三床山(平成28年1月3日)
2016年(平成28年)の初歩きはまたマイナー尾根を絡めての歩きになりました。佐野市にある三床山は以前に多分東の方から登ったことがありました。ネットで見ると金原山に縦走する人も結構あるようです。金原山には平成22年12月に南にある315Pから林山を経由して歩いたことがあり、三床山から縦走するのも何だかなあと言う思いもあって、地形図を眺めていたら、ゴルフ場を挟んで三床山の北東にある尾根からぐるっと周回できないものかと考えました。かつては情報収集をして歩くことが多かったのですが、最近は行き当たりばったりのことがほとんどで、ダメなら途中退場の気持ちで歩いているので、今回も特に詳しく調べもせずに行ってみました。結局は腰の痛みを言い訳にして三床山から金原山の尾根を繋ぐことはできませんでしたが、自分なりには満足のいく歩きになりました。少しだけ宿題が残ったのでまたしばらくしたらわずかに残った区間を歩くかもしれません。
三床山(334.8M)
やはり早起きする気にならないのでいつもよりやや遅めに起きて三床山近くに来たのは8時半を軽く過ぎてました。地形図で三床山の東にある岩崎町付近のどこかに適当な駐車地はないかとウロウロして時間をだいぶ費やしてしまいました。仕方なく市のスポーツセンターに入ると駐車する所は沢山あるようでした。なるたけ北に行った方がいいと思い、野球場のさらに奥に車を停めて支度をして歩き出します。9時半近くになっていて、思惑よりもかなり遅くなってしまい、暗雲立ち込めるスタートになりました。
旗川は幸いと言っては何ですが、水の流れはありません。歩き出してすぐに川を渡ろうとしたところはうまい具合に堰堤のようになっていて、下に降りることなく対岸に渡ることができました。お目当ての尾根は北側で、車を停める場所を探していた時に見えた赤い建造物の所から登ろうと思い、そこを目指します。その時に山側に猪除けの柵があるのを見ていて、どうしようかと考えながら分かりにくい道を行きつ戻りつして進み、どうにか赤い所に着きました。地蔵尊と書かれていました。かなり新しそうです。
後ろ側に柵が見えますが、短い脚で乗り越えられそうな高さではありません。左(西)に少し進むと扉のようなものがあり、留め金?をはずして中に入ることができました。もちろんしっかりと閉めておきました。
(入った所から)
山の方に行きますが、地面は猪が掘り起こしたためでしょうか、ボコボコしてました。谷筋を登っていくと右側の尾根から何物かが凄い速さで下って行く気配がしました。確認はしませんでしたが、明らかに何らかの動物です。猪でしょうか?熊かも。あまり何も感じずに登っていきます。暢気なもんです。高みに登ると踏み跡らしきものはありますが、枝が低かったりして腰を屈めて進むところもあり、腰が少しずつ痛くなっていきました。地形図からも分かるように280m級ピークは急な傾斜で落ち葉も積もっていて滑りやすく難儀します。木から木へ伝いながら歩く感じになりました。
到達したピークは好展望で男体山なんかも見えてました。ここまで1時間かかりました。
しばし息を整えて進みます。267Pの先の小ピークから下りた鞍部で何やら音がします。周囲を見てみますが何もありません。ふと下を見ると音の発生源は下のようです。何か穴らしきものがありましたが、落ちると大変なので探索はしませんでしたが、何だったのでしょうか。
257Pはスルーしてもいい所ですが、ピークの少し先を見ると石祠のようなものが見えましたので行ってみました。東の集落に向いている石祠でした。側面に文字が彫られていましたがよく分かりませんでした。ここは好展望でした。
350.6m三角点はかつて社かなんかが建っていた雰囲気の四角形の場所で中心部に三角点標石があり、石祠や石碑がありました。石祠には愛宕権現の文字があり、石碑には明和の文字が見られました。心が引き締まるような場所です。そうそうRKさんありました。
ここで休憩です。暑いですね。水分は2Lは持ってきていますが、大丈夫でしょうか。休憩後は参道と思われる道を進みます。鹿の足跡のようなものが見られました。鳥獣保護区の赤い看板はありますが、鹿と猪は除外されていたりするので安心はできません。右手に多分大鳥屋山などの山並みを見て歩いていきます。317Pを過ぎて登り返し始める290m付近にまた何やら祠らしきものが見えましたので寄ってみました。石祠と塔らしきものがありました。
(裏側から失礼します)
やはり東の集落を向いています。また登り返すとすぐに庚申塔の文字が見えました。
さらに登る頃後ろからガサゴソガサゴソと物音がしました。鈴を鳴らし、声を出すと音は止みました。何でしょうかねえ。
だいぶ三床山と金原山との縦走路に近づいてきました。当初は林山まで行くつもりでしたが、目算では合流部から林山への往復は40分以上かかりそうです。腰もちょっと痛くなってきたし、右の足首も少しと言い訳ができまして、合流部から南下することにしました。相変わらずの軟弱ものです。合流部手前は伐採地で近寄って下を見ると結構怖いです。
合流部に達すると緊張感は一気になくなります。多分道標もしっかりしているでしょう。地形図を見る頻度が減りました。やせ尾根っぽい所が多いです。うっかりしない方がいいようです。325Pが天ヶ岳。
さらに南下して右に遠く赤城山を見て330m級ピークが大姫山。
少し南下した350m級ピークが何個か石祠のある桜山。
東隣りのピークがつつじ山。
また南下した334Pが烏ヶ岳。
急降下して登り返したピークが小三床山。
ここまでくれば三床山はすぐそこ。
少し進むと二床山と三床山の縦走路に合流。岩が多い道ですが、問題ありません。モアイ像に似てなくもない岩もあったりして。三床山への登りはちょっとだけ急です。振り返ると白根山がピンボケで見えました。
平らになるとすぐに三角点に出合い、山名板や数個の石祠のある所は少し先に行ったところ。控えめな山名板がありました。
だいぶ歩いたような気がしますが、まだ5時間は経ってないんですねえ。歩き始めがかなり遅いので歩いた気になってました。そういえば天ヶ岳と大姫山の間あたりでしょうか、東側の斜面を転げるようにして下りて行く物体の音がしました。クマでしょうか?人間じゃないですよね。と言うかこの日はここまで誰にも会ってませんよ。多分この先下りるまで誰とも会わないでしょうね。通常ルートでは下りませんから。そんな訳で東から南東のピークに向かって下りて行きました。急で落ち葉に滑りそうでここでも木から木へ移っていきます。歩く人もあるようで途中まで赤テープが見られました。
250m級ピークからは藪っぽくなり、テープ類もないですね。侘しさが漂います。ちょっと間違えて下りかけますが、ゴルフ場に下りて行かないように進んで行くと堰堤がありました。下の人家が見えてきて、こちらにも猪柵があると思ったらやはりありました。でもちょうどいい場所に下りてきました。柵をジャンプして越えることはできないので、柵の左にあるフェンス?の所に登って短い脚を精一杯のばして猪柵を越えて柵の外に出ました。めでたしめでたし。
(柵を越えたところから見る、右の下のコンクリート?に乗って猪柵越える)
柵の外では男性が作業中で挨拶を交わしました。ラジオのような鳴り物を携帯したほうがいいとアドバイスをいただきました。思いがけずナイスな場所に出られたので、ほぼ直進して車に戻ることができました。こんなにうまくいくのだったら林山まで往復すれば良かったと思いもしましたが、そこが野球親爺たるところで、いつも中途半端な所が残ったりしてしまうんですよね。特に腰痛も足首の痛みも悪化はしていないようでした。
駐車地(25分)取り付き(35分)280m級P(50分)350.6m三角点(50分)縦走路合流部(1時間40分)三床山(40分)柵越え(10分)駐車地
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コメント
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前半の尾根は以前から気になっていました。
1月2日に隣の尾根に居て眺めていましたが
改めて歩こうかと思いましたよ。
機会があったら後追いさせて頂きます。
やはりこの辺りは祠なんかが多いですね。
それと動物対策の柵が至る所にあって下手
な所で下山が出来ませんね。
投稿: 仮面林道ライダー | 2016年1月 6日 (水) 20時12分
仮面林道ライダーさん こんばんは。
東側の集落から近いのか祠の類が多かったです。
柵は登る時にはそれなりに入り口が分かると思いますが、下山地点の選択が難しい所です。今回はラッキーな場所に出られましたけど。
東隣りの尾根を歩かれたようですね。
不動岳より北を歩く人は多いですが、古越路峠より南から歩く方はなかなかいらっしゃらないでしょう。
触発されて後追いするかもしれません。
投稿: 野球親爺 | 2016年1月 6日 (水) 21時56分
金原山縦走路の一本東の尾根は思い付きませんでした。
なかなか渋い所を歩かれましたね。
自分が金原山へ縦走した2012年の12月時点では道標は無く、踏み跡も絶え絶えで山名板は古く字が判別出来ず。
翌年、西の尾根で閑馬へと周回した時は、金原山縦走路は急激に整備されてちょっと拍子抜けした感がありました。
東尾根もあまり歩かれる前に行っておかなきゃと思いました。
またネタ帳入りが増えましたよ。
投稿: まっちゃん | 2016年1月 6日 (水) 23時22分
まっちゃんさん こんばんは。
基本的に「やさしい所も難しく登る」ことが多いので、こんなルートになりました。
三床山に初めて登ったのは確認したら2008年でした。
多分一床山も含めて歩いていますが、その辺りの道標も付け始められた頃のように思います。
西尾根から林山経由で金原山を歩いていますが、林山の小さな山名板を見て名前があることに驚いた記憶があります。
今は三床山界隈は歩く人が多いようですが、今回は人には会いませんでした。
投稿: 野球親爺 | 2016年1月 7日 (木) 23時34分