沼原から白笹山、南月山、黒尾谷岳、日の出平(平成27年5月31日)
今年最後のシロヤシオ詣でに沼原からぐるっと歩いてきました。白笹山と南月山にはシロヤシオは多少見られましたが、期待していた黒尾谷岳にはまったくと言っていいほど見られませんでした。はずれ年なのかこれからなのかは不明ですが。
白笹山(1719M)、南月山(1775.8M)、黒尾谷岳(1589M)
本当は別の場所に行こうかと思っていたのですが、前日になって気分が乗らなくなったため予定を変更して今回の歩きになりました。ほとんど同じルートを多分3年前の6月に歩いています。前回よりもシロヤシオは咲いていませんでした。
沼原に行く途中に白笹山を見ると上の方に雲がかかっていました。今日は晴れじゃないの?と思惑がはずれそうです。駐車場に着いて外に出るとすごい風です。ちょっと寒いです。手袋を忘れたと思ったらザックのサイドポケットに前回入れたままだったことを思い出し探るとありました。駐車場には車は7,8台といったところでしょうか。思いの外少ないです。雲のかかった白笹山を眺めて歩き出しました。
山に入るとチラホラシロヤシオが咲いていました。シャクナゲもそれなりに咲いています。ふと見るとマイズルソウのようです。
白笹山まで0.5㎞の板を見る辺りからシロヤシオがだいぶ目につくようになりました。最盛にはほど遠い状態ですが、嬉々として写真を撮りながら進みます。シャクナゲもそこそこ咲いてました。雨もぱらつき、風が冷たいので合羽の上を着て歩きました。
感覚としてはあっけなく白笹山に到着。確かに笹の多い山です。シロヤシオがなければ白笹山ではなく笹山に名前変更して欲しい気分でしたが、それなりに見られたのでいいでしょう。
白笹山から一旦下ります。ちょっとだけムラサキヤシオがありました。
濡れた笹が道に覆いかぶさって鬱陶しいですが、最初はそのうちなくなるだろうと進んで行ったものの一向に変化ないようです。仕方なく合羽の下も履きました。フル装備です。でも上下着込んで正解のようです。とても普通の登山道には思えないように笹が茂っている所もありました。
南月山までの道にはシロヤシオは少しですが、シャクナゲは大分咲いていました。
(レンズが濡れてました)
相変わらず風が強く、すぐ先にある頂も見えない中進んで行くと、南月山の山頂に出ました。
誰もいません。ベンチ側に出ると一層風が強くなり、うっかりすると体が浮きそうです。黒尾谷岳側に少し入って休みました。こちら側は多少は風が避けられるようです。先に進みましょう。すぐにシャクナゲです。時期的にシャクナゲの季節なのでしょうか。
こちら側は晴れているようです。これから向かう黒尾谷岳が下に見えます。ということは帰りにはこれを登って来ないといけませんなあ。
赤い花はベニサラサドウダンでしょうか。時期的に見ると早い気もします。
シロヤシオもそこそこ咲いていました。
崩落地の所に咲いていたのはサクラソウなのでしょうか。ちょっとハクサンコザクラに似ています。
急な下りから黒尾谷岳への登りになります。期待したシロヤシオはまったくと言っていいほど咲いていません。空振り三振といった面持ちでしょうか。来年以降に期待しましょう。黒尾谷岳の山頂には先行の男性が休憩中でした。もみの木台からいらしたそうです。食事をしながらちょっとお話しました。(この男性はこの後南月山まで行かれたのですが、だいぶ早足の方のようで南月山のだいぶ手前で再度すれ違いました。)
男性が出発されてから岩に登って周囲を見渡してみました。茶臼岳にかかっていた雲はすっかり取れていたようです。岩の近くに赤いものが沢山あったので近くに寄ってみたら、ベニサラサドウダンのようでした。
さあ戻りましょう。鞍部からの登り返しはつらい所です。晴れてきたので途中で合羽は脱ぎました。上の方で話し声がします。少し進むと団体さんが休憩して雨具を脱いでいた所に遭遇です。先頭のリーダーの方にかりんとうをいただきました。物欲しそうに見えたのでしょうか。聞くと殺生石から登って来たそうです。日の出平から南月山に向かう途中に雨に降られそうです。こちらもいい休憩になりました。
時々休みながら南月山に戻ると10人ほどが休憩していました。雲はなくなり視界良好ですが、風は相変わらず強いです。茶臼岳を写真におさめますが、以前ハイトスさんのトップページにあったこの辺りから写したと思われる写真の素晴らしさを今さらながら思い出しました。
休まずに進みます。ここから先はしばらく木がなく、吹きさらし状態です。西からの強風にあおられながら歩いていきます。稜線は広いので多少飛ばされても滑落することはないでしょう。これがやせ尾根であったなら危ないですが。10分ほど経ったでしょうか、ようやく低いながらも木のある場所になると、一気に風が弱まった印象です。もう問題ないでしょう。少し登って日の出平。10人ほどが休んでました。ここでまたまた休憩です。寒くなりそうなので合羽の上は着ました。
さあ後は下るだけです。道はしっかりしていますが、木が道に張り出している所もあります。あまり人は歩いていないのでしょうか。ミネザクラの咲き残りがありました。
もうすっかり晴れです。周囲の山々が見渡せます。南月山の西斜面には雪渓がまだ残っている所もあるんですね。道が南から北向きに変わり、調整池の先に大佐飛山や多分男鹿岳なども見えていました。
シロヤシオやシャクナゲもちょこっと咲いています。下りでやや足早に下りたため暑くなってきました。合羽を脱ぎました。この脱着が面倒ですね。池を過ぎると急な下りが続きます。この辺りはムラサキヤシオが所々に咲いています。下にはミツバオーレンのような花も咲いていました。姥ヶ平からの道と合流し、あとはそのまま道を進んで行くと駐車地に着きました。白笹山もすっかり雲が取れていました。駐車場には車は10数台でしょうか。多少は増えていましたが、閑散としていました。紅葉の時期には路上駐車する車が沢山出るほど混雑するようですが、今の時期にわざわざ来る人はそれほどいないということでしょうか。
それなりにシロヤシオを見られて良かったです。今年のシロヤシオ巡りは今回でおしまいになりそうです。暑さもどんどん強くなってきそうなので、日光あたりのもう少し高い山にそろそろ足を運びましょうか。
沼原駐車場(1時間20分)白笹山(40分)南月山(45分)黒尾谷岳(1時間)南月山(20分)日の出平(1時間15分)沼原駐車場
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コメント
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那須特有の天気、遅い時間程天気が良くなるので、自分の少ない那須経験でもいつも悔しい思いしてます。
黒尾谷岳へのピストンは自分も今回の野球親爺さんと同じルートで歩いた時に経験しましたが、南月山への見上げるような登り返しがなかなかキツかったです。
投稿: まっちゃん | 2015年6月 3日 (水) 22時49分
まっちゃんさん こんばんは。
2年前に同じルートを歩かれていたのですね。
今回まったくの後追いになってました。
帰りの南月山への標高差300mの登り返しは、黒尾谷岳に下りていく時から憂鬱になります。
今回は丁度のタイミングでの団体さんとの出会いがいい休憩になったようで、いつもほどのつらさもなく戻れました。
投稿: 野球親爺 | 2015年6月 4日 (木) 21時51分