八溝山(檜沢林道から県境尾根を辿って)(平成27年1月3日)
平成24年2月に高戸山から県境尾根を北上し花瓶山、さらに727Pまで歩きました。八溝山まで繋げてみたいとかねがね思っていましたが、如来沢林道を長々と歩くのかと考えるとなかなか実行にうつせませんでした。今回改めて地図を眺めていると、西隣に檜沢があり、それに並行するように林道と思われる実線が書かれているのを見つけました。ここを利用すると多少は時間が短縮できるのではないかと思い、ネットで調べると檜沢林道と言い、ここを走行した記録も見つかりました。それならばと決心の鈍らないうちに歩いてみました。
八溝山(1022.1M)
林道入り口に石碑があるとの情報を見て気をつけて走行していましたが、見落としやすい場所にあったためちょっと進んでしまい、方向転換して林道に入りました。車を停めやすい場所がないので仕方なく林道を走っていき、最後の民家?の所で左に分岐する道を見送って、直進して少し行くと川側にスペースを見つけそこに停めました。(結果的には車高の高い車ならこの日歩いた林道部分はどこまでも進めます。)不審な車と思われないように、八溝山まで行く旨の紙を飛ばされないようにワイパーで押さえるようにフロントグラスに置いておきました。
歩いて数分で右手に建造物を見ました。お堂のようなものでしょうか。
(帰りに撮影)
そのすぐ先に川沿いに灯篭や祠のようなものが見えましたが帰りに寄ることにして林道を歩き続けました。ダートだった道はいつの間にか舗装になり、道脇には切りだされた木が整然と積まれている場所もありました。GPSは極力見ないようにして、地形図と首っ引きで歩きます。開放されているゲートから10分ほどで取りつくのに目星をつけていた場所に着きました。白い杭があって踏み跡が続いているようです。ここから登ります。
殆ど藪のない踏み跡を進みます。イワウチワと思われる葉っぱを踏みつけないように進んで行くと見覚えのある笹の目立つ727Pに着きました。ここから北進します。右手に八溝山が見えましたがはるか遠くに見えました。尾根上は胸丈ほど笹薮がある所や藪のない所などがありますが、笹がやはり主役のようです。
なかなか現在位置を特定できにくいアップダウンが続いて、尾根上に倒木や枯れ枝が目立つようになりました。そのうち境界標が出てきます。道が少し右に折れる所が三角点かと思い先に進んでみたら何もありません。ここでGPSを確認すると既に三角点は通り過ぎていたようです。地形図をいい加減に見ているとこうなります。過ぎたのに気がついた場所は帰路に林道に下りる時に県境尾根から別れる場所です。三角点ハンターではありませんが、多少心残りではあります。気持ちを切り替えて進むと、珍しく尾根上に岩がありました。
左脇をすり抜けるとなんと尾根上は笹刈りされていました。
刈り払われた道を順調に進み舗装道路にでました。
GPSを確認すると画面には矢印しか出てません。壊れていれば何も映らないはずですが、どうなったのかよく分かりません。GPSがないともしもの時に厳しいです。一旦電源を切って入れ直してみたら、元のように映りました。一安心です。さあ先に進みましょう。向かい側には左手の栃木県側から登ります。県境部分は雑木の薮が煩そうです。茨城県側は踏み跡があるようです。こちら側に逃げると八溝山がさっきよりも近くなったように見えますが、まだまだ距離はありそうです。またしても笹薮登場ですが、そのうちに県境部分は左右よりも盛り上がってきました。自然の仕業というよりも明らかに人工的なものです。(帰ってきてYoshiさんの記事を読んでみたら土塁の記載がありました。)
最初は半信半疑でこの部分を無視していましたが、そのうちに県境を示すものと分かり、ここをベースとして歩きやすい所を歩くようにしました。地形図を見ると左から林道が近づいてくるようです。左手を意識して歩いていくと林道が見えてきて一部合流するようになりました。
往路ではあくまでも県境にこだわることにして、雑木の薮や笹薮を掻き分けて進みます。そのうち林道も東に離れて行きました。いつの間にか残雪が出てきて、歩くのは土塁の上がいいようです。舗装道路を串刺しにして進むと栃木茨城県境から福島茨城県境に変わります。土塁は続いています。電波塔?を見ながら進み、林道の分岐部に着きました。林道は通行止めのようです。ここで本日初めての休憩です。ちょうど12時です。腰を下ろしておにぎりと賞味期限の近づいたカロリーメイトを食しました。
もう栃木県ではなくなったので県境尾根にこだわる必要もないのですが、道路には雪があって滑りやすそうですし、休憩を終わって向かいの笹薮に突入です。と言っても膝下くらいの穏やかな笹です。ここでも土塁歩きがいいようです。笹刈り?されていた所もありました。
笹を抜けるとお城展望台の裏に出ました。まずは山頂です。2年半ぶりです。(前回はずぶ濡れでベンチの上でパンツ1枚になってました。)何故か三角点の傍にケルン。山名板は山頂の下に数枚ありました。
後ろの電波塔?の方に行ってみました。その下にトイレがあるんですねえ。入ってみました。暖かいです。長居はできませんので神社の方に行ってみます。初めて行った気になってましたが、帰宅して見返してみると前回も訪れていたようです。認知症は大丈夫でしょうか?
前回登らなかったお城もどきに登ってみました。展望はいいようですが、栃木の山は雪雲の中で見えません。筑波山は見えていました。方位盤を見ると富士山が見えるようです。目を凝らしてみるとそれらしきものがわが目からも見えました。勘違いでしょうか。写真にすると見えるような見えないような感じでした。上は寒いので下に降りてお城の中の椅子に座ってまた休憩です。ここは風が当たらないようです。今日は西から吹いてくる冷たい風で頬に凍傷ができるのではないかと思ったほどです。ネックウォーマーが役立ちました。
さて戻りましょう。後ろの方にある山名板を確認すると、福島の山で見かける将棋の駒の形をした板もありました。林道までは来た道を戻ります。やはり下りは早いです。林道に降りると、そのまま楽をしてずっと進みます。展望の良い所があって日光や那須の山が見えるはずですが、麓しか見えませんでした。富士山は見えるかと思って見てみると今度の方が良く見えたかもしれません。
(真ん中あたりに見えたのですが)
林道が東に折れる所でもそのまま林道を進みます。道はサクサクとして歩きづらい感じでした。舗装道路に出る所にはゲートがありました。県境に着くと栃木側が刈り払われていたのをすっかり忘れて、傾斜の緩そうな茨城側から登ります。ジグザグに進みそのうちに尾根に突進です。刈り払われた道がありました。素直に栃木側から登れば良かったのに。
さあ次はどのように林道に降りるかです。一番簡単に下りられそうなのは檜沢林道が屈曲するあたりです。行きに三角点と間違えた場所から南西尾根を下ります。藪は皆無と言っていいほどです。林道に出る場所は西側の方が藪がなさそうなのでこちらから降りました。今日の歩きはこれでほとんど終わったようなものです。
行きと帰りでは何となく景色が違って見えます。朝にスルーした祠のある場所に寄ってみました。少し降りて橋を渡ります。灯篭や祠がありました。
少し先に進んだところに石祠があり、中には山神尊と書かれたものが入っていました。
再び川を渡って戻ると岩の上に不動明王像がありました。
車を停めた場所が良かったようで、奥に停めていれば気がつかなかったかも知れません。車に戻ると、書いた紙はそのままでした。多分誰も見てないでしょう。もしもの時は役に立ったかもしれませんが、もしもが永久に来ないように気をつけないといけませんね。
駐車地(45分)取り付き地(25分)727P(1時間)舗装道路(2時間10分)八溝山(1時間15分)舗装道路県境部(45分)檜沢林道屈曲部(55分)駐車地
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コメント
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こんばんは。
新年早々大歩きですね。県境尾根に対するこだわり見習わなければと思いました。私は花瓶山なぞ、簡単にカウントして済まそうとしています。
こういう歩きのほうが、絶対面白いですよね。野球親爺さんは7時間ちょっとで歩かれていますが、私なんかが歩いたら何時間かかるものやらです。
投稿: ななころび | 2015年1月 4日 (日) 17時05分
ななころびさん こんばんは。
思った以上に距離がありました。新年早々左足の付け根が痛くなっちゃいました。
歩くのが速い訳ではないですが、寒かったので急いじゃったかもしれませんね。
県境尾根はあと1か所この冬にと考えてはいます。
花瓶山ですが、ピークハントしても何にも面白味のない山なので、県境尾根かその西隣の大倉尾根を歩かれるのをお勧めします。周回もいいかも知れません。
投稿: 野球親爺 | 2015年1月 4日 (日) 21時46分