吾妻公園~吾妻山~鳴神山(平成27年3月14日)
1月に足利西部の山を歩いた時に出会った男性が桐生の方で鳴神山の話をされていました。鳴神山に関しては殆ど知らなかったのですが、群馬の山に関してはハイトスさんのサイトを拝見するのが一番と常々思っている私は早速見てみました。地域別記録の項目を見ると、鳴神山とその周辺地域は独立した一つのカテゴリーに分類されていました。氏の裏山(と言うには長大すぎますか)と言ったところでしょうか。色々記事を拝見し、栃木の県北から行くのだから長歩きしてみようかと吾妻山と鳴神山を往復してみました。結構なアップダウンがあり、往路の段階で足の付け根部分が痛くなってしまいましたが、何とか歩き通すことができました。まあ日頃の鍛練不足と言うことです。鳴神山(桐生岳)山頂からの眺望がこんなに良いものだとは思っていなかったので感激しました。ちょっと霞んでましたけどね。ハイトスさんの記事をよく読んでいれば分かりきったことなんですが、いつものように適当にしか読まないもので。読んでもちゃんと記憶できないのかも。
吾妻山(481.2M)、大形山(681.6M)、鳴神山(979.8M)
車は吾妻公園の駐車場に停めました。歩きだした時、もう車に戻られるザックを背負った方がいらっしゃいました。まだ7時半をちょっと過ぎたばかりという時間です。早朝登山でしょうか。その方に吾妻山への道を伺いました。お礼を言って歩きだし20分弱で登山口に到着です。寒暖計は6℃を示していました。
登っていくと第1、第2と男坂、女坂がありますが、登りは男坂を行きます。登りきると青葉台と吾妻山頂と書かれた案内がありましたので、展望台でもあるかと思って左の青葉台方面に行ってみましたが、面白い看板があっただけでしたので引き返しました。ちなみに用を足しにこちらに来た訳ではありません。
戻って少しで吾妻山山頂です。市街地が望めますが、霞んでいて遠望は利かないようです。4,5人の男性が歓談中でした。歩きだして50分近くかかりました。ちょっとだけ休んで進みます。
鳴神山まで8.6kmと目にするとまだ歩きだして間もないのにどっと疲れが出たように感じました。少し進むと前方に山並みが見えます。鳴神山は奥の方のピークでしょうか。うーん、遠いですねえ。
左の方に袈裟丸山が見えてきました。
下って登り返すと反射板のようなもののあるピークで、女山と書かれていました。鳴神山まで3時間40分とも。いい目安にはなりますが、せめて2時間以内になるくらいまで時間は曖昧にして欲しい気もしました。ここでの気温は4℃。縦走路に出てから風が冷たく、登山口で1枚脱いでいたのですが、寒く感じて再び着ました。
ここからは帰りが思いやられるほど下ります。ピークや鞍部にはしっかりした道標があって助かります。480mピークで進路方向が北にかわります。西側の展望の利く場所から霞んだ浅間山が見えましたが、この日はこれが精一杯の眺めでしょう。
左側に作業道が並行してきました。鳳仙寺沢の頭を過ぎ、どうやら道は三角点には行かないようです。あとで心残りになってもなんなので、少し引き返す感じでピークに行ってみました。南から踏み跡が続いていました。木に山名の書かれたものが掛かっていましたが読み取れません。ふと周囲を見るとRKさんの板があり、ほかの人が付け足したと思われる黒い文字で萱野山と書かれていました。RKさんはどこら辺までが守備範囲なのでしょうか。
この日唯一のプチ薮を戻って、通常ルートに復帰です。西方寺沢の頭の案内のある場所の後ろのピークに行ってみましたが、赤く塗られた標石があるだけでした。岡平の標識のある所への登りの途中で赤城山が見えました。
地形図に名前のある大形山はあっけない所でした。まだ半分も来ていないようです。
大形山から100m以上下ります。ここでも帰りが思いやられます。破線路と交差する鞍部は金沢峠と言う名らしく、ここから鳴神山へも吾妻山へも2時間となっていました。やっとこさ半分ですか。
697P手前に石祠がありましたので近づいてみると屋根の部分に「三峯山」とありました。697Pに着くと山名が「三峰山」と書かれていました。往路の残りは3分の1になったようです。
この先でトレランの人にすれ違いました。村松峠から鳴神山の肩の広場までに会ったのは殆どトレランの人で山歩きの人は一人いたかどうかだったと思います。三角点には板が掛かっていました。花台沢ノ頭と言うようです。足の付け根が痛くなってきました。歩き始めて3時間半ほどです。やはり鍛練不足でしょうね。
ここまで何かを考えながら歩いていたのですが、もう何も考えたくないような考えられないようになってきました。先に進むだけです。鳴神山の南の鞍部には尾根を伝っていけるものと思っていましたら岩が立ちはだかります。岩の先を見ると絶壁のようです。地形図で破線路が交わっていない意味が分かりました。戻って下の方まで行くのは疲れるので、岩の基部を西から回り込むようにして進みました。鞍部に着きました。肩の広場と言うようです。ここで登山者数人とすれ違いました。首に赤いものや橙色のものを首に巻いた狐のような狛犬?を見て鳥居をくぐります。
階段を登ってそのうち右と左に道が分かれます。後ろにいた人に伺うとどっちでも山頂に行けるとのこと。右側のトラロープのかかる方を登りました。
登り切って山頂到達です。人が沢山います。前工の山岳部の皆さんが15人ほどはいたでしょうか。引率の先生からコンパスの使い方などを指導されていました。
(空いてから撮影)
取り敢えず腹ごしらえです。人が多くてはあちこち歩き回れませんから。ベンチには坐れました。おにぎりを食べて人心地ついて、高校生に話しかけたりしていると、だいぶ若そうな人が登ってきました。つい先日中学校を卒業したばかりという男性は吾妻山を私よりも1時間以上後に出発してきたようで、若い人は流石に速いわと感心してしまいました。高校生達が下山してから景色を楽しみます。男体山と袈裟丸山は分かりますが、その他の山はいつも見ている方向とは違うのでいささか同定が難しいのです。山頂にいた男性に聞くと見える山を殆ど教えていただきました。横根山まで見えるとは驚きでした。
(男体山、手前右に半月山、阿世潟峠、左に社山の斜面)
(中禅寺南岸尾根?)
(日光白根山)
(袈裟丸山、右手にちょこっと皇海山?)
(上州武尊山)
30分近く休んで身体も冷えてしまいました。さあ下りましょうか。聞くと鳴神山は双耳峰のようで西隣のピークに行ってみました。石祠が二つある頂は仁田山岳と書かれていました。
眺めも良くないので下ります。鳥居をくぐって肩の広場。さっきと同じように岩の基部を回り込んで戻っていきます。その後は巻けるピークは巻いて進みました。下り基調とはいえ、登り返しもあって疲れます。大形山は往路では気がつきませんでしたが、帰りの道からは存在感がありました。
中間地点の金沢峠から大形山への登り返しは標高差100mを越えているので喘ぎ喘ぎの登りになります。岡平の伐採地から吾妻山へ続く山並みが見えますが、まだ距離がありそうです。膝も痛くなってきました。
村松峠からの女山への登りも一苦労です。階段がはっきり言って邪魔です。休み休み登っていきます。水分ももう2.5L消費しました。この時期でこれですから、春から夏へと先が思いやられます。女山はそのまま通過。この辺りで人を見かけるようになりました。吾妻山へ着いて周囲を見てみると、朝には気がつかなかった板がひっそりと掛かっていました。
ここからの下りは急なので慎重に行きます。第2女坂を下ります。展望が利きそうな岩で中学生くらいの子供たちが大勢いましたので近寄らずに右手に進路をとると第1女坂のようでした。岩の上に小さな赤い鳥居と祠がありました。
登山口に戻り、吾妻公園の駐車地まで足取り重く帰りました。8時間超の歩きでした。
吾妻公園駐車場(20分)吾妻山登山口(30分)吾妻山(50分)萱野山(35分)大形山(35分)三峰山(1時間20分)鳴神山(1時間30分)大形山(1時間15分)吾妻山(35分)駐車場
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超ロングコース、お疲れさまでした。
宇都宮に住んでいると評判はよく耳にしますが、なかなかアプローチが遠くて足が向かない鳴神山。
でもこんなロングだと一度は歩いてみたくなりますね。
自分はピストンはちょっときつそうなので、やるとすれば鳴神山から東へ降りて自転車で周回ですね。
投稿: まっちゃん | 2015年3月17日 (火) 22時26分
野球親爺さん こんばんは。このコース長いですね,お疲れ様です。昔鳴神山から吾妻山をへて桐生駅まで歩いたことありますが,往復となるとちょっと。吾妻山までの登りがけっこうきつかった思い出が。山名板は豊富についてますね。すかいさんのもある見たいですね。花台沢の頭なんてそうだと思うのですが。違うかな?RKさんは袈裟丸も守備範囲みたいです。鳴神山から北はもっと静かでいいですよ。
投稿: ノラ | 2015年3月17日 (火) 23時04分
こんにちは。
ここの縦走、野球親爺さんもやられましたか。
鳴神山がお初とは意外です。
去年だったか、私も縦走をしましたが、やはり8時間かかりました。
最後の吾妻山の登りは足が上がらず、翌日は歩行が困難の状態でした。
鳴神山もすっかりと雪は消えているようですね。もっとも、たいして積もるところでもないのですが。
あの看板、いいですね。つまり、そちらに立ち寄って用足しをするハイカーがかなりいるということでしょう。大方、私有地なのではないですか。確かに庭先でやられたらたまったものではないですよね。
投稿: たそがれオヤジ | 2015年3月18日 (水) 06時11分
こんばんは。
ようこそ我が隊の裏庭へ・・です。(笑)
萱野山へもちゃんと行かれたのですね。
この山はルートから外れているので訪れる人も希です。
前はちゃんと読める山名板もあったのですが。
RKさんの標高板は鳴神山周辺、赤芝山稜の至る所に見受けられます。
守備範囲のものすごく広い方ですね。
ノラさんも言われていたように鳴神山以北も静かな歩きが出来るお気に入りの場所です。
機会があれば歩いてみてください。
花台沢の頭の山名板は交換されたようですね。
すかいさんも律儀な方です。
前は沢が抜けていたのです。
投稿: ハイトス | 2015年3月18日 (水) 18時50分
まっちゃんさん こんばんは。
雪山を堪能されているようで羨ましい限りです。
宇都宮からだと住んでいる場所にもよりますが、駐車地まで1時間半はかからないと思います。
鳴神山からの展望は一度ご覧になられるといいですよ。日光あたりの山がいつもと違った形で見えて新鮮です。
投稿: 野球親爺 | 2015年3月18日 (水) 23時07分
ノラさん こんばんは。
やはり歩かれていらっしゃるのですね。確かに吾妻山への登り返しは堪えました。
すかいさんの名板は多分花台沢の頭と三峰山のがそうではないかと思いました。
鳴神山から北は今回の歩きで興味が湧いてきました。地図を見ると遠く根本山まで繋がっているんですね。
投稿: 野球親爺 | 2015年3月18日 (水) 23時16分
たそがれオヤジさん こんばんは。
鳴神山の場所もつい最近知ったような次第でして。
縦走はやはり堪えますね。もうしないと思います。
1月に深高山で会った方はその時点では雪があるとおっしゃってましたが、3月だと例年雪はもうないのでしょうか。
あの看板を見てしまうと長居はできませんよ。その線で来た人間に思われてしまいかねませんから。最近はそちらは比較的落ち着いています。
投稿: 野球親爺 | 2015年3月18日 (水) 23時27分
ハイトスさん こんばんは。
いやあ、お邪魔しました。運が良ければお会いできるかもなんてことも思ってました。おK3にですよ。えへへ・・・。
三角点をルートは巻いていたので戻る形で行きました。萱野山と言う名があることも知りませんでした。ビニールのようなものに覆われた山名の書かれたものがありましたが判別不能でした。RK山名板にマジックで山名が書かれていて良かったです。
興味が湧いてきましたので鳴神山以北も歩いてみます。また、記事を参考させていただきます。
すかいさんもすごいお方ですね。群馬の山すべてに板をつけるのでしょうか。
投稿: 野球親爺 | 2015年3月18日 (水) 23時42分
こんばんわ。
長大尾根の往復、お疲れ様でした。大佐飛方面の季節も近づいてきましたが、ここは大佐飛に行くのに標高差や距離として比較対象として考えてみたことがあります。でも往復はしないで、↑のまっちゃんさんのお考えと同じくチャリ戻りで済ましました。北方面は未踏なので同じく興味あります。野球親爺さんのルートの取り方を参考にしますので・・・2.5L消費は低山故にあり得るなぁと思います。
投稿: みー猫 | 2015年3月18日 (水) 23時57分
こんにちは。
野球親父さんも,鳴神山往復縦走で,足腰を鍛えられましたか。
自分も,去年此処を往復して,フラフラになったのを思い出しましたヨ。
それにしても青葉台近くの看板,面白いですネ。あの辺りは,男山に近いし,人目もあって,とてもそんな気は起りそうにありませんケドね。おそらく,女山より先の大形山あたりじゃなきゃ無理でしょう(笑)。
さて,それはさておき,近々,飛駒三山をやりたいと思っているんですが,実際のところ,此処の縦走と比べて,体力的にどんなもんでしょう?皆さんのように速く歩けるとは思えませんが,それでも教えていただけると助かるのですが。。。
投稿: 瀑泉 | 2015年3月19日 (木) 12時59分
みー猫さん こんばんは。
なるほど大佐飛との比較ですか。着眼点がいいですね。
鳴神山以北は来年以降の宿題でしょうか。
私の飲水量は人よりかなり多いので、これから暖かくなると背負う重量が重くなって大変です。
投稿: 野球親爺 | 2015年3月19日 (木) 21時44分
瀑泉さん こんばんは。
足腰が鍛えられたというより、ダメージの方が大きいかもです。
ホントにあんな場所では普通はしないと思いますが、やはりたまにはやっちゃう人がいるのであんな板があったのかとも思うのですが。
飛駒三山に関しては、4年前のことなので記憶が定かではありませんが、今回の縦走に比べると大分楽だったように思います。最後の多高山の登りが少し堪えたかもしれません。アップダウンもそんなにきつくなかったと思います。
投稿: 野球親爺 | 2015年3月19日 (木) 21時56分