昨年、一昨年と同時期にツツジを求めて羽黒尾根を歩きました。と言ってもほんのちょっとの距離だけで歩きも2時間程度でした。今年こそは黒岩尾根と合流するところまでは歩こうと出かけてみました。当初は黒岩まで行って黒岩尾根を下り、相通沢を渡渉して戻ろうかとも思っていましたが、山中で出会った人達との話などから、もう一つ考えていた竜巻山まで歩き、1956Pへ続く尾根を下って出発地に戻る周回をしてみました。まあ、最初から女峰山まで行くという選択肢はなかったんですけどね。
黒岩(1913M)、竜巻山(2224M)
昨年同様に急傾斜を避けて登りはじめます。稜線に乗るとヤマツツジ祭りの始まりです。
1050m付近からシロヤシオやミツバツツジが出てきます。
少し途切れる所もありますが、まあお祭り状態です。1200m付近でしょうか、背の高い標石がありました。
シロヤシオ祭りは雨量計のあたりでおしまいでした。
ふと足元を見るとマイヅルソウの葉が群生していました。花の時期はもう少し先のようです。1400mあたりでしょうか、岩に囲まれた平坦な以前にもしかしたら何かあったと思わせるような場所もありました。
ミツバツツジはもうちょっと上まで咲いていました。
黒岩尾根との合流部が近づくあたりで咲き残ったアカヤシオがありました。合流部で丁度行者堂から登ってこられた単独女性とお会いしました。聞くとトレーニングに黒岩までよく登っているとのこと。70代になるとダメねえというようなことを話されていましたが、しばらく後ろについて歩いていきましたけど、離されそうな勢いでした。二人で歩いていると上から軽快な若者男女が下りてきます。霧降から女峰山まで3時間半だったと。参りましたというしかありません。颯爽と下りていきました。こちらは道が折れる1650m付近で休憩。今度は下から若い男性が登ってきました。しばし歓談するも、件の女性に先に行くように促され、それではと先行しました。すぐ先にアカヤシオが数株残ってました。
後ろを気にしつつ、登っていきます。右手には赤薙山の稜線が見え、その手前には最近たそがれおやじさんが歩かれた天狗沢左岸尾根が見えます。息を切らして八風。振り返るといい景色です。
落葉松金剛から直登で黒岩のピークに進みます。
喘ぎながら黒岩のピークに到達。
ここまで丁度4時間かかりました。腹ごしらえとしましょう。赤薙山方面の南斜面にはアカヤシオと思われる赤がそこかしこに見えます。
今日は絶好の天候でガスも上がって来ないようです。滝も見えますが、雪が少なかったせいでしょうか、水量は少ない感じでした。
(一番西側)
(東隣)
(さらに東側)
(少し下ってから見たさらに東の滝)
ここでこの後の行程をどうするか考えます。このまま黒岩尾根を下るか、竜巻山、前女峰、女峰山に登るかどうか。まあ時間的にも体力的にも女峰山はないですね。前女峰もちょっと厳しそうです。行ける所まで行ってみましょうか。竜巻山から南西尾根を下るのも歩く前から考えてきています。以前に烏ヶ森の住人さんが歩かれているのを斜め読みしました。でも覚えてないんですね、激藪ではなさそうだくらいしか。
さてと歩きだしたら二人組の女性が遥拝石方面から登ってきました。この方たちも行者堂からだそうです。ここから引き返すとのことでした。さらに少し下ると最初にあった女性とまたすれ違います。遥拝石のところで休んだそうです。滝を見にこちらに登ってきたようです。下で会った若者はさらに上に進んでとのことでした。足元にはイワカガミがありました。
遥拝石まで下ると上から駆けるように下りてくる女性が見えます。早いです。下りてきた所で少しお話ししました。やはり行者堂から女峰山に行ってきたそうです。5日にも登られたとか。その時は下の方で笹が登山道に覆い被さってダニがたくさんついたとおっしゃってました。ここまで来れば残りは全行程の3分の1ですよなどと女峰山へ登ったほうがいいようなことをおっしゃいます。眺めが良かったそうです。でも無理ですね。行けるところまで行きますと言ってこちらは登っていきました。
今日は健脚女性に出会う日だったのでしょうね。竜巻山まではやはり行かないといけないとこの時思いました。
少し登ると先の若者が下りてきます。ちょっと先まで行って引き返してきたとのこと。さらに上ると別の男性が下りてきます。挨拶だけで済ませました。トラバース道を過ぎると樹林帯の急登です。前女峰が近づいてきます。休み休み登ってやっと箱石金剛。その後ろに竜巻山の板。ピークはさらにその奥です。
藪の薄そうな所を探って進み、最も高そうな場所に着きましたが、何もありませんでした。
開けたところに出ると眺めがいいです。前女峰には圧倒されます。
(左奥に女峰山、中央前女峰、女峰山下の唐沢小屋は大丈夫?)
男体山、大真名子山、小真名子山、奥白根、太郎山、帝釈山と主だった山が良く見えます。ここまで来て取りあえずよかったと思いました。腰を下ろす場所もありませんので、先に行きましょう。少し北に進んで登山道に出合うように下りていき、登山道から下る予定の南西尾根を探しながら戻り、お目当ての場所から下っていきました。1956Pに向かって南に行き過ぎないように下りていきましょう。藪はあまりありません。進行方向左側斜面に鹿道のような歩きやすい場所がほとんどのところで見られます。楽をしてそういう所を進んでいきます。たまに突破しないといけない場所もあるようなないようなです。
しばらく進むと笹らしきものが見えてきました。笹を歩くよりも樹林帯の中を歩いたほうが歩きやすいのでそちらを好んで歩きます。ミネザクラでしょうか?大きな木がいくつかありました。
樹林帯もなくなり笹の斜面を下っていくと目印のある道に出合いました。
ここからは以前に歩いたことがあるのですが、記憶にないですね。笹の深い所があり腰丈から胸丈までのところもありました。段差があって危ない思いのするところもあります。道は不鮮明な所もありますが目印を追っていけば大丈夫です。裏見の滝への分岐まで来ると笹丈はそれほどでもなくなります。
下に行くにつれ北側にミツバツツジやシロヤシオが見えますが、近くまで寄ってみる気力はありませんから、ただひたすら笹の中の道を下っていくだけです。さらに下ると尾根上にも少しだけミツバツツジとシロヤシオが見えてきます。ヤマツツジは全盛のようです。木の下に祠のようなものがありました。
下のほうになると掘れた道に落ち葉が積もって歩きにくくなります。若子神社でお参りしてから車に戻りました。滝には寄りませんでした。やはり疲れました。
女峰山まで行くのは今の自分には無理のようです。帰ってきてから調べてみると瀑泉さんが女峰山まで歩かれていました。恐れ入りますと言うしかないです。
それにしてもいろいろなツツジを愛でることができて良かったです。
寂光の滝P(2時間20分)雨量計(35分)黒岩尾根出合(1時間10分)黒岩(1時間10分)竜巻山(1時間)登山道出合(35分)裏見の滝分岐(1時間)寂光の滝P
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