浅草岳(山開き)(平成29年6月25日)
山開きは人が多いので積極的に参加しようとはあまり思っていませんでした。今回の浅草岳の山開きのルートはピストンではなく、只見沢登山口から浅草岳に登り入叶津登山口へ下りるルート設定で、単独行を常とする小生にとっては絶対に採れないルートです。このチャンスを逃す手はありません。以前、三依のお蕎麦屋さんで浅草岳は蛇だらけと聞いてから行くことはないだろうと思っていましたが、ななころびさん情報から蛇は見かけなかったとのこともあって、今回行ってみました。天気予報では雨の可能性もありましたが、幸い歩いている間は雨に降られることもありませんでしたが、蒸し暑さは半端なく、登りでは全身ずぶぬれになるほど汗を掻いてしまいました。寝不足とおなかの調子が今ひとつだったのでゆっくりと休憩を取らない慌ただしい歩きになってしまったのが残念と言えば残念でした。
浅草岳(1585.4M)
集合場所の只見駅までどのくらい時間がかかるか分かりません。ネットで調べると2時間20分前後。途中の休憩を考慮すると2時間半くらいかな。5時半が集合時間なので5時には着いていたほうがいいだろうと2時半に出発時間を決めました。2時前には起きようと前日は21時過ぎに布団に入りました。しかしいつもは23時過ぎに寝ているものですから寝られる訳ないんですね。布団の中でウダウダしながらいつの間にか23時が過ぎてました。そのうち何となく寝たような寝ないような感覚で目覚ましが2時5分前に鳴りました。山開きに行くのを中止するかどうかなんてことは殆ど考えず、冴えない頭で支度をして予定通り2時半ごろ出発。車を飛ばしすぎたようで、途中トイレ休憩をしたにもかかわらず4時半には只見駅に着いてしまいました。寝る訳にもいかずというか、とても眠れそうにないのでウロウロし、隣の車の御仁とお話すると、その方は山登りではなく山菜取りにいらしたとのこと。山開きだともご存じなかったそうです。お話するとなかなかに面白い方でした。
そうこうしているうちに5時近くになりました。ちらほら行列もでき始めた様子。要領が分からないので取りあえず支度をして並ぶことにしました。歩いていく途中で栃木県のナンバーのスバルがないかとスバリストななころびさんの車がないかざっと見てみましたがいらっしゃらないようでした。行列に並んで登山カードをもらうと60番台。バスには5時半まで乗せてもらえず30分以上立って待ちます。一人だとこんな時は疲れますわ。時間が来て2台目のバスに乗り込み、予定よりも10分ほど遅れて出発。トンネルをいくつか抜けて登山口ちかくに到着。この道を自分で運転するのはちょっと考えてしまいます。車を降りて受付に向かう途中に前方を見ると雪のある山が見えました。浅草岳だったようです。
受付でバッジなどをいただきフライングで出発。
いろいろな花を写して進みます。蒸し暑いですね。だいぶ登って浅草岳がしっかりと見える場所に出ました。
さらに登ります。ロープのあるトラバースするところもありますが、危険度は低いです。ここまで花は色々。タニウツギ、ユキツバキ、ウラジロヨウラク、ヤマツツジ、アカモノ、サラサドウダン、白いウツギ、ニガナ、ナナカマド等々。西隣の尾根も見えますが、どこが鬼ヶ面山か分かりません。重右エ門岩を過ぎてしばらくで待望のヒメサユリのご登場。少なめですが、初めてなので満足します。
この先にも所々にあったのですが、危険なほうに花が向いているので撮影には向いてません。ヒメサユリに癒されながらも蒸し暑さに汗だくでバテバテ。右のハムストリングスに違和感が出て、芍薬甘草湯の出番です。西隣の尾根はこちらより険しそうですが、機会があれば歩いてみたい所です。
後ろを振り返ると登って来た尾根が良く見えました。
イワカガミ、マイヅルソウ、白いイワカガミなどを見ながら進むとちょっとだけ群生のヒメサユリたち。
山頂の手前までは急な登りが続きます。もうグショグショ。山頂直下にはシラネアオイが咲いてました。大きいです。この花は久しぶりに見ます。
ひと登りして標石のある所に行って山頂ですかと聞くとあっちが山頂ですよと今歩いて来た方面を指さしてくれます。左折するところを直進してしまいました。1分ほど戻って山頂に到着。混雑してます。記念撮影する人たちの間隙をぬって撮影。サッサと退散しましょう。
休憩はさっき間違えて辿り着いた所。腰を下ろして大休憩しましょうか。取りあえず腹ごしらえ。ところが小さなアンパンを2個食べたところでおなかの違和感が出現。これ以上食べると危ない予感。汗を掻いた後で冷えてきちゃいました。長居は無用のようです。シャリバテになるかも知れませんけど早く下りましょう。
ここからの下りの道は花の道でした。ミツバオウレン街道という様相。ショウジョウバカマもありました。木道を進むとツバメオモト、サンカヨウ、シラネアオイです。いい道ですなあ。
少し大きめの雪渓を横切ります。ここは最後が急に落ちる感じで面白い所でした。
その後もいくつかの小さな雪渓を横切り、ぬかるんだ道を進みます。タムシバ、オオカメノキ、ムラサキヤシオも見えてきました。だいぶ下って沼の平の分岐を過ぎるとユキツバキ。祠のある山神杉の所で右に折れ、ちょっと危ない感じのするロープ場を過ぎてジグザグ道を下りていくとテントが見えてきました。無事入叶津の登山口に到着。
おなかの違和感はいつの間にか消えていました。途中で道を外れて用足ししなくてすみました。麦茶と冷たい甘酒をいただき、9人揃うのを待ってワゴン車で只見駅に戻りました。
参加費も取らずに色々なおもてなしをして下さった只見町の方々に感謝感謝です。帰りは割引券をいただいたむら湯に寄らせていただきました。
只見沢登山口(3時間5分)浅草岳(2時間15分)入叶津登山口
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