赤埴山、櫛ヶ峰(猪苗代スキー場から)(平成28年6月5日)
6月5日は当初は奥日光の山に行こうかと思っておりましたが、気象情報などから福島の山に登ることにしたものの、検討する時間もあまりなかったので、かねてから登りたいと思っていた磐梯山のそばの櫛ヶ峰に行ってきました。
赤埴山(1430M)、櫛ヶ峰(1638M)
猪苗代スキー場の駐車場には10台ほど車が停まっていたでしょうか。磐梯山はすっきりとは見えないようです。登山届を書いて登山道の案内に従って歩きだします。ゲレンデ歩きが続きます。タニウツギなんでしょうか、沢山咲いていました。
登るにつれて猪苗代湖が見えてきます。水を張った田んぼが広範囲に見えました。ゲレンデの上の方でいよいよ山に入っていきます。下を見ると駐車地が見え、このままゲレンデを直登したほうがよかったと思いました。10分ほど登ると天の庭でした。
さらに進みます。道の脇にはヤマツツジも見られます。幾分赤味が強いような気がしました。
10年ほど前に登った時にはなかったと思われる赤埴山への道がありました。山頂に向かって尾根を登っていくようです。取りあえず進んでみました。
道なりに進むと視界が開け振り返ると猪苗代湖が大きく見えました。
山頂方面に進んでいくと足元に小さな花が見えます。バンダイクワガタでしょうか。かなり小さいです。
山頂には山名板はなく、白い棒が立っているだけでした。
磐梯山が近いです。
ここで休憩。汗びっしょりです。ズボンが濡れてしまいました。後から来た白河の人と少し言葉を交わしたのち、北に向かいます。トラバース道と合流し、赤埴林道からの道を合わせ沼ノ平に進みます。道脇に色々な花が咲いています。名前の知らないものもありました。マイヅルソウもちらほらと。
レンゲツツジでしょうか。
イワカガミやムラサキヤシオは分かります。ハクサンチドリでしょうか、一株だけここにはありました。
渋谷口からの道を合わせる手前で道を西にほんの少し入った所に沼ノ平を示すものがありました。前には気がつかなかったと思います。
この先から少し登りになります。ムラサキヤシオがやや目立っていました。
登り切ると裏磐梯の湖沼群などが目に入ってきました。
磐梯山へは左ですが、今日は右の櫛ヶ峰に向かいます。少し行くとウラジロヨウラクがありました。
櫛ヶ峰を仰ぎ見ますが、本当に登れるのかいなと思ってしまいます。急でガレたところもあるようです。途中の岩の上下が核心でしょうか。
まあそんな不安な気持ちを抱えながら下を見ると花が咲いています。イワカガミの群落、バンダイクワガタの群落、ミヤマキンバイの群落などです。心を落ち着かせてくれますなあ。
川上口への道標の後ろ側から櫛ヶ峰に取りつきます。大きな岩のところで心を落ち着けてさらに登ると足場の悪い急な登りになりました。ロープがありましたが、ここでは何があるか分からないのでそれには頼らずに進みました。
手と足を使って上に見える岩の横からさらに足場の悪い所を一目散に登って草木のある場所まで到達して人心地つきました。どうにか難所は通過できたようです。まあこの先も結構急で滑りやすいのは変わらないのですが、歩く所が選べるのでその点では楽でした。ふと振り返ってみる磐梯山は雄大ですが、崩落地も凄まじいものがあります。
さらに上の方に行くと草木が勝り、そこには踏み跡がありましたので、そこを進んでいきました。
この辺りにも一株だけハクサンチドリがまたありました。
ちょっとした岩の先の小さな岩のある所が最も高い所と思われ、ここで大休止としました。360度の展望ですね。誰もいないですからゆっくりゆったりとできました。遠望が利けばよかったと思いますが、そこまで贅沢を言っても仕方ないでしょう。遠目には山は分かりましたから。
(安達太良連峰)
(川桁山方面)
(猪苗代湖と赤埴山と岩)
(檜原湖?)
(五色沼?)
十分に休んだので戻ります。あのガレた下りは今度はロープを持って下りました。幾分天候は良くなってきたようです。しばらく下って改めて櫛ヶ峰の方を見ましたが、なかなか凄まじい景色でした。あの山頂にはまた行ってみたいと思いました。
天の庭を過ぎゲレンデに出ると、直進してそのまま見えるゲレンデを下っていきました。かなり急ですね。途中でシリセードをしながら下りました。振り返るとまた別の姿の磐梯山です。
左手に川桁山を見て、あそこにも行かないとなあと思いながら下りました。
登山届を回収して車に戻りました。
駐車地(1時間5分)天の庭(35分)赤埴山(55分)川上登山口分岐(35分)櫛ヶ峰(20分)川上登山口分岐(1時間)天の庭(35分)駐車地
Yoshiさんの記事で登れると知った櫛ヶ峰にやっと登ることができました。次は渋谷登山口から磐梯山でしょうか。熊の気配が濃いような記録が多いのが気掛かりです。
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コメント
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福島の北方面の山はさっぱりわからないので地形図を見ながらたぶんこのルートを歩かれたのかなと思いながら読ませていただきました。
櫛ヶ峰、ダイナミックな山容ですね。地形図見ても岩岩しくて私なら東の岩がなさそうな方から登ってます。西からなんてこんなん登れるんかいな、ですね。
でも西からのこのカッコいい山容を見て、登れることを知っていたなら間違いなく西から登りたくなります。家から近かったら確実にリストに入れてます。
私が行くとこはたぶんどこでも熊は住んでるとは思うのですがそれでも那須・南会津やもっと北、福島の方は熊のデパートかなのかと怯えています。月末辺り晴れたら県境に出かけようと思いますが今年は荒らぶる熊達の活躍がニュースになる頻度が高いように思えどうしても用心してしまいますね。
投稿: ふみふみぃ | 2016年6月 8日 (水) 21時20分
野球親爺さん こんばんは。
磐梯山の櫛ケ峰は登ってません。なかなかいけないです。花が多いですね。展望も広がっていていいですね。バンダイクワガタも見てません。野球親爺さんの写真でとりあえず満足してます。川桁山はかっこよく見えますね。ぜひ行かれてください。
投稿: ノラ | 2016年6月 8日 (水) 22時05分
ふみふみぃさん こんばんは。
確かに東から登れるルートがあればそちらのほうがいいかもしれませんが、ルートはないようです。ふみふみぃさんなら問題ないかもしれませんが・・・。西側からも遠目に見ると登れるのか不安でしたが、近くに行ってみると思ったほどではありませんでした。
非正規ルートには熊はどこでもいるでしょうね。足尾や日光と比べて北のほうが多いとは限らないと思いますよ。音を出しながら歩くしかないのでしょうかね。バッタリ会ったら仕方ないと思って歩いてます。
投稿: 野球親爺 | 2016年6月 8日 (水) 22時29分
ノラさん こんばんは。
櫛ヶ峰の山頂は良かったですよ。道中もそれほど人にも会いませんでした。花が多いのは意外でした。バンダイクワガタっていうのはかなり小さくてかわいらしい花でした。
川桁山にはノラさんも行かれてますね。ノラさんのように天狗角力取山と絡めて歩きたいと思っているのですが、なかなか実行にうつせません。それこそ熊に会いそうな気がしてます。
投稿: 野球親爺 | 2016年6月 8日 (水) 22時38分