白鬚山、大滝山(林道から)(平成27年4月19日)
2年前の1月に途中の岩場を通過できずに敗退した白鬚山と大滝山に今回は北から林道を歩いて行ってきました。半分は道路歩きと林道歩きになり、山歩きとは言えないかもしれませんが、存在を知ってから10年以上経ってやっと歩くことができて良かったです。途中でカモシカも見ることができ、数は多くはないもののアカヤシオも見られました。
白鬚山(1000M)、大滝山(1070.3M)
大芦川沿いの道を古峰ヶ原方面に車を走らせて行くと、小川橋(あとで名前を知りました)手前辺りから路駐の車が数珠つなぎ状になっていて、対向車とのすれ違いもままならない状態になっていました。釣り師の人達です。最初は解禁日かと思っていました。こりゃ悪い日に当たったなあと憂鬱になります。当初、小川橋から南に延びる林道から地形図の小川の文字辺りから適当に尾根に取りついて白鬚山、大滝山と歩こうと思っていました。そのため駐車地を探そうかと考えていたのですが、あまりにも多い数の車を見て帰ろうかとも思いました。でもせっかく来たのだからと、狭くなった道を先に進み、2年前に停めた場所(古越路バス停傍)に駐車しました。
ここで計画の練り直しです。下ノ向地区に起点のある林道を利用することにしました。まあ当初の計画では帰りにここを歩こうかと思っていたので、多少下調べをしていて良かったです。新たなルートは林道を歩いて白鬚山、大滝山間の稜線まで行き、まず白鬚山、その後戻って大滝山、そして地形図を見て目に入った862.4m三角点峰まで足を延ばそうかということになりました。(結局三角点峰へ行くには林道や道路歩きが長くなることもあって大滝山までで止めました。)
歩き出す時に釣り人がいたのでなんでこんなに沢山の人が来ているのか聞いてみると解禁日ではなく放流日だとのことでした。(帰ってきて調べるとこの辺りは4月中は毎日曜日、5月は1週おきの日曜日が放流日のようです。)10時頃に放流するようで、どのくらいの時間釣っているのかも聞いたところ1時間くらいのようです。それなら帰りは車の運転にいらぬ気遣いをしなくて済みそうです。それにしても圧倒される人と車の数でした。
やっと歩き出します。ゆっくりと登りの道路歩きで25分ほどで林道に入ります。「樺ヶ沢林道」のようです。狭いです。
10分ちょっとで分岐になります。烏ケ森の住人さんは分岐を見落としたと書かれていましたので、ここは間違えずに直進しました。倒木も所々にありましたが、歩行に支障は殆どありませんでした。
沢の左岸を進んで行くと、右の斜面に物音がするので見るとカモシカのようです。少し登ってこちらを振り返っていました。過去に見たカモシカに比べると動きが鈍い印象でした。
さらに進むと思いがけずアカヤシオの登場です。西那須野や塩原では庭先に見事な花をかなり見かけましたが、自生しているものを見ると感じるものが違う気がします。
林道も上の方に来ると視界が広がり、振り返ると多分方塞山が見えました。稜線に到達して振り返ると男体山も見えました。この辺りから発砲音がひっきりなしに聞こえます。古峰ヶ原の射撃場からの音でしょうか。あまり気分の良くなる音ではありませんね。まず白鬚山へ向かいます。崩れかけた斜面に取りつきました。
右に防護ネットを見ながら進み1000m級ピークに着くとピンク色のものが見えたのでちょっと西の方に行ってみるとアカヤシオが咲いていました。多分これを目にする人は多くないと思います。いい時期に登った幸運に感謝です。
あちこちうろついて写真に収めました。危険な斜面に咲いているのが難点です。先に進みましょう.1034Pは何にもない所です。その先の1000m級ピークの南斜面にもアカヤシオがありました。いいですねえ。目を転じると三角のピークが見えます。白鬚山でしょうか。
ここから少しいやらしいアップダウンです。所々にアカヤシオを見ながら進みます。地形図ではすぐのように思えた山頂もいくつかのちいさなピークを越えて行きます。そしてやっと着きました。山名板は3つありました。栃木の山紀行さん、白い文字の殆ど消えたカワスミさんの板、それと判別不能の板だけのものでした。
石祠が二つ並んでいて、一方のものの側面には明治の文字があり、別のものには寄栗の文字がありました。石祠の向いている方向も寄栗方面です。今日の小生の登路はまったく由緒正しくないものでした。
枝越しに男体山や女峰山が見えていました。
少しだけ歩きまわり戻ります。近くで物音がして下に降りて行ったらしい音が続きます。もうクマさんの季節でしょうか。音のする方向を見ましたが、動物は何にも見えませんでした。戻る途中でもアカヤシオ観賞です。これが一番赤が濃かったようです。
林道に降り立つ手前で左手にピークが見えます。最初は分からなかったのですが、ちょっと考えてみると石裂山と月山じゃないかと気がつきました。
林道に再び降り立ち、大滝山に向かいます。林道は10分ほどで終わります。その先を下って登り返します。足元にカタクリが咲いていました。葉っぱはいくつも見かけましたが、花が咲いているのは殆どありませんでした。
木にワイヤーが巻かれているのを見ながらゆっくり登っていくと栃木の山紀行さんの板のある大滝山山頂に着きました。
三角点峰だったと思い出し、下を見るとすぐそばに標石がありました。
ちょうどお昼なので腹ごしらえしてから周囲を見ると、別の木にビニールテープが何個か巻かれていて、山名や日付などが書かれていました。山頂の西側は小枝の煩い藪のようです。顔に当たると痛そうです。ここでどうしようかとまた思案です。来た道を戻ろうかとも思いました。あまりにも軟弱すぎるような気がしましたので、西の方に進んでみることにしました。
栃木の山紀行さんの山名板の後ろ側から西に向かってみます。最初は枝が煩く、案の定顔面に枝を思いっきりぶつけてしまいました。気を取り直して進むと、踏み跡が明瞭になってきました。とりあえず西にそのまま進みます。鞍部から登り返した1010m級ピークだったと思いますが、屋根部分だけの石祠らしきものがありました。
もうこの時点で852.4m三角点に行くのはやめにしました。840Pを目指します。藪はなく、踏み跡明瞭です。840Pを過ぎ小さく登り返すあたりで右下を見ると青い屋根のある建造物が見えました。烏ケ森の住人さんの記事から林道に作業小屋があることを確認していましたので、たぶんこの青い屋根がそれだろうと考え、そこに向かって急なグズグズの斜面を下って行きました。少し上の方に出ました。
もう後は林道を歩いて戻るだけです。急な道を滑らないように注意して進みました。途中で雨が少し強くなったので傘を取り出して差しながらの歩きになりました。路駐の釣りの人達の車も大分少なくなっていました。駐車地で朝に話をした釣りの方の車もなくなっていました。
駐車地(25分)樺ヶ沢林道入り口(12分)林道分岐(55分)稜線(45分)白鬚山(1時間5分)大滝山(45分)林道下降点(5分)作業小屋傍(50分)駐車地
(GPS軌跡が暴れていますが、林道の分岐は標高590m付近と思われます。)
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