二子山、台石山(県境尾根を辿って)(平成27年4月25日)
沢入トンネル北側から県境尾根を辿って二子山、台石山に登り、帰りは801.2m三角点経由で戻りました。アカヤシオが思いの外、綺麗に咲いていました。ミツバツツジも咲き始めていました。これからしばらくの間、様々なツツジを楽しむことができるのではないでしょうか。
二子山(1556.4M)、台石山(1520M)
二子山には6年近く前に塔ノ沢登山口から賽の河原経由でピストンで登っています。些細な拘りですが栃木県側から登ってみたいのと、県境を歩いてみたいのとがあって今回の歩きになりました。事前に情報収集をすると、ネットでお世話になっている方々が皆さん歩かれているようです。多分その時は記事を読んでいたのでしょうが、最近とみに減退している記憶力の所為か読んだことを忘れていました。必要最小限の情報を仕入れて駐車地に向かいました。
烏ケ森の住人さんに倣って、足尾トンネル北側の路肩の広い所に停めて歩き出します。トンネル内は歩かずに川寄りにある旧道?を歩きます。植林されているようです。
(道幅が狭いですね)
道路に合流するとこれから登ろうとする尾根が正面に見えました。突端はだいぶ急のようです。道端を歩いている人がいるのに一向にスピードを緩めずに近づいてくる車に悪態をつきながら進むと沢入トンネルの北側に着きました。みつまんさんの歩いた所はかなり危険だったとのことなので、堰堤の右手(左岸)から登りました。ここも急です。掴まるものがあるので滑り落ちることはないでしょうが、ミツバツツジが咲いているのを見ても、心が落ち着かずに慌てて登りました。
小さな尾根に乗った途端に疲れがどっと出てしまいました。まだ高々100mほど登っただけです。とりあえずしゃがんで息を整えました。みつまんさんの「消耗した」との言葉を思い出しました。こんな状態で二子山まで行けるのか甚だ心配です。とにかくゆっくり歩くことにしました。鉄塔を左に見て右に曲がって進みます。ヤマツツジでしょうか。赤い花が咲いていました。
その先にケルンがありました。ちょっと先の木にテープが巻かれていて大難峠のようです。確かに左右の斜面に道型がありました。
防火帯と思われる道を進んで行きます。道は傾斜が緩やかなのが救いです。ミツバツツジが所々に咲いています。
後ろを振り返るとピークが見えました。大萱山でしょうか。尾根上にも大きな岩が点在しています。疲れて腰を下ろして小まめに休憩を取ります。そのうちアカヤシオも出てきました。現金なもので花を見にウロウロする時には疲れを感じないようです。楡沢からの破線路を合わせると標石があり、三角点と思っていましたが、さらに進んで行くとまた標石が現れました。三角点と書かれていました。さっきのは何だったんでしょうか。この辺りもアカヤシオが綺麗です。
二子山と思われる頂が前方に見えてきました。アカヤシオと岩を見ながら進んで行きます。体調も最初に比べるとだいぶ良くなってきたようです。花のお蔭でしょうか。水たまりのような場所を通過し、1358Pの南のピーク周囲はアカヤシオが満開でした。正面に二子山の双耳峰が見えます。
ピークから下った所は雰囲気の良い場所でした。(帰宅後この場所が二子平と呼ばれていることを知りました。) 長居したくなる場所です。
水も流れていました。
さあここから最後の登りです。なかなか進みませんね。どうにか急な所を登って、左に緩やかに登ると二子山山頂でした。標石が二つ並んでいます。
山名板は3つほどありました。一つは地面に落ちていて裏返しになっていたので木の根元に置きました。
前回来た時はガスっていて周囲は何も見えませんでしたが、袈裟丸連峰、皇海山、庚申山が見えています。台石山の方が眺めがいいとの情報がありましたので、ここでは休憩せずに台石山へ向かいました。
踏み跡はあるようです。特徴的な岩があると記憶していたのですが、二子山の斜面にあると思っていたのでちょっとウロウロしましたがありませんでした。台石山へ登っていき、山頂に近くなるとネットで見たのと同じような岩がありました。これだったようです。
ここからすぐに台石山山頂です。台座のような岩がありました。この辺りからの眺めは秀逸でした。
何とかここまで来ることができました。最初はどうなるかと思いましたが、県境尾根は総じて傾斜が緩かったのが良かったのではないかと思います。岩に坐って足をぶらぶらさせて山の方を見ながら食事をしました。
充分にエネルギーを補給して下ります。たそがれオヤジさんや烏ケ森の住人さんが歩いた801.2m三角点経由のルートです。コンパスで方向を定めると下りる方向にテープが巻かれていました。踏み跡らしきものはうっすらとあるようなないような。はじめは緩やかですがそのうち急な下りになりました。修正しながら下りて行くと平坦な場所になり、下りるべき尾根がはっきりするようになりました。この平坦な所も雰囲気の良い場所でした。
(いい雰囲気が出てなくて申し訳ありません)
踏み跡のようなものがあり、そこを辿っていけばいいようです。下るうちに尾根の北側にアカヤシオが見られるようになりました。ここもツツジの尾根のようです。
ルートも微妙に屈曲したりしますが道がはっきりしているため確認しながら進めば問題ないようです。下を見ると薬莢が落ちている所もありました。狩猟期間は要注意でしょうか。さらに下るとミツバツツジの登場です。まだ蕾のものもあって、ミツバツツジはこれから本番を迎えるようです。
どうにか間違いもせずに三角点まで到達しました。
あともう少しだと軽い気持ちで進んで行ったら700m付近で前方が切れ落ちた場所になりました。左右迂回するにしてもだいぶ下に降りて登り返さないとならないようです。さらに右下に行ってしまうと復帰するのに金網に遮られてしまいそうです。仕方ないので岩と岩の間を恐る恐る下りました。掴まれる木があったので何とかなりました。先に進んで振り返って見ると、向かって左の金網のあると思われたほうは岩の近くにそれはなく、岩と金網の間を下りて来られたみたいです。
ここからは急傾斜で気をつけて進みます。尾根突端のピークの手前に小さな地形図に表れないピークがありますが、そこに登ろうと進みましたが、北側の道路に下るには急な傾斜になって危なそうなので、烏ケ森さんの住人さんと同じように谷筋から下って道路に出ました。5分ほどで駐車地に戻りました。
最初の急な斜面を登った後の異常な疲労感を振り返るとよく周回できたと思います。あわよくば小丸山までと前夜には考えていたのですが、100m登った時点であきらめました。県境尾根も下りに歩いた尾根も色々なツツジが咲くようです。二子平の雰囲気などからも再訪したい場所ですが、登りの緩やかな所を選んで歩かないといけないですね。
駐車地(25分)沢入トンネル北取りつき地(20分)鉄塔上(5分)大難峠(1時間25分)1160.0三角点(1時間35分)二子山(10分)台石山(1時間30分)801.2m三角点(30分)駐車地
« 白鬚山、大滝山(林道から)(平成27年4月19日) | トップページ | ミツモチ(南尾根から)(平成27年5月3日) »
「日光の山」カテゴリの記事
- 日光にあるとあるツツジ尾根(令和元年5月25日)(2019.05.26)
- 赤薙山、丸山(平成30年12月16日)(2018.12.17)
- 女峰山(「秘密の花園」を経てピストン)(平成30年4月28日)(2018.04.29)
- 鳴虫山(中曽根~金谷ホテル)(平成30年4月14日)(2018.04.15)
- 社山(歌が浜から大日尾根上野島ルート)(平成30年4月8日)(2018.04.11)
コメント
この記事へのコメントは終了しました。
« 白鬚山、大滝山(林道から)(平成27年4月19日) | トップページ | ミツモチ(南尾根から)(平成27年5月3日) »
一日違いでしたネ。
取り付きと下降点の違いはありますが,σ(^^)も,昨日,このコース取りで周回してきましたヨ。
根元に,山紀行さんの山名板を置かれたのは野球親父さんでしたか(驚)。アレをぶら下げる針金が去年はあったんですが,今年は,無くなってましたね。なので,今ある山名板の下にぶら下げて来ました。
チョッケン岩,なんか毎度,探しても見つからないんですが,コレってどの辺にありました???
投稿: 瀑泉 | 2015年4月27日 (月) 12時39分
瀑泉さん こんばんは。
1日違いでしたか。お会いできずに残念でした。
山名板は裏返っていたのを見つけて、最初はその近くの木の根元に置いたのですが、三角点近くの方がいいかなあと思ってそちらに移しました。ぶら下げた方が良かったですね。
チョッケン岩をケッチョン岩だと思ってました。台石山へ登っていく時に右手を見たらそれらしきものが見えました。山頂の南東側になるんでしょうかね。GPSの軌跡で台石山への登りで南東側に飛び出したところだと思います。
投稿: 野球親爺 | 2015年4月27日 (月) 22時30分
袈裟丸山周辺だとアカヤシオの時期は駐車スペース確保で早出しなきゃならないので、その時点で気力が萎えてしまう(とか言いながら初めての袈裟丸山の時は自分も超早起きして行きました)ものですが、
今回の二子山は、静かで良いルートでしたね。
こういう静かな所で出会うアカヤシオはまた格別。
今年はもう無理そうなので来年へのネタ帳へブックマークさせていただききました。
投稿: まっちゃん | 2015年5月 1日 (金) 22時48分
まっちゃんさん こんにちは。
人の多い所でも花が見事であれば行くことはあると思いますが、遠い所はやはり早起きが面倒なので気がひけてしまいます。
人のあまりいない所で見るのはまさに格別ですね。予想していなかった場合はなおさらです。
投稿: 野球親爺 | 2015年5月 2日 (土) 16時57分