彦谷湯殿山~石尊山~深高山(平成27年1月24日)
ここのところ、しぼれさんの記事を参考にした歩きばかりで本当に申し訳ないのですが今回もです。足利の彦谷湯殿山を最近歩かれた記事を拝見して、場所を確認し地形図を眺めると、近くにいくつか三角点があるのが目につきました。折角6年ぶりに足利の西の涯(坂西地区の方々すみません)まで行くのだからと、湯殿山の北にある石尊山と深高山も絡めて、三角点巡りをしようと考えました。オーソドックスルートではない場合はいつも駐車地が悩みの種です。グーグルアースなどで見たのですが、あんまり適当なスペースはないようです。まあ実際行ってみれば何とかなるでしょうといつも通りの楽天的な考えで行ってみました。
彦谷湯殿山(約400M)、石尊山(486.5M)、深高山(506M)
カーナビにお任せで葉鹿地区に行きます。北関東道を太田桐生ICで下ります。やはり涯ですね。なんか昔とだいぶ違ったような印象の道を進んで山際の方へ行ってみました。周囲を見ながら進むと、脇道に入る所に富士山の見える丘という案内板が目に入りました。そこには駐車場があるはずだと考えて養源寺に向かう脇道に入っていくとすぐに立て看板があり、その先に車が7,8台は停められそうなスペースがありました。たまたま犬の散歩をしていた女性に声をかけて、ここに停めても大丈夫ですかとお聞きすると、ここはお墓の駐車場だからまったく問題ありませんよとのお答え。お礼を言って、遠慮なく停めさせていただきました。支度をしていると駐車場の前の家のご主人が煙草を吸いがてら外に出てきましたので、不審者と思っているのだろうなあと考えてこちらから山歩きに行くんですと挨拶しました。湯殿山のことをお聞きするとまったく別の方向を指していましたので他にも湯殿山があるのでしょうか。この辺りは葉鹿ではなく板倉のようでした。そうすると私の母親はこの辺りに住んでいたのかも知れません。会話の中で板倉や粟谷(あわのや)が良く出てきてましたから。ちなみに母はまだ健在です。私もこの辺りに半世紀前頃には来たことがあると思いますが、記憶の外です。三島由紀夫とは違う凡人ですから。
横道に逸れすぎました。さあスタートします。養源寺方向に進み左折しお墓の後ろ側から登ることにしました。作業道のようなものがありますが構わずに岩っぽい所の左側から登ります。
笹や雑木の薮を進んで行くと、右側で上から下に降りていく物音がしました。多分猪でしょう。さっきのご主人がイノブタがいるよとおっしゃってました。いささか雑木の薮が煩くなって、我慢して進むとなんと道に出ました。この格闘はなんだったのと思っちゃいます。
(藪)
この道を進めばいいようです。ただ動物の糞だらけです。臭ってきそうです。三角点に近づくと道は尾根の東側になり離れて行きます。ちょうど赤いテープの巻いてある木がありましたが、そこから入るのは何となく癪なのでもうちょっと先に進んでから尾根の方に進みました。藪はさっきほどではありません。緩やかに登ると三角点がありました。名板の類はありませんでした。物好きしかこんな所にはやって来ないでしょう。(たとえばノラさんです。すみません。)
この先が少しわかりづらく修正して東に進むと道に出合いました。
進路が東から少し登って北に方向が変わる所が篠竹がちょっと濃いですが、薄く道はあります。240m級の所は道は西にありますがあえてピークに行ってみましたが笹しかありませんでした。破線路を横切る手前は笹薮が少しきつかったですがほんのちょっとの距離です。
破線路を越えて登り返すとハイキングコースの合流です。高い方に戻ってみましたが何にもありませんでした。戻って先ほどの合流部付近で足元に小さな道標がありました。ハイキングコースからここを入るのはちょっと難しそうです。
ハイキングコースは流石に歩きやすいです。道標もこれでもかというほど設置されています。巡視路と合流して鉄塔に到達。その先は巻き道もある岩場になります。まきみちと書かれた小さな板を見送って登ります。赤い矢印の案内で問題なく登れます。
登っていき後ろを振り返ると送電線の間に富士山が見えました。右手には八ヶ岳と思われる山の連なりも見えました。
登りきると三角点です。RKさんの板と三角点の標高の書かれた板がありました。
石祠もあります。北にはこれから向かう石尊山から深高山へ続く山並みが近くに見えます。休憩して湯殿山山頂に向かいます。途中に石祠が3か所ほどありましたが、あとでネット情報を見るとそれぞれ月山やら湯殿山やらと名前がついているらしい石祠のようです。平らになるといよいよ山頂です。大分年季の入った標柱が立っていました。鳥居と祠などが山頂を示していました。
ベンチがいくつかあり休憩です。富士山を改めて見ます。いい時間帯に登ったようです。風も強くなく、最高の天候といったところでしょうか。
(しつこく富士山)
ここで作戦会議(と言っても一人ですが)です。石尊山方面に直接向かう破線路は西からの砕石かなんかの作業で崩れてしまって見えます。361Pから北北西に向かう尾根が歩ければ歩く距離は短そうです。それか少し西に下った所から西北西に向かう尾根が次の候補でしょうか。とりあえず行ってみましょう。破線路の分岐の所にはつつじの峰の案内板がありました。361Pへ向かう途中から赤城山や浅間山が枝越し見えました。361Pには中山の板がありました。見落としがちな板ではありました。
少し下ると赤いテープが見えます。ここを歩く人がいるようです。やはり考えることは同じですね。木もまばらで岩もないようです。ここから降りることにしました。
(右に向かいます)
いささかテープが多すぎます。心配性の人なのでしょうか。
藪は上の方はないと言ってもいいレベルでした。下に行くにつれ枝が煩くなる所もありました。さらに下ると笹刈りされた後もありました。だいぶ里が近くなってきたら道が南に向かうようになったので少し登り返して修正し藪の中を下りて行くと何とか道に出ました。
(降り立って振り返る)
ここから石尊山の登山口に向かいます。途中春日神社に寄りました。本殿が県の有形文化財とのことでした。登山口に近くなると路駐の車が目立ちます。多分山に登っている人のものでしょう。人気の山なのでしょうね。ちょっと憂鬱です。駐車地にも7,8台も停まっていました。車の横から歩き出します。
少し行くと階段があったので登っていくとお堂がありました。右に道が延びていました。後ろから足の超速い2人組が来ましたので先に行ってもらいました。すぐに遠くに行ってしまいました。最初の緩やかな登りから急な道になり、平坦になるとベンチがありました。先ほどの二人組が休んでいました。西にちょっとしたピークがあるので行ってみましたが、何もありませんでした。赤城山が近くに見えました。地蔵岳の電波塔が見えました。戻ってみるともう二人組は出発した後のようです。ベンチに腰を下ろして水分補給です。休憩後登っていくと何人かの男性とすれ違います。最初に会った方に浅間山と赤城山の間に見える山は分かりますかとお聞きすると草津白根山ですと教えてくださいました。
(赤城山)
(浅間山)
神社の後ろの平坦な展望地にベンチがありお昼の休憩です。富士山は見えていますが先ほどのようにすっきりとは見えませんでした。ここは石尊山山頂ではないようですが、こちらの方が山頂らしいと言えます。この後に通り過ぎた山頂は何にもない所でしたから。
腹ごしらえも済んで再出発です。この道は反対方向は歩いていますが、あまり記憶にありません。石尊山はスルーです。湯殿山への分岐には立ち入り禁止の案内や年代物の標識がありました。
だいぶ人とすれ違うようになりました。深高山には団体さんが全部で20人くらいはいたでしょうか。ここもスルーです。この先の急な斜面にはロープが張られていました。落ち葉があり特に下りではロープが大助かりです。
一旦平らになってまた急な斜面になった所で下から登ってくる人に出会いました。この時間にここを登ってくるのはどういうルートで歩いているのか興味がありましたので話しかけてみました。その人は石尊山、深高山、猪子峠、仙人ヶ岳、岩切と歩いてまたこれから深高山に登り返している途中とのことでした。車を石尊山登山口に停めたとのことで、そこまで戻らないとしょうがないのだということでした。仙人ヶ岳から県境尾根を白葉峠まで降りてそこから石尊山登山口に向かったほうが良さそうな感じもしましたが、人それぞれなので口にはしませんでした。桐生の方で昔は剣や穂高にも登っていらしたそうですが、昨年11月頃から退職して暇なので久々に山歩きを再開したとおっしゃっていました。10分以上はお話したでしょうか、お互い寒くなってきましたのでお別れしました。
下りて行くとすぐに十字路です。ここは三角点に行くので直進です。道はしっかりしています。緩やかに登って三角点です。RKさんの板と湯殿山にあったのと同じ三角点の標高を示す板もありました。
この先も踏み跡明瞭です。林道と交差する所は手前に西に降りる踏み跡がありましたが、直進したところ絶壁になっていたため踏み跡を下って行きました。振り返って見ると下りることはちょっと難しかったようです。急がば回れですね。
向かい側には何故か車のシートのようなものがありましたが、不法投棄のにおいもします。
巡視路を進んで行きます。鉄塔を通過して379Pから西に向かい、その次のピークで何を勘違いしたか破線路の方に進んでしまいました。西に明瞭な道が延びていましたが、ここは間違えやすいなと思いながら破線路に沿って進み、下って行って地形図を確認して破線路の先を見ると、自分が考えていた降り口ではない所に行ってしまうことになります。間抜けてます。仕方ないので登り返しました。尾根の読み間違えではないので残念でなりませんでした。でも頭が悪すぎますね。戻って西に進みます。309P手前の鉄塔の近くまでは巡視路のためか道はしっかりしていますがその先からは不明瞭になってきました。慎重に見極めて進みます。北側は伐採の跡地のようで石尊山、深高山、湯殿山が見えました。
(奥が多分石尊山)
(深高山)
(彦谷湯殿山)
309Pの少し西側から南に続く尾根に進みます。下草のない斜面を下ります。山火事か何かの跡でしょうか。
(下りてきた所を見上げる)
道はうっすらとあるようなないような。倒木や笹などがありますがそれほど難儀する所はありませんでした。東側が伐採されて行道山方面が良く見える所もありました。
枝越しに見える湯殿山はこの辺りから見ると三角に見え存在感がかなり大きくなっていました。
禁猟区域の赤い看板を初めて目にします。こちらの方では朝からずっと発砲音を耳にしていましたが、射撃場でもあるのでしょうか。看板から5分ほどで三角点に着きました。名板はありませんでした。
南下し木ノ下地区に行きそうになりますが、傾斜が緩すぎるので軌道修正して下ります。西側の急斜面を意識して下りて行くうちに踏み跡が出てきました。ちょっと追って進んでみると150m付近は平らになっていて、以前何か建造物でもあったような感じでした。また戻って適当に進むと道路に出ました。ほぼ予定した場所に降りられました。後は駐車地に戻るだけですが、途中粟谷神社により、金井繁之丞の石塔なる文化財を見たり、駐車地の傍の富士山の見える丘に登ってみたりして戻りました。午後の遅い時間では空気がよどんだせいか富士山はどこにも見当たりませんでした。
だいぶ寄り道して車に戻りました。予定通りのルートを歩くことができて良かったです。
駐車地(30分)204.1m三角点(1時間10分)湯殿山三角点(5分)彦谷湯殿山(20分)下降点(40分)石尊山登山口(45分)石尊山西展望地(35分)深高山(35分)419.7m三角点(1時間15分)246.8m三角点(1時間)駐車地
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