太郎山(旧道からハガタテ左岸尾根)(平成28年6月19日)
今回は久しぶりに日光の太郎山を歩こうと考えました。13年前の夏に光徳から山王帽子山、太郎山と登り、新薙ルートで下りています。何かいいルートはないものかとネットで調べてみたら、烏ヶ森の住人さん、「日光修験 三峯五禅頂の道」の著者の池田正夫氏、そしてお馴染みの篤志家の方々が歩かれている太郎山旧道が良さそうです。下山は地形図で下りやすそうな所に目星をつけたいたら、烏ヶ森の住人さんがやはり歩かれていました。諸先輩の記事を参考に行ってみました。
太郎山(2367.5M)
梵字飯場跡の駐車場には思いがけず満車近く停まっています。林道がその先で通行止めになっているからでした。何とか置けそうな所に車を停めました。多分男体山に登る人のほうが多いと思います(勝手な思い込み)。この日は新しい登山靴なので靴擦れが心配ですが、何回か試し履きしたので大丈夫かなとは思っています。
林道を歩いている途中で太郎山方面が見えました。
途中で男性とすれ違います。聞くと山王帽子山と太郎山を登って来たそうです。まだ7時ちょっとですからいったい何時ごろから登り始めたのでしょうか。こちらは50分ほどで新薙の登山口に到着。やっと山道に入ります。
いきなり深掘れの道でしたが、すぐに普通の道になりました。南から来る尾根に合流するところで西に行くと太郎山が見えました。
ふと見るとサラサドウダンでしょうか。
旧道への分岐は池田氏の記事によると「山桜に真四角の標識が目印」と書かれていたのですが、山桜の木をそもそも野球親爺は認識できません。花が咲いていれば何とかなるかもしれませんが、今はもうその時期ではないでしょう。まあ何とかなるでしょうと四角い日光でよく見かける板を探しながら登っていくと
何個目かの板がそれらしいものでした。傍の木に赤いテープが巻かれていました。ここが分岐のようです。
踏み跡はしっかりしています。こちらに進んでいきましたが、すぐに道を間違えたようでがれたところを2か所ほど過ぎて下を見ると結構な所を下りないといけないようです。これは間違ったなあとまた2か所のガレ場を戻ってよく見ると道が下に続いているのが見えました。不注意はいけませんなあ。
涸れ沢を渡り対面に取りつきます。小さな花が目につきました。
尾根に乗り上に向かって、鎮座している像にご対面しようと左右を見ながら進みます。右の尾根に移ろうかなどと思っているとその像はありました。阿弥陀如来坐像だそうです。これを見るのもこの日の目的の一つでした。
少し休んで先に進みます。テープも見られますが、適当に歩きやすい所を進みます。明らかな道に見える所もありますが、途切れ途切れで見失いがちです。
しばらくいい加減な所を歩いているうちに明瞭な道に出合いました。そこを左上に進むと木に打ち付けられた板がありました。
その先はしばらく道がしっかりしていました。途中で振り返ると男体山、大真子山、小真子山の見える所がありました。男体山は雲で山頂部分は見えません。道も急になって左右から枝が張り出して歩きづらい所を進み、地面に四角の板を見てすぐに鉄杭の場所に出ました。薙を渡るところです。ロープが設置されていました。有難いことです。
渡り切って振り返ります。
イワカガミの小群生を見て登っていくと新薙の登山道に出ました。至る所にイワカガミです。
振り返ると大真子と小真子のそろい踏み。男体山はご機嫌は良くないようですねえ。
尾根通しに藪を進んでみましたが、岩があって風が強かったので引き返しました。相変わらずの臆病者ですなあ。道に戻ったところで小さな女の子と若いお父さんの二人連れ。(山頂で聞いたところだいぶ速く歩いているような・・・。)ミツバオウレンらしき花も目立ってきます。お花畑に出る所にあまり見かけない花がありました。ハクサンチドリ?ニョホウチドリ?でしょうか。
お花畑からの最後の登りでまた振り返ってみると帝釈山と女峰山が重なって女峰山はほとんど見えませんでした。
小太郎からの道を合わせるとすぐに山頂。ラッキーなことに誰もいません。風が強いので風の当たりにくい所で休憩です。
残念ながら眺めは今ひとつ。男体山はやっと山頂まで見えるようになりました。
山頂独り占めの時間は長くは続きません。小太郎方面からやってきたという15,6人くらいの団体さんでした。挨拶を交わして、女性と少しお話をしました。食事していると別の女性からキュウリとタケノコのおすそ分け。物欲しそうにしていたのでしょうね、きっと。大変おいしくいただきました。ごちそうさまでした。
こちらは何も差し上げるものがなくてすみませんでした。
30分ほど休んで小太郎に向かいます。
(太郎山山頂から小太郎方面)
ミツバオウレンが沢山ありました。
木が立ち枯れていてお花畑が見えてしまいました。
結構急な所を下って行きますが、途中に黄色い花があちこちにあります。後で調べたところキバナノコマノツメでしょうか。
巻き道を歩いて小太郎到着。記憶ではもっと広かったような気がしましたが、太郎山山頂と混同していたようです。黄色い花がありました。
休んでも仕方ないので下ります。道は良くないですね。これは思い出しました。2,3の団体さんとすれ違います。下りるべきハガタテ左岸尾根を間違えないようにしないといけません。小太郎から20分ほど下って左に向かう尾根を見ます。木にお馴染みの板がありました。丁度この辺りから方向を南に向けていきました。
適当に下って行きます。充実に尾根の中央を進もうとするとシャクナゲ(さん)に行く手を阻まれます。
尾根の東寄りを進んだほうがいいようなところが多かった印象です。
左に斜面を意識しながら下って行くと何となく踏み跡もあるように見えます。
途中にワイヤーの残置?がありました。
下のほうに行くと踏み跡だか鹿道が笹の中についていました。
さらに下ると笹の丈が少し高くなって膝くらいになります。踏み跡らしきところを追っていくとあらぬほうに行ってしまうことがありますので途中で軌道修正しながら下りていきました。登山道から離れて1時間20分ほどで林道が見えてきました。やれやれといった感じです。
林道に下りて10分ほどで駐車地に着きました。小太郎からは思ったよりも早く下りられたようです。車は少しだけ減っていました。
梵字飯場跡P(50分)新薙登山口(30分)旧道分岐(20分)阿弥陀如来坐像(55分)鉄杭(5分)登山道出合(1時間)太郎山山頂(20分)小太郎(20分)ハガタテ左岸尾根分岐(1時間20分)林道出合(10分)P
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コメント
この記事へのコメントは終了しました。
野球親爺さん こんばんは。暑くなると奥日光の高い山へ逃げたくなります。太郎山は涼しかったでしょうか。新薙ぎからの道って登ったことないのです。ほんとに真夏になったらとポケットに入れておきます。
投稿: ノラ | 2016年6月22日 (水) 21時21分
太郎山、どこから登ろうかと思案していますが旧道という手もあるんですね。梵字飯場跡の駐車場は満車近いですか。いくつか利用して歩きたいコースがあるのですが早朝にいかないと危ないですね。
登山道外でも笹深くなく歩きやすそうな感じがします。シャクナゲさんは藪の番人としての務めを果たしているようですが。岩場や薙に気をつければちょっと冒険もできそうな・・。よからぬことは色々考えつきますね。ここのところ温い歩きしかしていないので足がウズウズしてきます。8月辺りにでも行きたいですが流石に暑いでしょうか。
ようやく那須方面に足を伸ばそうと思っておりましたが今週末は雨のようで。梅雨だから仕方ないのですが。
投稿: ふみふみぃ | 2016年6月22日 (水) 22時11分
ノラさん こんばんは。
新薙からでしたら今回のルートがよろしいかもしれません。寒沢薙やその近傍の藪尾根ルートもあるようです。ノラさんならそちらのほうがお好みでしょうか?
私もノラさん同様、夏は奥日光の高い所がいいです。太郎山は丁度いいくらいの気温でした。あまり陽が出ていなかったのが良かったのかもしれませんが。
投稿: 野球親爺 | 2016年6月22日 (水) 22時26分
ふみふみぃさん こんばんは。
梵字飯場跡Pは15台くらいは停められそうです。
太郎山へはふみふみぃさんならどこからでも登れそうです。南からも北からも、考えるのが楽しくなりますね。
シャクナゲさんはきちんとセンターにいらっしゃいましたよ。仲良くしてもらえずに、こちらから退散しました。
8月はこの辺りは天気次第では暑いでしょうが、那須方面に比べれば格段に過ごしやすいと思います。
今週末に那須を歩かれると拝見しまして、暑さにお気をつけてとコメントしようと思っていたところでした。
それと、裏男体林道は男体山登拝大祭の期間は車で入れませんのでご注意を。
投稿: 野球親爺 | 2016年6月22日 (水) 22時48分