩いたことがあるので、鷲子山を最初に登り県境尾根を辿って尺丈山に行くことにした。
ちょうど5年前に尺丈山に登った時に車で走っているのだが道中はまったく記憶になかった。前回車を停めた場所近くに来て田んぼの中にある鳥居を見て思い出した。今回はもう少し先に進んで駐車できる場所はないかと見たが、適当な所がなく、「緑の交流館」なる施設の少し先の路肩の広い場所に停めた。思った以上に寒い。
歩き出して10分足らずで烏帽子掛峠へ向かう道を左に分ける。(帰宅して「栃木の峠」という本を見たら、ここに二十三夜塔があると書かれてあった。)
(左が烏帽子掛峠への道、真ん中やや右に見えるのが二十三夜塔?)
直進していくと、それまで何台か下りてきていた車を目にすることはなくなる。もうやっていない釣り堀らしき施設を過ぎてさらに鷲子山上神社に近づくと初詣用の臨時駐車場の案内を見る。さらに行くと水戸黄門の歩いた道(黄門道路)の案内があったので、小さな橋を渡って進んだ。
道は石畳の名残があるような道で整備されているようで歩きやすい。亀井戸なるものがあったので寄ってみた。反対側に行こうとしたら繋がれていない犬が吠える。ここでファイトしても仕方ないので引き返した。犬はとりあえずは繋いでおいて欲しいです。大きなフクロウのある本宮の裏側が高くなっているので行ってみたが何やら建造物があっただけ。木の元に小さな像があったのを見つけたが、何かよく分からなかった。次に468mピークに行ってみた。下には赤い鳥居があってそこから正式な道を登っていく。倒木が邪魔していたが、なるべく由緒正しい?道を歩いていくと祠のあるピークで山名板も二つほどあった。
すぐに下りて神社の本殿の方に行く。
石段を登っていく途中に富士山が見える場所があると書かれていたので、その方向を見たが生憎この日は見えなかった。本殿から稲荷神社に進み、寒椿を見てまた本殿に戻っていよいよ県境尾根への道に進む。
463Pに木の祠があり左の踏み跡を進んで行く。
少し行き右に曲がるべきに思えるが踏み跡は直進。ちょっと進んで引き返してみるが道がはっきりしないので直進方向に進んだら右に行く道が延びていた。そこからは道ははっきりとして、境界の見出標と標石を追っていく形になった。410m級の鞍部には舗装された林道があった。
藪のない区間が多いが、それでも所々に篠竹や笹の密生した部分はあった。474.0m三角点にはカワスミさんの22年前の前山の山名板があった。ここで初めて休憩。地形図を見ると尺丈山までまだだいぶある。先は長いなあ。
再び歩き出し、そのうち巡視路になり、一つ目の鉄塔に到達。その先は茨城県側が伐採されて眺めがいいが、どこを見ているの皆目わからず。伐採地は二つ目の鉄塔の少し先まで続いていた。上の部分だけだが奥久慈男体山が見えたような気がした。烏帽子掛峠へは急降下。最後はまさしく滑るようにして降り立った。傍らに馬頭観音の石碑があった。
烏帽子掛峠は先述の本によると歴史のある峠のようだ。向かいの斜面に適当に取りついて間もない時に軽トラが栃木県側に走っていった。急な所を登って分かりにくい道を進んで行く。木の間から尺丈山が見えた。大分近づいてきたかな。ちょっと笹藪っぽい所もあったりして、そのうち作業道が出てきて、県境尾根から少し北にずれたところに473.5m三角点の標石があった。
三角点からさらに西に少し下った所は栃木県側が一部伐採されていて遠くに八溝山が見えた。
その先で進路は直角に折れる。ここは迷わずに進めたが、その先で東に進むところで半信半疑で南に進んでしまった。遠くに境界見出標が見えたのだ。しばらく急な所を下りて、太陽に向かって歩いているのでおかしいとここで県境尾根に入ってから初めてGPSをカンニング。やっぱり間違えてた。すぐに戻ったが、見出標はなんだったの?正しい道をちょっと進むと伐採地で栃木県側は広範囲に渡って裸地になって眺めもいい。尺丈山が間近に見えるようになった。那須の山も見えているが霞んではっきりしない。ちょうど12時になったので切り株に坐って昼食タイム。
休憩も終わり先に進む。伐採地の淵を進む。437Pあたりから伐採地から離れていく。北進して一旦林道に出て、向かい側に取りつき右に曲がって下りるとまた林道。少し林道を歩いて向かいの斜面に取りつく。なんか見覚えがあるなあと思っていたら、5年前にもここは歩いていたようだ。藪のない所を歩くが、回避できない所もある。
先に進むと木の階段が出てきてそこを登っていくと社の裏にある山頂に到達。山名板は8個もあった。正規の?山名標柱もあり。
社の正面に行くと男性がいてびっくりするが、挨拶を交わす。南のベンチのある方に向かう。男体山や八溝の山が見えた。
寒いので休憩所のような建物に入って休憩。この辺りを整備しているボランティアの方々の写真が貼られていた。ベランダに出るとここから見える略図があった。筑波山がいつもと違った形で見えた。残念ながら栃木の山は霞んですっきりとは見えなかった。
休憩も終わりあとは戻るだけ。林道も県境から栃木県側になるとだいぶ荒れていた。5年前にも歩いているのだが、まったく覚えていなかった。集落に下りて見覚えのある鳥居を見に行った。5年の間に建て替えられたようで新しくなっていた。そこから数分で車に戻った。歩き出してからちょうど6時間だった。
県境の尾根を辿っている時に耳にしたのは自分の足音と飛行機の音それに鳥の鳴き声くらい。歩いている周囲に自分以外いないのだと思うと嬉しくなってしまう。今回の県境の尾根歩きは非常に満足のいくものだった。
駐車地(1時間)鷲子山(1時間)474.0m三角点(30分)烏帽子掛峠(25分)473.5m三角点(20分)伐採地(1時間)尺丈山(45分)駐車地
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コメント
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こんにちは、お久しぶりです。
ここ近い内に行こうと思っていました。
藪もそんなに多くなさそうですね。
ところで尺上山~新田山間は歩いた当時
の藪の状態は、どうでした?
投稿: 仮面林道ライダー | 2014年12月30日 (火) 14時17分
仮面林道ライダーさん こんばんは。
こちらこそお久しぶりです。いつも記事は拝見しております。
さて、今回の県境尾根は所々に笹がありましたが、尺丈山から新田山までは5年前は殆ど藪はなかったと記憶しております。
ただ新田山の南西尾根は倒木だらけで歩きづらかったです。ご参考までに。
投稿: 野球親爺 | 2014年12月30日 (火) 20時45分