昨年会津駒ヶ岳から大津岐峠まで富士見林道を歩きました。その時にしぼれさんから大杉岳がいいですよとお伺いした時から気になっていました。最近ななころびさんが御池から大杉岳に登られた記事を拝見し、まったくの後追いで歩いてきました。ついでと言っては何ですが、大津岐の三角点を探してみましたが、見つけられなかったので大津岐山に登ったことにしてしまおうと思い、家に戻ってGPSのデータを確認してみたら、ピークを間違えていたことに初めて気がつきました。間抜けもいいところです。東隣りのピークらしきものは結構な藪でした。何もないのは当たり前ですね。思い込みというのは恐ろしいもの(大袈裟ですね)だと思いました。また改めて三角点を確認に行くかどうかは今のところは不明です。
大杉岳(1921.6M)
御池まで車で行かずに下山する場所のキリンテに車を停めようかと思いましたが、適当な駐車場がなく、路駐になってしまうので手前のミニ尾瀬公園の駐車場に停めました。帰りにバスに乗るよりも初めにバスに乗ったほうが確実だと思ったからです。予定よりも1,2分遅れて到着したバスには15,6人ほどが乗っていたでしょうか。キリンテと七入で数人乗せて御池に到着しました。運賃は650円でした。御池で下りると予想に反して雨がパラついていました。こりゃまずいなあと思いましたが仕方ありません。15日の予定を16日にしたのですから。
他の人とは逆方向の国道側に歩き出します。国道を左に向かって登っていくと新潟、魚沼と書かれた案内標識を見ます。新潟まで行けるんですねえ。歩き始めて10分弱で登山口に着きました。会津駒ヶ岳の御池登山口になるようです。
雨は降ってはいないようです。ただ風が吹くと枝に残った水が落ちて降りかかってくるのが厄介なので傘を差しながら登りました。急な登りはそれほど長くは続きません。木道がありますが、滑るので乗りたくはありません。無用の長物と化しているようです。刈り払いもきちんとされています。(ただし大杉岳までですけれどね。)
ある程度登って後ろを振り向くと燧ケ岳が見えるようになります。流石にこの辺りから見ると大きいですね。時々振り返って燧ケ岳を見ながら登ります。
木の枝から日光白根山も見えるようになりました。
道端にはカニコウモリなのでしょうか、白い花が沢山見られました。振り返って見る燧ケ岳がどんどん大きくなっていきます。ゴゼンタチバナが見えだしたと思ったら山頂でした。
展望のないあっけない場所です。まあありがちな山頂ではありました。
登ってくる方向からは目につきにくい場所に別の山名板もありました。何だか栃木県東部の低山で見かけたようなことがある会の名前が入っていました。
暑くはないのですけれど湿気があるんでしょうかねえ。やはり水分を多く摂りましたねえ、この日も。トータルで2.5Lは飲みました。
この先は下ります。足元が草などで濡れます。湿原に出るところで会津駒ヶ岳と大津岐山方面が見えるようになりました。
足元が濡れるのでここで我慢できずに合羽の下を履きました。湿原には数は少ないもののワタスゲがまだ残っていました。
モウセンゴケなんかも少し見えました。ここから先は樹林帯と多少開けた場所が交互に現れます。周囲の山々を眺めたり、花々と見たりして進みます。リンドウ、オトギリソウ、アキノキリンソウなどが見られました。この辺りにも木道はありますが、濡れているのでやはり滑りまくります。バランスは崩しましたが幸い尻餅をつくことはありませんでした。1871Pの少し西のあたりでしょうか。鈴の音が聞こえてきました。前方から二人連れの登場です。この日会った唯一のパーティーです。昨日会津駒ヶ岳に登り、駒ノ小屋に泊まって、今日は富士見林道と大杉林道を繋いで御池に下りるそうです。登山道を覆う植物で濡れてしまったとお話されていました。お互いの無事を祈ってお別れしました。
進路は北向きになりますが、歩いている感覚だとそれほど直角に曲がるような感じはしませんでした。小屋と鉄塔が見えてきました。やれやれと言った面持ちです。
避難小屋の真下で休憩です。その傍は湿原のようになっているんですね。その周囲には色々な花がありました。
休憩を終えて歩き出します。木道の傍にはリンドウが目立ってきます。
遠くを見ると新潟方面の山も見えます。多分越後三山が見えているのだとは思いますが、名前を忘れてしまいました。少し先に行くと道が分岐しますが、明瞭に見える道の方向には進入禁止をうかがわせるテープが張られていました。巡視路のようです。このテープがないとうっかりした私などは引き込まれてしまいます。1861Pの先は急降下の場所があり、ちょっとだけ気を付けて下りました。この先も景色の眺められる所や道が覆われて所や湿原など見られる道を進みます。
大津岐山への登りは結構急になります。一部ガレた場所も距離は極めて短いですが通過します。この辺りは色々な花が咲いていました。ピンボケで載せられないものもありますが、ハクサンフウロ、ニガナ、たぶんミヤマコウゾリナなどなどです。
振り返って燧ケ岳などを見ながらやっとのことで大津岐峠に到着しました。
ここで大休憩です。今から思うとこの時に地形図で確認するべきでしたね。汗でコピーした紙が大変なことになってみる気がなくなってました(言い訳です)。振り返って見ると歩いてきた稜線が見えます。大杉岳もちょっとだけ主張しているような感じですね。
(中央やや右のこんもりが大杉岳、その奥左は至仏山か)
会津駒ヶ岳方面も見ましたが遠くてとても行く気にはなりません。さて、すぐそこに見えるピークが三角点峰だと思い込んでいますから、そこの藪に突入します。
薮も背丈ほどはないでしょうか。一番高い所を目指して進みました。まあ結構な藪です。一番高そうな所の周囲を見ても何にもありません。藪の中をウロウロしましたが、何にもないようです。南側が藪が薄そうなので行ってみるとすぐに登山道に出てしまいました。あれこんなに近くなのとは思いましたけど、三角点のあるピークではないとはまったく気づいていませんから、お間抜けな話ですね。10分ちょっとはウロウロしていたと思います。まあ、大津岐山に登ったことにして下りようと峠に戻りました。
あとはキリンテに下りるだけです。峠の端にタテヤマリンドウがありましたが、とてもみられる写真になっていないのが残念です。昨年下りるのにどのくらい時間がかかったか忘れました。確認もしてません。いい加減なもんです。まあ時間はかかりますね。それでもちょうど1時間ほどで木にキリンテまで30分と書かれてある場所に着きました。ひと息入れてまた下ります。沢音が大きくなりました。車の音も聞こえるようになるとあっという間にキリンテの登山口です。ここから駐車地までは20分くらいと見込んでいましたが、予想通りの時間で戻りました。
登り始めの標高が高いので登りの累積標高差はそれほど多くはないと思いますが、その割には大分疲れました。濡れた木道の歩きに結構神経を遣った所為にしておきましょう。
ななころびさん、参考にさせていただきどうも有難うございました。また大杉岳を勧めて下さったしぼれさんにも感謝いたします。
御池駐車場(1時間5分)大杉岳(1時間)避難小屋(1時間20分)大津岐峠(1時間25分)キリンテ登山口(20分)ミニ尾瀬公園駐車場
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