県民の森から釈迦ヶ岳、大入道、ミツモチ(平成27年5月23日)
シロヤシオを求めて高原山に行ってきました。小間々や大間々の駐車場の混雑を嫌って、県民の森の育樹祭跡地の駐車場に停めて大回りしてきました。剣ヶ峰と大入道間のシロヤシオは今ひとつでした。前山から釈迦ヶ岳の間はこの時期初めて歩きましたが、予想した以上のシロヤシオを見ることができました。
釈迦ヶ岳(1794.9M)、剣ヶ峰(1540M)、大入道(1402.4M)、ミツモチ(1248.0M)
今年はツツジ類は例年に比べ10日ほど開花が早いようです。いつもなら5月末か6月初めに大入道から剣ヶ峰のシロヤシオを見に行くのですが、そんな訳で1週間早めに歩くことにしました。小間々や大間々の駐車場は多分混雑すると思われましたので、長距離になりますが、今の時期は多分閑散としていると思われる県民の森から歩くことにしました。
育樹祭跡地Pにはやはり車はありませんでした。支度をして歩き出しましたが、鈴を忘れたことに気づいて車に戻り再スタートです。今度は道路の向かいから歩いてみました。いい匂いのする道を進み、お決まりのルートを歩き、ミツモチ南尾根の登り口、尚仁沢左岸尾根の登り口を過ぎました。ここからは初めて歩く所です。林道が北から南へカーブして下って行った先で、これから仕事を始める支度をしている工事の人達に挨拶をして進みます。さらに下り舗装林道に合流。ここを右に行き、尚仁沢に架かる橋を渡って今度は登りに転じた道を進むとお馴染みの登り口に着きました。1時間ちょっとかかりました。
残雪の時期と違って緑の中を歩きます。ヤマツツジがチラホラありました。
西平岳の分岐の先にギンリョウソウを見つけました。さらに行くと地面に白い花が落ちています。シロヤシオです。もう終わりでしょうか。木を見るとこの辺りは最盛ならばシロヤシオのトンネルになりそうな感じもしました。残雪の時ほどには急には感じませんが、やはり前山直下は喘ぎながら登ります。ロープ様様でした。前山の分岐の標識は今はだいぶ高い位置にあります(当たり前ですね)。
ちょっと先に進んでシロヤシオと釈迦ヶ岳を見ながら休憩しました。この先がこの日のハイライトだったでしょうか。シロヤシオが思いの外咲いていました。
1498Pまでは足を止める時間が多くなり、標高1600m付近まで散見されました。いい時期に登ったようです。特にネットで情報を確認はしませんでしたが、この辺りのシロヤシオは有名なんでしょうか。シロヤシオが見えなくなるとともに急な登りになります。笹刈りはしっかりされています。以前宮司さんが笹の刈り払いをしていると聞いたことがありますが、今もされていらっしゃるのでしょうか。頭が下がります。
登っていくと中岳と西平岳が近くなった気がします。
なかなか中岳からの道に合流しません。ロープに頼った歩きになります。どうにか合流地に着き、そそくさと山頂に進みました。大勢の人達で賑わっています。
遠くの景色は霞みがちですが、会津駒ヶ岳周辺の白さが目立ちます。
かろうじて燧ヶ岳も見えました。
どこで休もうかと周囲を見回すとうまい具合にこれから出発する方がいましたので、その傍にお邪魔しました。歩き始めて4時間。疲れましたね。休んでいたら右のふくらはぎが攣りそうになりました。いつもは持ってきている漢方薬ですが、この日はうっかりして忘れました。こりゃまずいと思ってもどうしようもありません。無理な体勢をしないように心掛けるだけです。幸い、気配だけで攣りませんでした。でもまだ先が長いので慎重に行きましょう。
20分ほど休んで剣ヶ峰方面に進みます。オオカメノキが沢山咲いていました。
剣ヶ峰への道にもそれなりにシロヤシオは咲いていました。それなりに満足です。
大勢の人とすれ違います。追い抜いたり追い抜かれたりと流石にこの時期ならではでしょう。相変わらず殺風景な剣ヶ峰にはザックが6,7個デポされていました。軽装の若者たちとすれ違ったので釈迦ヶ岳まで空身でのピストンでしょうか。
さあ大入道までの道はどんな具合でしょうか。少しだけ休んで進みます。ここの下りも笹刈りがなされていました。こちらは別の人達のボランティア活動でしょうか。大変有難いです。やはり大入道までのシロヤシオは祭り状態とは程遠い感じでした。まあそれなりには楽しめましたが。それ以上に悲惨な状態だったのはミツバツツジです。もう終わりだったのでしょうか。まばらにしか見られませんでした。
大入道のすぐ西の展望地で前黒山東1700m峰方面を見ながら休憩しました。よく見ると下の方に林道らしきものが見えていました。大入道では数人が北側の平坦地で休憩中のようでした。
大入道から先はもうシロヤシオは見られません。ヤマツツジがチラホラとあるくらいでした。
一つ目の沢の登り返しがちょっと疲れます。小間々から右へ大間々に向かいます。この辺りもヤマツツジでした。大間々付近ではレンゲツツジが咲き始めでしょうか。やはり大間々駐車場は満杯のようでした。大間々からは林道歩きを嫌ってやしおコースを進みました。ちらほらと咲き残ったシロヤシオがありました。このコースは微妙なアップダウンがあるのを忘れていました。3Lほど持ってきた水分はやしおコースの途中でなくなってしまいました。あと1時間くらいの我慢ですね。それほど登りもないでしょう。
ミツモチは閑散としていました。南尾根はつい先日登りで歩いているので、今回は少し東に進んでから育樹祭跡地Pに下る道を採りました。南尾根から下る道はPまで2.6㎞だか2,7㎞となっていました。なかなか分岐に着かないと思っていた頃にやっと標識を見ます。Pまで3.1㎞となっていました。
なんでしばらく歩いたのに距離が増えてるのと思っても後の祭りです。最初は大人しく道を歩きますが、下に道が見えるようになると道を無視して殆ど直に下りて行きます。感心しない歩き方ですので真似はしないように。小さな沢を越えた先の道を前回歩いた時にちょっと間違えた記憶があったのでやや西の踏み跡を進んで行ったら無事Pの近くの林道に降りることができました。朝歩いたところをまた戻ると、やはりいい匂いがします。花が咲いているようでしたので鼻を近づけてみるとこの花の香りのようでした。何と言う花なんでしょうか。
駐車場の傍らには朝には多分見た記憶のないいくつもの幟が立っていました。これだけの立派な施設です。多くの人に利用してもらうのが何よりと思います。9時間近く歩きました。この暑さではもう少し標高の高い所に行った方が良かったかもしれませんが、シロヤシオを愛でる場所をまた新たに見つけることができて、来年以降のシロヤシオ観賞の選択肢が増えたことが大収穫でした。
県民の森育樹祭跡地P(1時間5分)守子登山口(1時間35分)前山(1時間)釈迦ヶ岳(1時間)剣ヶ峰(45分)大入道(35分)小間々(30分)大間々(50分)ミツモチ(40分)P
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