白石スキー場~不忘山~南屏風岳~屏風岳~水引入道~ジャンボリーコース~白石スキー場(平成29年10月14日)
不忘山の名前を知ったのはわりと最近です。戦時中にB29が墜落し、それを追悼する碑が作られているとテレビでやってたのを見た時ですから。その時から不忘山に行ってみたいと思ってました。調べると南蔵王という位置づけになる場所にあるようです。大方の人は刈田峠辺りからピストンするのでしょうが、蔵王エコーラインとやらも混みそうですし、登山道もそれなりの人になるでしょうから、栃木から近そうで人もあまり多くなさそうな白石スキー場からのルートを考えてました。昨年だったかスキー場の手前辺りで通行止めになっていたので行けず、今年もどうかと思っていましたが、幸い?14日は関東地方はあまり天気が良くなさそうなので多少天気が良さげな不忘山に行ってみることにしました。スキーのできない野球親爺はもちろんスキー場は初めての場所。カーナビで2時間半くらいなのでどうにか許容範囲でした。紅葉を多少期待していったのですが、中腹の紅葉黄葉は曇り空の中、思いの外良かったです。
不忘山(1705.0M)、南屏風岳(1810M)、屏風岳(1816.8M)
コンビニに寄って自宅から2時間ちょっとでスキー場に到着。広い駐車場には車は7,8台。思惑通り静かな歩きができそうです。ただ生憎の空模様。最近てんくらが当てにならないと思い始めているので、GPV気象情報を参考にしましたが、あまり好天は期待できない模様。雨は降っても小降りと勝手に決めつけて歩き出します。
登山口の案内に従って進むと無料休憩所の案内があり、そこでいささか厚着しすぎていたので長袖の下着を脱ぎました。ゲレンデを不忘山の案内板に従って進むと登山道に入ります。コカ・コーラの案内が違和感あるようなないような。
樹林帯に入り始めのうちは歩きやすい道を進みます。木々も黄、橙、赤と色づいてました。
ロープのある掘れた所を登ったりして進むと道標がありその先の木に板がぶら下がってました。
少し進むと最近整備されたと思われる場所があり、この辺りも紅葉が綺麗でした。
さらにその先では足元に板がありました。この辺りは平らで、晴れていれば多分不忘山方面が見えるのではないかと思われますが、この日は遠望はまったく利きませんでした。
この先も紅葉は続きました。登山道整備中の幟を過ぎ、弘法清水の板がありましたが、どこか分からずそのままスルー。その先で先行者を追い抜きます。不忘山までで見かけたのはこの方だけでした。さらにその先で人の声がするので先行者がいるのかと思っていましたら、登山道を整備している方々でした。7,8人いたでしょうか。ご苦労様です。聞くと石などはヘリで運んだそうです。それにしてもここまで登らないといけないので大変です。さらに上の少しガレたところでお1人が作業中でした。さらに登って硯石コースと合流する所にカエル岩。
すぐ先にお目当ての不忘の碑がありました。高い位置にあって読みづらかったです。
まあ一つの目的は達成したので先に進みましょう。黄色いペンキに導かれて進むと足元に終わりかけの花がありました。
山頂部はガスっていてなかなか見えませんでしたがそのうち姿を現します。
一投足で山頂。
雲海が見えてました。
ふと見るとこれから南屏風方面に下ろうとしている方がいらっしゃいました。挨拶するとこちらに寄ってきてしばしお話をしました。刈田峠から不忘山までのピストンだそうです。石巻の方で中村雅俊の話も出ました。震災のお話も。お辛かったと思います。こちらが白石スキー場から屏風岳まで行くと話すと待っていてくださり、ここから屏風岳までご一緒します。下っていくとすぐに鳥居と石祠。これは墜落関連ではないようです。
少し下ったところに下りでは見落としてしまう場所に墜落関連の石碑がありました。
アップダウンのある道を進みます。足元には少しだけ植物。
南屏風岳方面から結構人がやってきます。それなりに人気の場所なのでしょうか。南屏風岳では遠くの山が雲海の上に見えてました。
山頂にいらしたグループの方に見えている連なりは、吾妻連峰、飯豊連峰、朝日連峰でなだらかな山頂が見えているのは月山だと教えていただきました。鳥海山は見えてないようです。少しだけ休んで先に進みましょう。比較的近くに見えているのは熊野岳でしょうか?
屏風岳まではなだらかな道。途中で水引入道への道を分けて緩く登ると山頂の標識。すぐそばに三角点標石もありました。
家に戻って地図を見たら少し北にもう少し標高の高いピークがあったのを知りました。そっちには寄りませんでした。ベンチもどきがあり、二人で腰を下ろしてお昼ご飯です。今日はおにぎりは車の中に置き忘れはしませんでした。石巻の方とお話しながらの食事。30分近く休んだでしょうか。こちらはまた戻って水引入道方面に石巻の方は刈田峠まで戻るので、ここでお別れです。ありがとうございました。
分岐に戻って水引入道への道に入ります。ここからの下りは急でかなり歩きにくいところです。おまけに滑りやすく慎重になります。登ってくる人が水引入道までの間に10人以上はいたと思います。ジャンボリーコースではなく、沢沿いのルートからの人が多かったようです。鞍部あたりは湿原になっており、池塘のようなところもありました。
例によってルートの状況などを調べていないので出合う景色などは新鮮です。ピークの手前ですれ違う人と話すと刈田峠から水引入道のピストンとのこと。凄いですねえと言うとスキー場からの周回のほうが大変ですよとの答え。確かに標高差は後者のほうがあるようです。ピークに登り返して右折。ピークで休んでいる二人連れに水引入道の板があることを教えていただき少し戻って確認します。見づらい位置にありました。
やや急なところを下っていくとガレた場所に出ます。上のほうですれ違った人がジャンボリーコースの分岐が分かりづらいとおっしゃってましたので気をつけて進むと、それらしき場所に道標が立ってました。
(下から見たところ、右に進みます)
ジャンボリーコースに進むと上のほうは歩きにくい場所もありましたが、下に行くにつれ歩きやすくなり、天気は相変わらず良くないものの、周囲の木々の色づきに思わずほくそ笑んでしまいました。
注意を促す看板が見えるとすぐに林道。
あとは駐車場に戻るだけですが、上り基調で疲れます。途中尺八を吹きながらこちらに歩いてくる女性とすれ違いましたが、ある意味異様な光景ではありました。駐車場に戻るのに少し遠回りしすぎたようで要らぬ道路歩きをしてしまいました。駐車場の車の数は出発前とあまり変わってませんでした。天候は冴えなかったものの紅葉、黄葉を楽しむことができ、また不忘の碑を目にすることができて良かったです。
休憩込みで7時間
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