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2015年4月12日 (日)

神籠ヶ岳(平成27年4月12日)

福島県下郷町と会津美里町の町境にある神籠ヶ岳(かろうがだけ)に行ってきました。無雪期は藪のため近寄りがたい山ですが、残雪のため殆ど藪が雪の下に隠れていてなんとか登れました。急傾斜の所もあり、冷や汗を掻きながらの歩きでした。山頂からの素晴らしい眺めがご褒美になりました。

神籠ヶ岳(1376.3M)

昨年小野岳に登ったあとにこの山のことを知りました。調べてみるとノラさんが無雪期に、しぼれさん&Pさんが残雪期に登られていました。自分の力量からは残雪期しか登れませんので、今回の歩きになりました。

しぼれさんの報告から鉄塔近くの路肩の広い所に車を停めました。準備に手間取り、到着してから歩き出すまでに20分以上もかかってしまいました。とりあえず目の前の所から入っていきます。

P4120002_2

林の中だからでしょうか、だいぶ足が沈みます。たまらずすぐにワカンを装着しました。下野街道と交差しさらに進みます。スキーの跡でしょうか、トレースがあり、これを辿っていきました。

P4120008

しばらく沢状の所を進んで行きます。そのまま進んで行くと登りがきつくなりそうなので北側の尾根に取りつきました。ここも急です。こわごわ進んで980m付近で稜線に乗りました。ここから北西に進みます。雪はとぎれとぎれになってきましたので、ワカンを脱ぎました。

P4120026


東の三角点からの尾根に合わさる手前では雪は殆どなくなり藪になりますが、密ではないのでそのまま進んで行きました。木を掴んで身体を持ち上げると稜線に出ました。

P4120030

進路は西になります。しばらくは痩せた尾根です。右手を見ると磐梯山が見えました。少し登りになると足元が滑りそうになってきましたので、ここでアイゼンを装着しました。前方を見ると結構な急な登りになりそうです。こういう所は苦手なのですが、ここで引き返したら何のために来たのか分かりません。蹴り込みながら登っていきました。

P4120040

何とかなるもんで休み休みですが進んで行くと1220m付近で一旦傾斜が緩みます。左手から尾根が登ってきていました。こちらの方が下りやすいかもしれないと思いながら進みます。1270m付近はまた藪が出てきます。左右どちらかで回避できそうですが、雪の上を進むよりビビらなくて済むのでそのまま突入しました。踏み跡らしきものがありました。

P4120051

この辺りで下から鈴の音が聞こえてきました。振り返っても見えません。藪を抜けると平坦になります。雰囲気の良い場所です。初めて神籠ヶ岳の山頂らしき場所が見えてきました。

P4120055

適当に歩いていくと山頂が大分近づきました。最後の急登です。

P4120056

山頂直下は雪庇があり、右(北)から回り込み山頂に着きました。

P4120065

勿論三角点は雪の下でしょう。山名板もないようでした。

P4120067

(何かの跡?)

山頂からの眺めは素晴らしいの一言です。西側は木が邪魔をしてはっきり見えませんが、それ以外は良く見えます。日光の方はだいぶ霞んでいましたけど。

P4120074

(三倉山)

P4120075

(三本槍岳、茶臼岳、流石山?)

P4120076

(旭岳、三本槍岳)

P4120077

(二岐山)

P4120080

(飯豊連峰)

P4120084

(磐梯山)

休んでいると単独の男性がやってきました。こちらが下山する時に話したところ、私よりも1時間も後から登り始めたとのこと。私が下りに使おうか迷っていた尾根から登って来たようでした。お先にと歩き出します。下りて行くと小野岳が良く見えました。

P4120096

下りは早いです。1230m付近からは登ってきた尾根のひとつ南側にある尾根を下ります。ピッケルを刺し込みながら慎重に下りて行きましたが、一度ピッケルが抜けずに身体だけ5mほど滑ってしまい、木に止めてもらいました。この先ピッケルがないと心許ないので、登り返してピッケルを取りに戻りました。その先も極めて慎重に下ります。敢えて木のある所を歩くようにしました。左の谷の方へいつ行こうかと思いながら下っているうちに傾斜が緩くなって難なく谷側に下りられました。850m付近で、もうかの男性の鈴の音が聞こえてきました。やはりだいぶ早いです。どうにか追いつかれずに車に戻ることができました。

下った尾根を登りに使ったほうが時間は短縮できるようですが、傾斜は急です。1031.8m三角点から南南東に派生する尾根を登ると時間はかかりそうですが、傾斜もそれほどでもなく登れそうに思いました。

駐車地(1時間40分)1070m付近(1時間10分)神籠ヶ岳(1時間15分)駐車地

Photo

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会津の山」カテゴリの記事

コメント

野球親爺さん こんばんは。神籠岳はご苦労様でした。薮山も雪があると随分展望があるのですね。観音山と同じですね。無雪期は殆ど展望はありません。野球親爺さんが降られた急な尾根で降りに小野岳がかすかに見えるぐらいです。こういう山は残雪期に行くべきなんだなと感じ入りました。まあしょうがないですね。山頂下の平坦な気分が良いと書かれている場所も激籔地帯ですから。でも一部薮が出ていますね。それでも葉が出ているのと無いのとでは随分違うなって思いました。いつかここも残雪期に登ってみようかと思いましたです。雪はそれほどぐずぐずではなかったのですか?せいぜい林道ぐらいで踏みぬきがあったぐらいでしょうか?

ノラさん こんばんは。
少し出ていた藪から、無雪期の薮の酷さを想像できました。葉がつくと尚更でしょう。
山頂直下の平坦地が激藪とは知りませんでした。ノラさんが「品のない藪」と書かれていましたが、相当な藪なんですね。
今回の雪はグズグズな所は殆どありませんでした。ワカンもいらなかったと思います。個人的にはちょうどいい時期に登ったと思います。


やはり、雪がきたなくなってくると、あまり残雪の山にも登る気がしなくなりますが、楽に登れる時期も抑えておきたいところです。

個人的には、3月ごろ、神籠ヶ岳~烏帽子岳を激藪さんルートで周回したいと思っています。

NYAAさん こんばんは。
激藪さんルートは歩き甲斐がありそうですね。
周回ルートはやはり魅力的ですが、雪の時期は個人的には無理ですね。

こんばんは。
この山の存在は知っていましたが、読み方は音読みの勘違い読みをしていました。
この山、私もいつかは行ってみたいですが、どの季節に行くかは迷いますね。でも、あの眺望写真を見せられたら、この季節がいいな、と思ってしまいます。
歩かれた東西に伸びる尾根は、下りに使用する場合、ちょっと微妙にイヤな感じの狭い等高線間隔ですね。滑った時、怪我がなくて何よりでした。

ななころびさん こんばんは。
本当に読み方が難しいですね。初めての人はかながふってないと読めません。
藪山好きなななころびさんならいつ登っても大丈夫でしょうが、ノラさんが「品のない藪」と形容されていますので、無雪期にはそれなりの覚悟が必要かと思います。
御心配していただき有難うございます。スライディングも野球ならいいですが、雪山だと命に関わりますので、今後は細心の注意を払おうと思います。

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